登山(山登り)の基本知識!初心者が知っておきたい服装や持ち物、マナーについて

登山(山登り)の基本知識!初心者が知っておきたい服装や持ち物、マナーについて

  • 2021/08/03 (火)
  • 2024/03/14 (木)

「登山を始めてみたいけれど何から始めれば良いか分からない」という初心者の場合、まずは基本的な知識を身に付け、服装や持ち物をそろえるところから始めるのがおすすめです。

そこで今回は、登山に関する基礎知識として、登山や山歩きに適したシーズンや服装、そろえておきたい持ち物、さらに知っておくべき登山のマナーを紹介します。

目次

登山(山登り)におすすめのシーズンは?

登山(山登り)におすすめのシーズンは?

登山シーズンと言えば7月〜9月ですが、季節によって楽しめる風景や登れる山の高さなどが異なります。

まずは基本知識として、登山や山歩きに適した山の特徴を季節ごとに紹介します。

春頃(3月~5月)は低山がおすすめ

山によっては積雪や残雪がある春頃は、雪のない低い山での山歩きがおすすめです。低山の登山は5月に入ると春に咲く花々や若葉を楽しめます。

また、春に山登りを楽しむ場合、歩いていると少し汗ばむくらいの気温になる山がある一方で、4月に入っても雪が降る山もあります。

登山初心者の場合は、登る山の情報を事前にしっかりと調べ、雪の降らない山を選ぶと良いでしょう。

夏頃(6月~9月)は標高の高い山にも挑める

6月以降になると、標高の高い山も少しずつ開山していきます。

梅雨が明けると本格的な登山シーズンの到来となり、初心者が挑戦しやすい富士登山も7月から9月頃にかけて開山しています。

そのため、春から登山を始める人は、低山でのハイキングで少しずつ体を慣らしてから、夏の登山シーズンには高山に挑戦してみてはいかがでしょうか。

標高が高い山は、夏でも気温が下がるため防寒対策が必要です。また、梅雨が明けた夏でも山の季節は変わりやすいため、雨対策もしっかりとして登山に挑みましょう。

秋頃(9月~11月)は山が色付く季節

夏の暑さも落ち着いた秋の山では、澄んだ空気のなか、木々も紅葉しはじめ鮮やかな風景を見せてくれます。

赤や黄、オレンジなどに色付いた、秋ならではの美しい山の景色を見ながら登山ができるため、ゆったりと山登りを楽しむには良いシーズンです。

10月頃になると富士山などの高山では雪が降るところも出てきますが、場所によっては3,000m級の山もまだ雪が降らず開山しているため、秋ならではの山の景色を楽しみながら高い山にも挑戦できます。

ただし、冬に向けて登れる山は減っていくため、挑戦したい山の開山スケジュールは事前に確認しておきましょう。

冬頃(12月~2月)は低山なら初心者でも楽しめる

冬は、登山に慣れている人ならスノーシューハイキングを楽しめる季節です。ただし、あまり経験がない初心者は雪がある山はおすすめできません。

標高がそれほど高くない山を選べば冬でも挑戦できる山はありますが、登山に出かける前に雪の予報を必ず確認してください。

また、冬は日が暮れるのも早いため短時間で登れる山を選び、昼の間に下山する計画を立てている場合でも、念のためヘッドライトを持って行くようにしましょう。

登山(山登り)に行くまでの流れ【初心者向け】

登山(山登り)に行くまでの流れ【初心者向け】

登山に行ってみたいけれど、具体的に何を準備しておけば良いのか分からないという人もいるのではないでしょうか。

ここからは、登山に行くまでの流れ、準備のポイントを初心者向けに説明します。

山・コースを決める

まずは、どんな山に登るのか、どんなコースを歩くのかを決めるところから始めましょう。

初心者向けの山・コースを選ぶポイントは、以下の通りです。

  • 歩行時間(所要時間)は4時間以内
  • 登山口と山頂の標高差は600m以内
  • コースの途中に山小屋や売店などがある
  • コースが整備されていて歩きやすい
  • 岩場など難所が少ない
  • 初めての登山なら、人気の山・コースを選ぶのもおすすめです。

    多少混み合う可能性はあるものの、登山客が多いほうが分かれ道でも迷いにくく、緊急時は周囲の人に助けを求めやすいでしょう。

    旅行会社などが企画する、初心者向けの登山ツアーに参加するのもおすすめです。

    登山計画書(登山届)を作成する

    登山計画書とは、登山中に遭難などのトラブルが発生した際に捜査活動をスムーズに行うために重要な書類です。

    登山計画書に記載する内容は、次の通りです。

  • 登山者の氏名、住所、年齢、連絡先
  • 登山の日程、行動予定
  • 装備、食糧
  • そのほか連絡事項 など
  • 登山計画書の提出は、山や自治体によって任意であったり、義務付けられていたりします。

    しかし、任意だからといって提出をしていないと、トラブルが起きてもどこのルートを通っていたのかが分からず、捜索する範囲が広がり発見に時間がかかってしまうことがあります。

    初心者向きの山・コースであっても、思わぬ事故や災害に巻き込まれることがあるので、自分の身を守るためにも、登山計画書はしっかりと作成しておきましょう。

    作成できたらコピーをとり、1枚は登山口に設けられているポスト、もしくは近くの交番に提出し、もう1枚は家族や友人など身近な人にも渡しておくと、警察などに連絡するときに役立ちます。

    服装や持ち物を用意する

    山やコースを決めて登山計画を立てた後は、必要な服装や持ち物を用意しましょう。登山に適した服装や持ち物は、登る時期や山やコースによっても異なります。

    例えば、基本的な服装や持ち物に加えて、冬なら寒さ対策、夏なら暑さ対策が必要になります。

    詳しくは次の章で解説するので、参考にしてみてください。

    登山(山登り)初心者がそろえるべき服装や持ち物

    登山(山登り)初心者がそろえるべき服装や持ち物

    続いては、登山初心者がそろえるべき服装や持ち物を紹介します。登山の基本知識として覚えておきましょう。

    登山ウェア

    登山ウェアは、肌に直接触れることから吸汗速乾性のある素材が望ましいベースレイヤー、保温性のある素材でなおかつ薄手の素材が望ましいミドルレイヤー、防風・防水性が高く、防寒対策になるものが望ましいアウターの3つのレイヤリングで構成されます。

    それぞれ機能性を重視して選ぶようにしましょう。

    関連記事
    登山は服装が大事!最初にそろえるべきウェアとは

    これから登山を始める初心者の場合、まず服装や持ち物などをしっかりとそろえることから始める必要があります。そこで今回は、登山の服装に注目して、最初にそろえるべきウェアや持ち物、服装選びにおすすめのブランドを紹介します。[…]

    登山は服装が大事!最初にそろえるべきウェアとは

    関連記事
    実は危険な「汗冷え」のメカニズムを知ろう!登山で準備しておきたい、インナーでできる簡単な対策って?

    長時間、重い荷物を背負った状態で、足場の悪い坂道を登り続けるため、いつも以上に汗をたっぷりかく登山シーン。汗で濡れたスポーツウェアが肌に張り付き、時間が経つにつれ、身体が冷えてくるのを感じた経験はありませんか?身体を動かしている最中は汗[…]

    実は危険な「汗冷え」のメカニズムを知ろう登山で準備しておきたい、インナーでできる簡単な対策って?

    登山パンツ

    登山パンツも吸汗速乾性のあるものを選びましょう。

    ストレッチ性があり歩きやすく、防寒できるパンツであれば、登山専用のものでなくても構いませんが、デニム生地や綿(コットン)素材のパンツは濡れると肌に張り付いて歩きにくくなるため、山登りにはあまり向いていません。

    関連記事
    アウトドアパンツの選び方を目的・季節別に紹介

    アウトドアパンツは、アクティビティの内容や季節、気候によって適したものを選ぶのがおすすめです。そこで今回は、アウトドアパンツの選び方として、使用シーンや季節に合わせてチェックしたいポイントについて紹介します。アウトドアパンツ選びにおすす[…]

    アウトドアパンツの選び方を目的・季節別に紹介

    登山靴

    登山靴には、ハイキングに適したハイキングシューズ、ハイキングからちょっとした岩場のある山まで幅広い山で使えるトレッキングシューズ、岩を縦に登っていくハードな登山に適したマウンテニアリングシューズの3種類があります。

    登山靴は種類によってカットの高さやソールの硬さに違いがあり、登る山によって適した登山靴は異なります。登りたい山の情報を事前に調べ、適した靴を選ぶようにしましょう。

    タイツ

    登山ではくタイツにはサポートタイツとコンプレッションタイツがあり、ほど良く圧力をかけて筋肉や関節をサポートする役目があります。

    登山は足元が不安定だったり荷物が多かったりと、体への負担がかかりやすいため、タイツをはいて負担を軽減するようにしましょう。

    登山用ソックス

    登山用ソックスは靴擦れや足元の冷えを軽減するため、ウールなどでできた厚手のものを選ぶのがおすすめです。

    靴の中は汗で蒸れやすく臭いが気になるという人もいるかもしれませんが、ウールは抗菌防臭効果が期待できるため、長時間歩き続ける登山に適しています。

    帽子

    登山時にかぶる帽子には、前にツバがあるキャップ型、ツバで囲まれたハット型、冬の登山で防寒対策になるニット帽などがあります。

    登山用の帽子には、標高が高くなるにつれて強くなる紫外線から頭をカバーするのはもちろん、転倒など予期せぬアクシデントが起きた場合に頭を保護する役割も持っています。

    強い風が吹いたときに帽子が飛ばされないよう、あごひもが付いたものを選ぶと良いでしょう。

    関連記事
    登山に帽子は必要?かぶる目的や種類、注目したい機能を紹介

    登山を快適に楽しむために、帽子は欠かせないアイテムです。この記事では、なぜ登山に帽子が必要なのか、登山に適した帽子の種類や注目したい機能性について紹介します。登山用の帽子を選ぶときに注目したいおすすめブランドも紹介するので、ぜひ参考にし[…]

    登山に帽子は必要?かぶる目的や種類、注目したい機能を紹介

    レインウェア

    山は天気が変わりやすいため、急な雨に降られても対応できるよう、登山ではレインウェアを用意しておくのがおすすめです。

    レインウェアには、防水はもちろん防風や防寒対策ができるものも多いため、セパレートタイプのレインウェアを選べば、上着をアウターとして兼用することもできます。

    関連記事
    登山で着用するレインウェアの便利な機能や素材について解説

    山の天気は急に変わることも多いため、本格的な登山をする場合は、急な雨にも耐えられる機能性に優れたレインウェアを用意する必要があります。そこで今回は、登山用のレインウェアに必要な機能やおすすめの素材などを紹介します。[…]

    登山で着用するレインウェアの便利な機能や素材について解説

    飲料水・軽食(行動食)

    登山ではスポーツドリンクや飲料水など水分補給できるものを用意しておきましょう。水を1本は持っておくと、手を洗うなどの用途でも使えるため便利です。

    軽食(行動食)としては、カロリーが摂取しやすいチョコレート菓子や栄養調整食品、ようかん、魚肉ソーセージなど、手軽に歩きながら口にできるものがおすすめです。

    腕時計

    登山では、何時までに山小屋を目指すか、何時になったら下山するかなど、事前に計画を立てることが大切です。

    また、計画通りに登山が進んでいるかを確認するためにも、腕時計を持って行くようにしましょう。

    ヘッドライト

    昼の間に下山する予定であっても、途中でアクシデントが起きたり、休憩の時間が長くなったりするなどで、予定通りに進まないこともあります。

    万が一計画通りに進まず、周りが暗くなったときを想定し、ヘッドライトを持って行くようにしましょう。

    スマホのライトで照らすと片手が塞がってしまうため、コンパクトなヘッドライトを選び、使わないときはリュックなどに入れておきましょう。

    地図

    登山ルートの確認やどのくらいで目的地に着くのかなどを確認するため、地図も必要なアイテムです。

    地図アプリを使用しても問題ありませんが、画面上の地図を確認するより紙の地図のほうが大きく見やすい点や、アプリが開けなくなるトラブルも想定すると、紙の地図も持っておいたほうが良いでしょう。

    タオル

    汗を拭いたり首に巻くことで紫外線対策ができるタオルも、登山で用意したい持ち物の一つです。
    万が一のときには包帯として応急処置にも役立つため、薄手のタオルや手ぬぐいなどがあると便利です。

    リュック

    リュックは、登山をする際に欠かせないアイテムの一つです。

    登山では荷物をまとめて持ち運びながら険しい道を登るため、体への負担が軽減できるようフィット感のあるものを選びましょう。

    また、耐久性や収納力などの機能性もチェックしておきたいポイントです。

    関連記事
    登山で使うリュックの選び方、おすすめブランドの人気モデルを紹介

    登山をするためには、たくさんの荷物を準備します。それらをまとめて持ち運ぶため、登山にはリュックも欠かせない重要なアイテムです。しかし、登山に使えるリュックにはさまざまな商品があり、どれを選べば良いのか分からないという人も多いでしょう。今[…]

    登山で使うリュックの選び方、おすすめブランドの人気モデルを紹介

    登山テント

    泊りがけで登山を楽しみたいという人は、登山テントを用意しておくと良いでしょう。

    登山テントには、主にシングルウォールテント・ダブルウォールテント・自立式テントの3種類ありますが、初心者の場合は設営が簡単な自立式テントがおすすめです。

    収容人数や季節に合った機能性が備わっているかなどもチェックして、計画している登山に適したものを選びましょう。

    関連記事
    登山テントを選ぶポイントは?テント泊におすすめのウェアも紹介

    山小屋のない場所でも登山テントがあれば、泊りがけで登山を楽しむことができます。登山テントとは一般的なキャンプ用テントとは異なるもので、登山に適したさまざまな機能が備わっています。そこで今回は、登山テントの特徴や選び方について紹介します。テ[…]

    登山テントを選ぶポイントは?テント泊におすすめのウェアも紹介

    遭難したときに持っておくと役立つアイテム

    いくら注意をしていても、思わぬ事故や天候の悪化によってコースを外れてしまうこともゼロではありません。そのため、遭難したときにも対応できるようなアイテムも準備しておきましょう。

    例えば、以下のようなアイテムをそろえておくと役立ちます。

  • エマージェンシーシート
  • 救急セット
  • ライター
  • コンパス
  • 電池
  • モバイルバッテリー
  • ホイッスル など
  • エマージェンシーシートとは、遭難時に体に巻くことで温度低下のリスクを軽減するアイテムです。雨や風を避けることができ、寝袋のような形状のものも販売されています。

    救急セットには、絆創膏や包帯、常備薬を入れておきましょう。

    電池やモバイルバッテリーは、スマホやヘッドライトなどの灯りを保つためにも用意しておくのがおすすめです。

    ホイッスルは、山の中で自分の居場所を知らせたいときに役立ちます。登山用リュックのなかには、バックルにホイッスルが付いたタイプも販売されています。

    関連記事
    登山初心者が最初に用意しておくべき装備は?登山マナーもチェック

    初めて登山に挑戦する初心者の場合、まずは必要な装備を用意しなければいけません。初めての登山で困らないためにはどんな装備をそろえるべきか、事前に確認しておきましょう。この記事では、登山初心者がそろえるべき基本の装備や、登山に必要な装備がそろ[…]

    登山初心者が最初に用意しておくべき装備は?登山マナーもチェック

    関連記事
    登山グッズのおすすめを紹介!買って良かった登山道具とは

    アウトドアブームの昨今、登山グッズとしてもさまざまなものが販売されています。通販サイトなどで登山グッズを見ていると「全部そろえたい!」と思ってしまうこともありますが、荷物を増やしすぎると動きにくくなってしまうため、本当に必要なグッズだけを[…]

    登山グッズのおすすめを紹介!買って良かった登山道具とは

    関連記事
    登山の持ち物や装備を紹介!あると便利なアイテムも

    山は、天候が変化しやすかったり、似たような風景が多く道に迷いやすかったり、標高が高い場合は高山病になったりなど、予期せぬアクシデントが起こることもあります。そのため登山を始めるときは、持ち物をしっかりと準備しておく必要があります。今回は、[…]

    登山の持ち物や装備を紹介!あると便利なアイテムも

    関連記事
    登山用品のおすすめ一覧、選び方のポイントも紹介

    快適に山を登るには、必要な登山用品をしっかりとそろえておく必要があります。しかし、これから登山を始めようと思っている人にとって、何が必要で何が不要なのかを判断するのは難しいかもしれません。そこで今回は、登山をするならそろえておきたいおすす[…]

    登山用品のおすすめ一覧、選び方のポイントも紹介

    登山(山登り)の必須アイテム!登山靴はどう選ぶ?

    登山(山登り)の必須アイテム!登山靴はどう選ぶ?

    ここからは、登山の必須アイテムでもある登山靴の選び方を紹介します。

    ソールの硬さで選ぶ

    登山靴を選ぶときは、登る山に適した硬さのソールを選びましょう。登山靴のソールには、傾斜のある道を長時間歩く登山において、足の負担を軽減する効果が期待できます。

    特に、岩場のある山でソールの柔らかい靴を履くと足に負担がかかりすぎてしまうリスクもあるため、注意が必要です。

    最もソールの柔らかいハイキングシューズであっても、普段履くスニーカーのソールに比べて硬く作られています。

    履き口のカットで選ぶ

    登山靴を選ぶときは、履き口のカットにも注目しましょう。

    登山靴には、足首の可動域が広めなローカット、くるぶしあたりまでほど良く固定するミドルカット、足首をしっかりと固定するハイカットと3つの種類があります。

    ハイキング程度であればローカットの登山靴で十分ですが、ハイキングから低山までさまざまな登山を楽しみたい人はミドルカットを選びましょう。

    また、険しい岩場を登る場合や、砂利が靴の中に入ってくる可能性がある山に登る場合は、ハイカットがおすすめです。

    サイズを確認する

    登山靴のサイズを確認するときは、試し履きをしましょう。

    まず足の指先を靴のつま先に当てて、かかと部分に指が1本入る余裕があるかを確認し、その後かかとを靴の後ろに付けてひもを締めていきます。

    登山靴は足にフィットする作りになっているものが多いため、ひもを締めるときは指のほうから順に締めていきましょう。

    ひもを結んだ状態で足の甲や側面は痛くないか、窮屈でないか、歩きやすいかを確認します。

    また、普段履いている靴下で登山靴を試し履きをしてしまうと、登山用のソックスを履いたときにきつく感じる可能性もあるため、試し履きは登山用のソックスで行うのがおすすめです。

    関連記事
    登山靴の選び方、こだわりたいポイントを紹介

    登山をするときには、普段履いているスニーカーではなく登山靴を用意する必要があります。履き慣れているスニーカーのほうが安心なのでは?と考える人もいるかもしれませんが、登山靴は山登りに必要な機能性が備わっているため、専用のものを用意しておくの[…]

    登山靴の選び方、こだわりたいポイントを紹介

    関連記事
    レディース登山靴はどう選ぶ?ポイントやコーディネート例を紹介

    登山で履く靴は、石や砂利の多い山道でも靴底が壊れたりしないよう、登山用の靴を用意して挑むことが大切です。しかし、登山靴にはさまざまな種類があるため、自分に合った靴の選び方が分からないという女性もいるかもしれません。そこで今回は、レディース[…]

    レディース登山靴はどう選ぶ?ポイントやコーディネート例を紹介

    関連記事
    メンズ登山靴の失敗しない選び方は?おすすめのブランドも紹介

    快適に登山を楽しむために重要なアイテムであるメンズ登山靴は、登る山や自分の登山レベルに適したものを選ぶ必要があります。しかし、初めて登山をする人の場合、「スニーカーで良いのでは?」と考える男性もいるかもしれません。そこで今回は、メンズ登[…]

    メンズ登山靴の失敗しない選び方は?おすすめのブランドも紹介

    登山(山登り)用品を扱う人気のブランド

    登山(山登り)用品がを扱う人気のブランド

    ここでは、登山靴選びにおすすめの人気ブランドを紹介します。

    inov-8(イノヴェイト)

    イノヴェイト_ロゴ_2024

    イノヴェイトは、イギリス発祥のオフロードシューズブランドです。

    耐久性に優れ、防水性も高く軽量で登山に使用できる靴が多く、しっかりとしたグリップ力もあるため山登りを快適に楽しめるでしょう。

    ローカットとミドルカットの靴が展開されているため、これから登山を始めようと考えている初心者にもおすすめのブランドです。

    関連記事
    登山靴を展開するおすすめのブランドを紹介

    登山靴は、登山をするときに欠かせないアイテムの1つです。登る山に合わせて歩きやすい靴を選ぶことが、快適に山を登ることができる秘訣でもあります。しかし、登山靴は種類が多いため、どれを選べば良いのか悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。そ[…]

    登山靴を展開するおすすめのブランドを紹介

    関連記事
    登山ウェアはどのブランドがおすすめ?おしゃれな登山コーデも紹介

    登山をするときに着るウェアは、機能性とデザイン性を兼ね備えたアウトドアブランドから選ぶのがおすすめです。着心地が良くおしゃれな登山ウェアを着れば、登山のモチベーションも上がり、より楽しく登ることができるでしょう。そこで今回は、登山ウェアを[…]

    登山ウェアはどのブランドがおすすめ?おしゃれな登山コーデも紹介

    登山(山登り)で知っておきたいマナー

    登山(山登り)で知っておきたいマナー

    登山に必要な服装や持ち物を紹介してきましたが、登山を始める前に山に関するマナーを知ることも重要です。ここでは登山のマナーについて紹介します。

    挨拶をする

    登山で人とすれ違うときは、挨拶をするのがマナーです。

    気持ち良く登山を楽しむために声を掛け合うという目的もありますが、お互いの存在を確認することで、万が一の災害時に助け合えたり、遭難時には「〇〇ですれ違った」などの情報提供ができるというメリットもあります。

    登山道は上り優先

    登山では、登る山によって上り下りどちらも同じ登山道を使うことがあります。

    もしも途中でかち合った場合、下りの人が動いたときに落石が起こると上りの人にぶつかってしまう可能性があることや、下りの人のほうが先を見渡せるという理由から、上りの人を優先するのがマナーとなっています。

    ただし、登山道が混み合い下りの人がずっと動けず密になることを避けるため、最近では上りと下りを交互に行うよう協力を促している山もあります。

    交互の登下山を推奨している山の場合は、そのルールに従うようにしましょう。

    ゴミは自分で持ち帰る

    登山で出たゴミは必ず自分で自宅まで持ち帰りましょう。

    また、もし山でお弁当などを食べ、食器などの洗い物が出た場合は、その場で洗うと油や食べかすなどが山に流れ、環境汚染や環境破壊につながってしまいます。

    洗い物が出た場合も、そのまま家に持ち帰って家で洗うのがマナーです。ゴミ袋を用意しておくと便利でしょう。

    1列で歩く

    登山では、複数人で登る場合も必ず1列で歩くようにしましょう。

    山を登るペースには個人差があるため、後ろから来た人に追い抜かれることもあります。横並びで歩くと道を塞いでしまうことになり、無理な追い抜きをしてぶつかってしまう場合もあります。

    また、1列で歩いていても追い抜くスペースがない細い道の場合、後ろから人が来たときは一旦足を止めて道を譲るようにしましょう。

    登山道を外れない

    登山道以外の場所を歩くことは、マナー違反であり遭難のリスクを伴うため避けましょう。

    また、コースによっては高山植物などを保護する目的で登山道が作られている場合もあります。自然環境を守るためにも、登山道に沿って歩くことが大切です。

    植物や石、土などを持ち帰らない

    山にある植物や石、土などは、生態系保全の視点から、持ち帰りは禁止されていることが多いです。なかには天然記念物に指定されている植物などもあるため、不用意に持ち帰らないように注意しましょう。

    また、山で暮らす動物にエサを与えるのもマナー違反です。山の生態系を崩すことになりかねないので、エサやりは行わないようにしてください。

    できるだけテントの数は少なくする

    複数日で登山を行う場合、指定された範囲の場所でテントを張ることができます。

    しかし、登山中にテント泊できる場所は限られているので、集団で来ているのに1人に対して1つのテントを張るとほかの人が利用できないということもあります。

    できるだけテント数を少なくするためにも、3人で1つのテントを使用するなど工夫しましょう。

    登山(山登り)についてよくある疑問

    登山(山登り)についてよくある疑問

    最後に、登山でよくある疑問について、いくつかピックアップして解説します。登山の基本知識として覚えておきましょう。

    登山とハイキングの違いは?

    実は、登山とハイキングに厳密な定義はなく、違いが定められているわけではありません。

    一般的に、登山は登頂することを目標に山を登ることを指し、ハイキングは緩やかで整備された道を自然や景色も楽しみながら歩くことを指します。

    初心者でも富士登山はできる?

    富士山は登山初心者も多く挑戦する山です。下準備をしっかりとしておけば、初心者でも富士登山は可能でしょう。

    ただし、下準備には登山用品をそろえるだけでなく、普段からの体力作りや筋トレも含まれます。

    登山経験者でもその日のコンディションによってはリタイヤを余儀なくされる場合もあるため、普段体を動かしていない人がいきなり挑戦するのは難しいでしょう。

    実際に富士登山に挑むときは自分の体調をしっかりと見極め、少しでも不調を感じたときはリタイヤも検討するなど無理をしないようにしましょう。

    関連記事
    富士登山の基本情報、必要なウェアやあると便利な小物について

    普段から登山をしている人はもちろん、経験が少ない人でも挑戦しやすいのが富士登山です。1度は富士登山に挑戦したいと考えている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、富士登山の基本情報やそろえるべきウェアやシューズ、持ち物などについて紹介[…]

    富士登山の基本情報、必要なウェアやあると便利な小物について

    登山用の水・軽食(行動食)はどれくらい必要?

    飲料水や軽食(行動食)は、たくさん持ちすぎても荷物が重くなってしまうため、適切な量を用意するのがポイントです。

    用意する飲料水の量

    用意する飲料水の量は、山を登ることで自分の体がどれくらい脱水するのかを目安にして決めるのがおすすめです。脱水量は「体重(kg)×行動時間(h)×5(ml)」で計算します。

    例えば、体重50kgの人が7時間の登山をする場合の脱水量は1,750mlとなります。補給しなければならない水分量は、脱水量の7〜8割と言われているため、1,400mlほどの飲料水を用意すると良いでしょう。

    さらに、登山中は20〜50分ごとに100〜300ml程度の水分補給が推奨されています。喉が渇いたと感じる前にこまめな水分補給が必要です。

    用意する軽食(行動食)の量

    用意する軽食(行動食)の量は、登山で消費するエネルギー量を目安に決めましょう。登山で消費するエネルギー量は、「7メッツ×体重(kg)×行動時間(h)」で計算します。

    例えば、体重50kgの人が7時間の登山をする場合は2,450kcalを消費することになるため、消費カロリーを補える程度の軽食(行動食)を用意すると良いでしょう。

    何時に到着したら良い?

    登山は下山時刻が日没にならないよう、早発ち・早着きが基本です。

    下山が遅れると、一気に暗くなり事故や遭難のリスクが高まるので、山頂への到着時刻は14〜15時を目安として、余裕のある下山ができるよう登山計画を立てましょう。

    登山(山登り)の基本知識を理解しておこう!

    登山(山登り)の基本知識を理解しておこう!

    今回は登山に関する基礎知識として、登山に適したシーズンや服装、持ち物などを紹介しました。

    初心者が登山を始める場合は、季節によって異なる山の環境やこれから登る山の状態などを事前に調べるとともに、必要な服装や持ち物もしっかりとそろえておくことが大切です。

    また、周りの人も含めて利用者が気持ち良く登山を楽しめるよう、マナーについても知っておきましょう。

    快適に登山が楽しめるよう機能性の高い登山靴が欲しいという人は、今回紹介したブランドをぜひのぞいてみてください。

    アウトドアについて詳しくはこちら

    WRITER
    この記事を書いた人
    ABOUT ULLR MAG.
    ULLR MAG.(ウルマグ)とは?

    ULLR MAG.(ウルマグ)は、「カラダから心をデザインする、ライフスタイルマガジン」です。
    身体を動かすと気分が良い、夢中になれる趣味やスポーツがある、おしゃれをすると心が弾む。
    暮らしの中で大切にしたい瞬間は誰にでもあります。

    私たちはそんな日々のちょっとした喜びを、
    一人でも多くの人へ届けたいと考えています。