富士登山の基本情報、必要なウェアやあると便利な小物について

富士登山の基本情報、必要なウェアやあると便利な小物について

  • 2021/08/04 (水)
  • 2023/04/17 (月)

普段から登山をしている人はもちろん、経験が少ない人でも挑戦しやすいのが富士登山です。1度は富士登山に挑戦したいと考えている人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、富士登山の基本情報やそろえるべきウェアやシューズ、持ち物などについて紹介します。

富士登山に行く前にチェックしたい基本情報

富士登山に行く前にチェックしたい基本情報

日本一高い山として知られる富士山の登山は、経験者でなければ厳しいと考えている初心者もいるかもしれません。しかし、富士登山には初心者向けのツアーもあり、しっかりと知識を身に付ければ誰でも挑戦できます。

まずは、富士登山の基本的な情報を紹介していきます。

富士登山ができる期間・シーズン

富士山は寒い季節になると雪が積もり、登山するには危険が伴うため、登山できるシーズンが限られています。7月~9月の中旬頃がおおよその開山期間の目安です。

ただし、富士山にはいくつかの登山口があり、それぞれ残雪状況などの影響で開山期間が異なる場合があります。

富士登山を計画する際は、まず富士登山のできるシーズンを調べるようにしましょう。

富士山の気温

富士登山に行く前には、山の気温について知っておくことも重要です。

標高が100m上がるごとに約0.6℃気温が下がり、加えて風速1mごとに体感気温が1℃下がると言われています。そのため、8月の平均気温で5合目が15℃前後、山頂では5℃前後となります。

富士登山のルール・マナー

富士登山に挑む際は、法律で禁止されているルールや気を付けたいマナーがあります。
知らなかったでは済まないこともあるため、しっかりと把握しておきましょう。

富士登山で禁止されている内容は以下の通りです。

  • 動植物を採取する(花・実・昆虫など)
  • 石や溶岩を移動させる
  • 落書き
  • テントの設営
  • 焚火
  • ペットを連れた登山
  • また、登山者同士が気持ち良く利用できるよう、富士登山のマナーとして次のことに配慮する必要があります。

  • ゴミを持ち帰る
  • 登山道以外の道は歩かない
  • 地形を壊すような行為はしない
  • 登山者がかち合ったときは登りの登山者を優先する
  • 無理に追い越さない など
  • 加えて、「withコロナ」の時代に伴い、次のようなマナーも提言されました。

  • 混雑する日時を避ける
  • 少人数での登山
  • 感染対策グッズの準備
  • ソーシャルディスタンスを確保しての登山
  • 杭やロープを触らない など
  • 富士登山のルート

    富士登山のルートは、以下の4つがあります

  • 富士スバルライン五合目からスタートする「吉田ルート」
  • 須走口五合目からスタートする「須走ルート」
  • 御殿場口新五合目からスタートする「御殿場ルート」
  • 富士宮口五合目からスタートする「富士宮ルート」
  • ルートごとに登山距離や登山道の地形、傾斜などが異なるため、自分の登山経験やレベルに合わせたルートを選ぶようにしましょう。

    富士登山に予約は必要?

    富士登山で山小屋を利用する場合、これまでは「混雑しそうなときは予約するほうが無難」という程度でしたが、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、山小屋の利用には必ず事前の予約が必要になりました。

    山頂でのご来光を見る場合、登山途中でテントを張ることは禁止されているため、必ず山小屋を予約しておくようにしましょう。

    富士登山におすすめのウェアやシューズの基本

    富士登山におすすめのウェアやシューズの基本

    富士登山に初めて挑むという人は、どんなウェアやシューズを用意すれば良いのか分からないこともあるでしょう。

    ここからは富士登山の前にそろえるべきウェアやシューズを紹介します。

    吸汗速乾性のあるベースレイヤー

    ベースレイヤーとは、肌に直接触れる肌着のような役割があるものです。登山中にかいた汗を吸って快適に保てるよう、吸汗速乾性のあるものを選びましょう。

    温度調整のしやすいミドルレイヤー

    ベースレイヤーの上に着るミドルレイヤーは、温度調整できるものを選びましょう。
    登山中と休憩中では体感温度が変わりやすいため、寒くなったときに体が冷えないよう、保温性のあるダウンやフリースがおすすめです。

    防寒対策ができるアウター

    富士登山は、登っていくにつれて木が少なくなり、強い風にさらされたり急な雨に降られる可能性もあるため、アウターは防風性・防水性があるものを選びましょう。

    また、服の内部にこもった蒸れを解消するため、透湿性があることも重要なポイントです。

    動きやすい登山用パンツ

    富士登山に適したパンツは、ストレッチ性・耐久性・防寒性・はっ水性・吸汗速乾性のあるものです。登山用パンツを用意するのがおすすめですが、ジャージなどの動きやすいスポーツ用のパンツでも代用できます。

    ただし、綿パンやデニムは汗をかいたり雨に濡れたりすると肌に密着し、歩きにくくなるため富士登山では避けるようにしましょう。

    登山靴・トレッキングシューズ

    富士登山には、ソールの硬いハイカットの登山靴がおすすめです。

    登山道は砂利が多いため、ハイカット以外の登山靴の場合は靴の中に砂利が入り歩きにくく感じたり、砂利を踏んで足を痛めたりする可能性もあります。

    また、硬い火山砂利やゴツゴツとした岩場を歩く富士登山において、ソールの薄いスニーカーなどは底に穴が開く可能性があるため、ソールが丈夫な登山靴やトレッキングシューズを用意しましょう。

    富士登山に持っていくと良い小物

    富士登山に持っていくと良い小物

    富士登山には、服装以外にもそろえておくべきアイテムがあります。ここからは、富士登山ではどんなアイテムを用意すれば良いのか、選ぶポイントも交えて紹介していきます。

    帽子

    富士登山では、木が少なるなると日光を遮るものがなくなるため、日除けできるようツバのある帽子がおすすめです。また、強い風が吹く可能性があるため、飛ばされないようにゴムや紐の付いているものを選びましょう。

    レインウェア

    富士登山中は強い風に吹かれることがあり、手にはストックを持っている人がほとんどのため、雨具としてはレインウェアを着用しましょう。

    耐久性のある登山用のレインウェアで、着脱しやすく、体の動きを邪魔しないようセパレートタイプのものがおすすめです。

    また、ビニールでできているレインウェアは透湿性がまったくなく、蒸れてしまうほか、ポンチョは強風にあおられると雨に濡れてしまう場合があるので、避けたほうが良いでしょう。

    防水バッグ

    富士登山には登山用のザックを用意するのはもちろん、それとは別にカメラや服など濡れたら困るものを入れておく防水バッグも用意しておきましょう。

    登山用ザックははっ水性のあるものがほとんどですが、雨に降られると中の荷物が濡れる可能性があります。

    レインウェアなどすぐに取り出したい荷物は取り出しやすいようにザックの上部にしまい、それ以外の着替えなどは大きめの防水バッグに入れておくと良いでしょう。カメラなどの小物は密閉のできる保存袋に入れておくと便利です。

    タオル

    登山中にかいた汗を拭くのはもちろん、万が一のときには包帯代わりにも使えるため、富士登山ではタオルの用意があると便利です。

    包帯として使用する場合は厚手のタオルでは結びにくいため、手ぬぐいなど薄手のものでも良いでしょう。

    富士登山に行く前の準備は入念に!

    富士登山に行く前の準備は入念に!

    毎年多くの人が挑戦している富士登山ですが、気軽に登れる山というわけではありません。しかし、事前の準備をしっかりと行えば初心者でも挑戦できる山です。

    登るルートを決めて必要な持ち物をそろえるほかに、富士登山に向けて日頃からウォーキングや登りやすい山でのハイキング、筋力トレーニングを行って体力を付けるのがおすすめです。

    また、富士山は日中と夜間、山頂と下山後で気温に大きな差があるため、温度調整できるウェアをそろえて快適な環境で挑めるようにしましょう。

    登山(山登り)について詳しくはこちら

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