誰もが1枚は持っているであろうTシャツは、種類が豊富なため、選び方が分からないという人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、メンズTシャツの選び方や迷ったときに参考になるコーディネートのコツ、おすすめのブランドなどを紹介します。
メンズTシャツの選び方
サイズ感や機能性、ネックの形状、素材、デザインなどはTシャツのなかでもさまざまです。
せっかくなら自分好みの着心地や見せたいイメージに合ったTシャツを選びたいところですが、どのような基準で選べば良いのか迷ってしまう人もいるでしょう。
そこで、まずはメンズTシャツの選び方を解説します。
サイズ感や着丈で選ぶ
Tシャツはサイズ感や着丈によって、イメージが大きく変わります。
同じサイズでもブランドによってシルエットやゆとりに違いがあるため、いつものサイズを選ぶとしても、できるだけ試着して実際の着用感を確かめることが大切です。
肩幅や着丈、袖丈がジャストサイズのTシャツは、カジュアルなコーディネートに使えるのはもちろん、ジャケットを合わせれば清潔感が求められるフォーマルなシーンでも活躍してくれるでしょう。
反対に、オーバーサイズのTシャツは抜け感を出したいときに便利です。
肩幅を広めに取ったドロップショルダーのビッグTシャツは、それ1枚でほど良くルーズに決まるため簡単にトレンド感のある着こなしになるでしょう。
また、ウエストまわりをカバーできるので体型が気になる人にもおすすめです。
機能性の良いものを選ぶ
機能性も見逃せないポイントです。例えば、汗をかいた後はベタつきや臭いが気になりますが、吸汗速乾性があり、抗菌・消臭機能が付いたものを選ぶことで不快感を軽減できます。
吸汗速乾性とは汗を吸い取って乾かす機能のことで、汗をかいてもベタつきにくくサラッとした肌触りをキープできるでしょう。
抗菌・消臭機能とは、菌の繁殖と汗の臭いを軽減してくれる機能のことで、運動後でも臭いが気になりにくくなります。
ほかにもUVケア加工が施された素材をはじめ、ストレッチ性や保温性のある素材など、さまざまな高機能素材があるため、用途や季節に応じたものを選ぶと良いでしょう。
ネックの形状で選ぶ
Tシャツをおしゃれに着こなすためには、ネックの形状にも着目してみましょう。クルーネック・Vネック・ボートネックなどいろいろな種類があり、ネックライン1つで印象が大きく左右されます。
クルーネック
丸首型のラインが特徴のクルーネックは、首が詰まっているため華奢な体型をカバーする効果が期待でき、カジュアル寄りのコーディネートにおすすめです。
Vネック
Vネックはクルーネックに比べて大人っぽくシャープな印象を与えられます。しかし、V字が深すぎるとラフな印象になるため注意しましょう。
ボートネック
ボートネックとは、襟がボートのように浅いカーブを描くネックラインのことです。鎖骨が見えるもののVネックほど胸元を露出しないため、適度な抜け感を演出できます。
素材で選ぶ
素材は着心地や質感に影響するため、肌触りを重視するならポリエステルよりも綿素材のほうがおすすめです。
光沢のあるシルクや滑らかな肌触りが特徴のカシミアの混紡素材なら、上品さを感じさせるスタイルが完成します。
また、薄手の素材は肌が透けやすく肌着のように見えてしまうため、重ね着コーデでない限りできるだけ厚手のものを選ぶことをおすすめします。
デザインで選ぶ
Tシャツをかっこよく着こなす際に忘れてはならないのが、デザインへのこだわりです。
無地のTシャツはシンプルでさまざまなコーディネートにも合わせやすいというメリットがありますが、単調な印象になりやすいのも事実です。
無地に飽きてきたら、コーディネートに変化を付けられるロゴやワンポイント、総柄のTシャツを試してみましょう。スポーツブランドのロゴTシャツであれば、簡単にスポーティーなスタイルやストリートスタイルを作り出せます。
「派手になりすぎるのでは?」と敬遠しがちな総柄も、黒やグレー、ネイビーといった落ち着いたカラーを選び、きれいめのスラックスと合わせれば、全身にまとまりが出てさりげないおしゃれを楽しめるでしょう。
メンズTシャツをおしゃれに着こなすコツ
Tシャツを選ぶことができたら、おしゃれに着こなすためのコツを押さえておくと良いでしょう。ここでは、ボトムスや靴との組み合わせ方など、Tシャツコーデのコツを紹介します。
無地Tシャツに柄もののパンツを合わせる
シンプルな無地のTシャツは清潔感があり、普段着としてだけでなくビジネスシーンでも活躍しますが、単調になりすぎないよう工夫が必要です。
カジュアルに無地Tシャツを着こなすなら、柄もののパンツとの組み合わせがおすすめです。チェックやストライプのパンツでボトムスに重点を置くことで、全身のバランスを取ることができます。
柄もののパンツを1本持っておけば、さまざまなTシャツとの組み合わせも楽しめるでしょう。ただし、まとまりのないコーディネートにならないよう、パンツ以外のアイテムは主張が控えめなものを選ぶことがポイントです。
Tシャツとデニムを合わせる
Tシャツとデニムの組み合わせは定番で、デニムなら基本的にどんなTシャツとも合わせやすいです。
ゆったりめのTシャツをタックインすれば、こなれ感が出て今っぽい仕上がりになります。
コーディネートのマンネリを解消するなら、ホワイトジーンズやブラックジーンズなど、デニムの色とTシャツの色をリンクさせて全身に統一感を持たせるのもおすすめです。
合わせるデニムはジャストフィットが無難ですが、デニムの太さやシルエット、色の濃淡によっても印象が変わるので、いろいろなデニムを組み合わせてみましょう。
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ビッグTシャツにスキニーパンツを合わせる
近年のトレンドになっているビッグシルエットのTシャツは着こなしが難しいように思えるかもしれませんが、スキニーパンツと合わせるとバランス良くまとまります。
ビッグTシャツは上半身にボリュームが出るため、ボトムスに細身のスキニーパンツを持ってきてシルエットにメリハリをつけることを意識しましょう。
より今っぽく仕上げるのであれば、ストレートスラックスとの組み合わせもおすすめです。ワイドパンツと合わせるとストリート風のスタイリングが完成します。
レイヤードスタイルで決める
レイヤードスタイルとは、重ね着スタイルのことです。寒さ対策としてではなく、インナーを首元や袖口、裾からチラ見せすることで、コーディネートのアクセントになります。
対照的なカラーのTシャツを合わせることで、1枚のシンプルなコーディネートよりもグッとこなれ感が出ます。
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革靴を合わせて大人っぽさを出す
Tシャツコーデの足元にはスニーカーを合わせることが多いかもしれませんが、あえて革靴を取り入れると、大人っぽくスタイリッシュな着こなしが完成します。
半袖のTシャツと革靴は意外と相性が良く、おしゃれに自信がない人も比較的チャレンジしやすいでしょう。くるぶし丈のソックスを合わせれば、夏場でも爽やかな雰囲気を演出できます。
定番の白Tシャツを使ったメンズ向けコーディネート例
続いては、定番の白Tシャツを使った具体的なコーディネート例を紹介していきます。
テーラードジャケットを羽織ってスタイリッシュに
白Tシャツをスタイリッシュに決めるなら、テーラードジャケットとの組み合わせがおすすめです。
ジャケットを羽織るだけで、ビジネスにも街歩きにも対応できるので1着持っておくと幅広いコーディネートで活用できます。
季節を問わずに着られるため、カラーによって雰囲気の変化を楽しめるのもジャケットの魅力です。特にネイビーのジャケットは白との相性が良く、涼しげかつ知的な印象を与えることができます。
短パンと合わせて夏の鉄板コーデに
短パンと白Tシャツの組み合わせは、夏の鉄板コーデです。子どもっぽい印象になりがちな短パンも、無地のネイビーや黒なら大人っぽい雰囲気になります。
より大人っぽさを出したいときには、スラックス型やチノパンツ型がおすすめです。タックインすれば上品に、タックアウトすればカジュアルになり、裾の扱いによっても印象が大きく変わります。
また、アウターやトップスとしては派手すぎて抵抗がある迷彩柄やアニマル柄も、布面積の少ない短パンであればさりげなく取り入れやすいでしょう。
メンズTシャツ選びにおすすめのブランド
ここまで、Tシャツの選び方やコーディネートについて紹介してきましたが、ここからはメンズTシャツを展開するおすすめのブランドを紹介します。
ブランドのTシャツを取り入れて、よりかっこいいコーディネートに仕上げてみましょう。
DESCENTE(デサント)
デサントは、日本のスポーツブランドです。
アスリートとの共同開発によって高機能かつデザイン性に優れたウェアを展開しており、近年はトレーニングウェアだけでなく、これまでに培った高度なテクノロジーを活用して普段着も手掛けています。
デサントのTシャツは、吸汗速乾性といった機能に優れていることはもちろん、ユニセックスデザインの無地Tシャツや、胸元にワンポイントやポケットが付いたTシャツなど、ファッション性にも優れているため、タウンユースとしても活躍してくれるでしょう。
le coq sportif(ルコックスポルティフ)
ルコックスポルティフは伝統と斬新さを融合することで、ファッション性と洗練されたデザインを兼ね備える新しいスポーツウェアやライフスタイルウェアを展開しています。
Tシャツのラインアップは黒や白といったオーソドックスなモノトーン系に加え、青や赤、緑など原色のものもそろっているのが特徴です。
デザインの種類も豊富で、おなじみの雄鶏のロゴをフロントに大きくあしらったものから、グラフィックを使用したものまであり、コーディネートのアクセントとして存在感を放ってくれそうです。
umbro(アンブロ)
アンブロは、イングランド生まれのフットボールブランドです。
高品質かつ高機能な商品を強みに、世界中の強豪チームとその所属選手をサポートしています。
そうした背景からサッカーのイメージが強いものの、近年はスポーツ用品の製造で培った縫製の伝統を活かしつつ、サッカーアイテムにモダンなアパレルファッションの要素を取り入れたウェアを展開しています。
例えば、個性とデザイン性を持ち味とするシリーズ「HERITAGE」の無地Tシャツは、スタイリッシュなシルエットが美しいだけでなく、吸汗速乾性や肌触りの良さも兼ね備えています。
Tシャツは普段着の定番アイテムですが、せっかくなら機能性とデザイン性が両立したTシャツを選びたいものです。この記事では、メンズTシャツのブランドを選ぶポイントやおすすめのブランドを紹介します。 […]
ブランドのメンズTシャツを着こなす方法
Tシャツ選びにおすすめのブランドを前述しましたが、続いてはブランドTシャツならではの着こなし方法を紹介します。
ブランドのロゴ・デザインを活かす
ブランドのロゴが大きくデザインされているTシャツは、ロゴを主役にコーディネートを組み立てましょう。ロゴの存在感が大きいため、ボトムスには控えめなデザイン・カラーを合わせるのがコツです。
スポーツブランドのロゴは、スポーティーなコーディネートに重宝しますが、あまりロゴが派手すぎると子どもっぽい印象になるので注意しましょう。
生地が黒や白、グレーといった落ち着いたトーンであれば、ロゴの主張が多少強めでもやりすぎ感なくまとまります。デニムパンツや短パンを合わせればカジュアルに、スラックスに革靴を合わせれば抜け感のあるきれいめスタイルが完成します。
上下ブランドでそろえて統一感を出す
ブランドのなかには、上下セットアップでTシャツを展開している場合もあります。
そのままセットで着用するのも良いですが、数着セットアップを用意して組み合わせを入れ替えるというコーディネート方法もおすすめです。
また、上下セットアップで販売されていないものでも、同じブランドであればロゴがそろったり色味やデザインが似ているということもあるので、自然と統一感が出せるでしょう。
メンズTシャツをかっこよくおしゃれに着こなそう
メンズTシャツの選び方やおしゃれに着こなすコツ、おすすめのブランドを紹介しました。
「Tシャツなんてどれも同じ」と思っていた人には、サイズ感やネックラインなどディテールの違いによって印象が変わるというのは意外な発見だったかもしれません。
また、Tシャツは組み合わせるボトムスや靴によってもさまざまなおしゃれを楽しめる汎用性の高いアイテムです。今回紹介したポイントを参考に、新しいTシャツコーデを試してみてはいかがでしょうか。