登山で着用するレインウェアの便利な機能や素材について解説

登山で着用するレインウェアの便利な機能や素材について解説

  • 2021/06/07 (月)
  • 2023/04/17 (月)

山の天気は急に変わることも多いため、本格的な登山をする場合は、急な雨にも耐えられる機能性に優れたレインウェアを用意する必要があります。

そこで今回は、登山用のレインウェアに必要な機能やおすすめの素材などを紹介します。

登山用レインウェアに必要な機能性

登山用レインウェアに必要な機能性

まずは、レインウェアを選ぶときに重視するべき機能性を紹介します。

防水性

防水性とは、水が生地にしみ込んで内側まで浸透しにくくする機能のことで、レインウェアに求められる機能性で最も重要なものです。

防水性に優れたレインウェアかどうかを確認するときは、耐水圧をチェックします。耐水圧の数字が大きいものほど、防水性が高いレインウェアだと考えて良いでしょう。

登山中に天気が荒れ、大雨が降ったとしても耐えられる耐水圧の目安は20,000mm以上と言われています。

透湿性

透湿性は、服の中にこもった水蒸気を外に逃がす機能のことを言います。

透湿性の低いレインウェアを着ると、汗でレインウェアの中が蒸れてじっとりと湿り、不快に感じることもあるでしょう。一方、透湿性が優れたレインウェアであれば、汗をかいても蒸気を外に逃してくれるため、快適な着心地を維持しやすいです。

透湿性も数字が大きいほど優れた機能性を発揮するため、表記がある場合は確認しておきましょう。

防風性

登山では、雨に濡れることを防ぐだけでなく、風に吹かれて体が冷えることも避けなければいけません。そこで重要な機能が防風性です。

防風性が高い生地は内部に風を通しにくいため、風による寒さを軽減できます。登山用のレインウェアを購入するときは、防風性があるかも忘れずチェックしましょう。

耐久性

登山中は、岩場や硬い木、植物のトゲなどでレインウェアにダメージを与えてしまうことも度々あります。その際に簡単にレインウェアが破れてしまうと、破れた箇所から雨風が入り込んでしまうため、耐久性のある素材で作られていることが重要です。

軽量性

登山で使用するレインウェアは、雨が降っていない間は荷物として持ち歩くため、軽量でコンパクトに収納できるかどうかも重視したいポイントです。

軽いものは100~150gほどで、折りたためばかなりコンパクトになるものもありますが、軽量性にこだわりすぎると耐久性が不安と感じる場合もあります。

軽量性も耐久性も両方を重視する場合は、重くても400g以下を目安にしましょう。

登山用レインウェアでおすすめの素材とは?

登山用レインウェアでおすすめの素材とは?

登山用のレインウェアにおすすめの素材はゴアテックスです。

ゴアテックスでは防水性と透湿性を持った素材、防風性にも優れているものも多く、雨風から体が濡れるのを軽減しながら、ウェアの内側は蒸れを軽減し、快適さをキープすることが期待できます。

また、ゴアテックスの素材を使ったレインウェアには軽量性に優れたものもあるため、持ち歩いている間も着用している間も、負担に感じることはそれほどないでしょう。

メンズ・レディースともに、ゴアテックスを使用した登山用レインウェアは数多く販売されており、デザインやカラーも豊富なのでぜひチェックしてみてください。

登山用レインウェアも種類が豊富!

登山用レインウェアも種類が豊富!

ここからは、登山用レインウェアの種類や特徴、それぞれのメリットを紹介します。登山用レインウェアを選ぶときの参考にしてください。

フード付きのレインウェア

レインウェアの定番とも言えるフード付きのレインウェアは、登山中に雨が降ってきた場合、体はもちろん頭もカバーできるというメリットがあります。

登山用レインウェアのフードは、取り外し可能なものや長めのツバが付いたもの、視界を遮らないように工夫されているものなど、さまざまな種類が展開されているため、自分の登山スタイルをイメージしながら使いやすいものを選びましょう。

袖口にカフがあるレインウェア

レインウェアは水をはじき、内側にしみてくるのを軽減してくれますが、袖口が広くなっていたり隙間があったりすると、そこから水が入ってくることがあります。

袖口にカフがあるレインウェアは、自分の手首周りに合うサイズに調整できるため、水が入りにくくなるというメリットがあります。

上下が分かれているレインウェア

レインウェアには、上に羽織るだけのコートタイプやポンチョタイプと、上下に分かれたセパレートタイプがありますが、登山は険しい道を歩くこともあり、ポンチョやコートタイプのレインウェアでは足元が濡れてしまうことがあります。

そのため、登山用レインウェアとしては、足元もしっかりと覆うことができる上下に分かれたタイプのレインウェアがおすすめです。

ベンチレーション機能があるレインウェア

ベンチレーション機能とは、ウェア内部の風通しを良くする機能のことです。

ベンチレーション機能付きのレインウェアは、熱を逃がせるような設計が脇やポケットに搭載されていることが多く、レインウェアの内部が蒸れるのを軽減する働きがあります。

おしゃれなデザインのレインウェア

登山用のレインウェアはデザイン性にもこだわり、自分好みのおしゃれなものを選ぶことでモチベーションも上がります。雨のときにしかできない登山のおしゃれを楽しみましょう。

視認性が高い目立つカラーのレインウェア

登山中に暴風雨などの悪天候に見舞われたときは、止む無く登山を断念しなければならないこともあります。

悪天候のなかで無理に下山するのは遭難の危険性もあるため、身動きが取れなくなったときの最終手段として、救助要請する可能性も考えておかなければなりません。

救助にはヘリコプターが使われることが多く、上空からすぐに見つけられると救助も早くなります。そこで重要になるのが、レインウェアの色です。上空から見たときに分かりやすい派手な色や、周辺の風景に溶け込まないような違和感を与えられる色のレインウェアもチェックすると良いでしょう。

登山用レインウェアは機能性や素材にこだわろう!

登山用レインウェアは機能性や素材にこだわろう!

登山は自然を相手にしたアウトドアであるため、悪天候でも対応できるように万全な準備が必要です。

そのため、登山に使うレインウェアは、防水性や透湿性はもちろん、耐久性や着心地、重さなど、機能性を重視して選ぶと良いでしょう。

また、視認性が高い目立つカラーのものやコーディネートが楽しめるおしゃれなデザインを選ぶことも大切です。

機能性やデザイン性に優れた登山用レインウェアを、ぜひ手に入れてみてください。

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