ジャケットは、フォーマル、カジュアルいずれにも使えるアウターとして有名です。しかし、いざジャケットを選ぶとなると、スーツやブルゾン、ジャンパーとの違いに戸惑う人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、ジャケットとほかのアウターの違いやジャケット選びのコツ、種類や特徴について紹介します。ジャケット選びの参考にしてください。
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ジャケットはほかのアウターと何が違う?
ジャケットはほかのアウターと何が違うのか、知らないという人も多いでしょう。
まずは、ジャケットとほかのアウターとの違いについて紹介します。
ジャケットとスーツの違い
ジャケットとスーツの上着は見た目が非常によく似ているため、違いが分かりにくいアイテムですが、スーツは上下セットで販売されているのに対し、ジャケットは基本的に単体で販売されています。
スーツよりもカジュアルに着ることができるアウターが、ジャケットです。
ジャケットとスーツには見た目の違いもあり、ジャケットでは外付けのポケットタイプが多いのに対し、スーツはポケットに上蓋が付いたりしています。
ジャケットとブルゾンの違い
ジャケットとブルゾンの違いは、丈の長さにあります。
ジャケットは腰丈から尻丈くらいの丈の長さがある上着ですが、ブルゾンは着丈の短い上着の総称を指しています。ジャケットに比べると丈が短いため動きやすく、よりカジュアルに着こなせるアウターです。
ジャケットとジャンパーの違い
ジャンパーはブルゾンと同じく、短い丈の上着全般を指しています。
丈が長めのジャケットよりもジャンパーのほうが動きやすく、運動着や防寒着などの機能性の高い上着として利用されています。
また、ジャンパーのなかでもファッション性の高いものは「ブルゾン」と呼ばれています。ジャンパーは和製英語なため、海外では通じないことが多いでしょう。
ジャケットとコートの違い
コートは、主に寒さや雨を防ぐ目的で、衣服の上から羽織る上着を指しています。
ジャケットは丈が腰丈や尻丈になるのに対し、コートは尻丈よりも長い丈のものがあります。
また、ジャケットは室内でも着ることができるデザインであるのに対し、コートは基本的に防寒着として利用されるアウターとなるため、室内では脱ぐことが前提とされたデザインとなります。
ジャケット選びで重視すべきポイントは?
ジャケットやほかのアウターの違いが理解できても、ジャケットの選び方が分からないという人もいるのではないでしょうか。
続いては、ジャケット選びで重視すべきポイントを紹介します。
サイズ
大きいサイズのジャケットは野暮ったい印象になりやすいため、スマートな印象を与えるジャストサイズのジャケットを選ぶことをおすすめします。
ジャストサイズのジャケットの選び方としては、以下の4点に注目して選ぶと良いでしょう。
- 肩幅は指が1本入るか入らないか程度のゆとりがあるか
- ジャケットのボタンを留めた状態で、ウエストにこぶしが1つ入る程度のゆとりがあるか
(ゆるいと縦しわ、きついと横しわが入る) - ジャケットの裾部分でお尻が隠れるか隠れないか程度の着丈
- 手首を外側に曲げ、手の甲にジャケットの袖先がかからない袖丈
動きやすさ
ジャケットは、動きやすさにも注目して選びましょう。
冬にジャケットを着る場合、ジャケットの下にタートルネックのニットやカーディガンなどを着込む人も多いでしょう。ニットなどの厚みのある服の上にジャケットを着ると、肩や腕が動かしにくくなってしまいます。
動きやすいジャケットであれば、下に着込んだ際も動きに不自由さが出にくくなります。
機能性
動きやすいジャケットを選ぶなら、機能性に注目しましょう。
ジャケットのなかには、ストレッチ性が高いだけではなく、保温性や防風性、透湿性に富んだものや、はっ水加工が施されたものなど、高機能なジャケットも多数販売されています。
着回し力
服を買うのが面倒、コーディネートするのが苦手という人は、着回し力のあるジャケットがおすすめです。
1年を通してできるだけ長く着回せるものを選ぶことで、少ない枚数でもおしゃれを楽しむことができます。
着回し力があるジャケットを選ぶ際は、モノトーンやベージュのようなスタンダードなものを選ぶとほかのアイテムの邪魔をせず、長く使うことができるでしょう。
素材と重量
ジャケットを選ぶときは素材と重量も重視しましょう。
どの季節でも使えるような素材であれば1年を通して着回ししやすく、使い勝手が良くなります。また、素材によってはカジュアルな日常使いだけでなく、フォーマル使いにも利用できるでしょう。
ジャケットの重量は、着てみたときに軽いと感じられるものを選んでください。
重たいジャケットを長時間着ると、肩こりの原因にもなりかねません。
冬は特に、洋服だけでもかなりの重量になるため、自分が軽いと思えるジャケットを選びましょう。
シルエット
ジャケット選びはサイズや機能性、素材だけでなく、シルエットも重要です。
ジャケットを選ぶ際は特に、ダーツと呼ばれる絞りに注目しましょう。ダーツが入ることによって、ジャケットのシルエットにメリハリが出ます。
シルエットの悪いジャケットを着ると、ほかの洋服と着回す際に上手く着こなせなかったり、野暮ったい印象になったりするため、ジャケットはシルエットの美しいものを選ぶのがおすすめです。
一般的なジャケットの種類は?
ジャケットの選び方について紹介しましたが、ジャケットにはどのような種類のものがあるかを知っているでしょうか。続いては、一般的なジャケットの種類を紹介します。
テーラードジャケット
テーラードジャケットとは、定番のジャケットデザインで、スーツの上着に比べてカジュアルなものを指し、パンツとセットになっていないジャケットのことです。
テーラードジャケットはフォーマルに限らず、カジュアルにも着こなすことができるアイテムの1つです。また、ダブルジャケットも基本的にはテーラードジャケットのうちの1つで、同じく背広仕立てで、前身頃が広めにボタンが2列という特徴があります。
ダウンジャケット
ダウンジャケットとは保温性の高い羽毛が詰められた上着を指しています。
元来は極寒地域の作業着として用いられてきましたが、近年では寒い季節の定番アイテムとなっています。
また、ダウンジャケットはロング丈の人気も高く、日本では「ダウンコート」という名称が一般的となっています。
フリースジャケット
フリースジャケットとは、毛足の長いパイル生地の布地でできた柔らかい上着のことです。
フリースジャケットは、インナーからアウターまで利用できる万能なトップスで、春や秋にアウター、真冬はダウンジャケットの下にインナーとして着用するのが一般的です。
ライダースジャケット
ライダースジャケットとは、オートバイのバイカーが着用している上着のことを指しています。
ライダースジャケットの基本的なデザインは、革製で大きめの開いた襟、胸元や袖に付いたジッパー式ポケット、肩や袖にストラップが付属していることなどが特徴です。
近年では男性だけではなく、女性にも人気があり、ワンピースなどの上に羽織ったり、おしゃれアイテムの定番となっています。
MA-1
MA-1はアメリカ空軍が着ていたジャケットをモデルとして作られたものです。現在は、胴体・袖の窮屈さがない太めシルエットに、襟・袖口・ウエストのリブが特徴的な、ナイロン製のウエスト丈ジャケットが主にMA-1と呼ばれています。
MA-1は、その丈の長さからブルゾンに分類されるアイテムの1つであり、ミリタリージャケットなどと同じジャンルに分類されます。
デニムジャケット
デニムジャケットとは、ジーンズと同様のデニムで作られた上着のことです。
デニムジャケットと呼ばれることが一般的ですが、Gジャンとも呼ばれています。
人気のデニム素材を使用しているため、パンツやスカート、ワンピースなどさまざまな種類のボトムスに合わせやすく、多くの人々に愛用されているジャケットです。
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カジュアルコーデにおすすめのジャケットはどれ?
ジャケットを使ってカジュアルコーデをするなら、どのようなジャケットを選ぶと良いのでしょうか。
続いては、カジュアルコーデに似合うおすすめのジャケットを紹介します。
ウィンドジャケット
ウィンドジャケットとは、薄手のナイロンや、ポリエステル製のパーカーなど、防風性や保温性に優れたアウターのことです。
主に春や秋に用いられることが多く、カジュアルでスポーティーなコーディネートがしやすいアイテムでもあります。
ウィンドジャケットは派手な色のものも多いので、カジュアルコーデに取り入れるなら、カーキやブラック、マスタードカラーなど秋や冬に着こなしやすい色味のものを選び、落ち着いた色のウィンドジャケットの下には、チェック柄のシャツなどワンポイントアイテムを取り入れると良いでしょう。
また、ウィンドジャケットを選ぶときは、やや緩めかジャストサイズのシルエットのものを選ぶことをおすすめします。
ルーズ過ぎないほど良いフォルムのウィンドジャケットを選ぶことで、おしゃれな着こなしがしやすくなります。
ハードシェルジャケット
ハードシェルジャケットとは、雪山などの登山・山岳スキーを想定して作られた一番外側に羽織るジャケットのことです。そのため、生地は硬く、破れにくい素材で作られています。
ハードシェルジャケットは防水性や透湿性が高く、内側に熱がこもりすぎないように換気機能が付いているなど、機能性に優れています。
また、普段着使いにも利用しやすい、おしゃれな色とデザインのものが多く、カジュアルコーデにも取り入れやすいジャケットです。
ブラックのハードシェルジャケットに白シャツ、カーキのパンツでシンプルに合わせるだけでも、おしゃれな着こなしができます。
ハードシェルジャケットは雨の心配をせず着られるため、1着持っておくと重宝するアイテムです。
ダウンジャケット
冬のアウターとして人気のダウンジャケットですが、真冬に着ることが多いため、重ね着した状態を意識してコーディネートに取り入れる必要があります。
ダウンジャケットは体とジャケットの間に隙間があると保温性が減少するため、シャツやニットなどを着た状態で、体にフィットするサイズ感のものを取り入れましょう。
そんなダウンジャケットをカジュアルコーデで着る場合、黒・グレー・紺などの定番カラーを選ぶとほかのアイテムと着回ししやすくなります。
また、ダウンジャケットはロング丈とショート丈があり、ロング丈は大人っぽい雰囲気の上品なコーディネートにしたいときに、ショート丈はカジュアルに着こなしたいときにおすすめです。
基本的にどのようなアイテムとも相性が良いダウンジャケットなので、カラーと丈を意識してコーディネートに取り入れましょう。
フリースジャケット
起毛素材のあるフリースジャケットは防寒・保温性に優れており、秋冬のカジュアルコーデにピッタリのアイテムです。
保温性のあるアイテムは生地が厚くて重い印象がありますが、フリースは軽いため、リラックスした印象のスタイリングをすることができます。
フリースをカジュアルコーデに取り入れるのであれば、タートルネックやシャツなどきれいめのインナーと合わせて着ると、おしゃれに着こなすことができます。
また、ボリュームのあるフリースジャケットの場合は、細身のボトムスと合わせるとIラインシルエットを意識することができるため、まとまりのあるコーディネートになります。
オールラウンドジャケット
スポーツウェアでよく見られるオールラウンドジャケットは、はっ水加工とストレッチ性が兼ね備えられたジャケットで、ウィンドジャケットとほとんど変わりません。
オールラウンドジャケットは、前面に付いたファスナーを隠すことができるデザインのため、普段着としてカジュアルコーデに取り入れやすく、ジャケットというよりもトップスとしてシンプルなコーディネートをしたい人におすすめです。
中綿ジャケット
中綿とは、布団などに入れる保温効果の高い素材です。
軽量でスリムなシルエットの中綿ジャケットは着膨れしにくいため、アウターとしてだけではなくインナージャケットとしても活用できます。
ほかにも、水濡れに強く洗濯しやすいのも特徴です。
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カジュアルなジャケットはスポーツブランドで選ぼう!
カジュアルなジャケットはスポーツブランドで選ぶことをおすすめします。なぜなら、スポーツブランドのジャケットは機能性が高いだけではなく、ハイセンスなデザインのジャケットも多く販売されているからです。
続いては、カジュアルなジャケットとして着こなししやすいスポーツブランドを紹介します。
DESCENTE(デサント)

デサントは、日本の老舗スポーツブランドです。
デサントのウェアは、トレーニングやスポーツで最高のパフォーマンスが発揮できるように作られた高い機能性と、スタイリッシュなデザインが魅力の1つです。
防風性・保温性などに優れたジャケットは、普段使いもしやすく、単なるアウターとは一味違ったジャケット選びにおすすめです。
le coq sportif(ルコックスポルティフ)

ニワトリのロゴが有名なルコックスポルティフは、機能性が高いスポーツアイテムを展開しており、ファッション性が高いスポーツウェアで多くの人々から人気を集めています。
ルコックスポルティフのウェアは、ほど良くトレンドを取り入れたスポーツカジュアルファッションや、スポーツミックスファッションなどを楽しむことができるのが魅力です。
おしゃれなジャケットを着こなしたいという人は、トレンド感のあるデザインが魅力のルコックスポルティフをチェックしてみましょう。
Marmot(マーモット)

マーモットは、アメリカ発祥のアウトドアブランドです。
アウトドアでの厳しい環境にも対応できるような、保温性やはっ水性、耐久性、ストレッチ性などの機能性を備えている商品も多数あり、トップクライマーたちからの人気も高いです。
そんなマーモットでは、高機能なシェルジャケットやウィンドジャケットなどを主に取り扱っていますが、デザインや色使いがシンプルなものもあるため、アウトドアだけでなくタウンユースとしてもおすすめです。
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1着羽織るだけでおしゃれ度がアップするジャケットは、たくさんの種類があります。
スポーツブランドのカジュアルなジャケットは機能性も高く、スポーツのときだけではなく普段着としても着回ししやすい、おしゃれなジャケットが豊富にそろっています。
ジャケット選びに悩んでいる人は、この機会にスポーツブランドのカジュアルなジャケットを1着取り入れてみてはいかがでしょうか。