マラソン大会と一口に言っても、フルマラソンだけではなく、ハーフマラソンや5kmマラソン、10kmマラソンなどさまざまな種類があります。
この記事では、マラソン大会への出場を考えている人に向けて、準備するものや注意点を紹介します。
マラソン大会は誰でも出場可能?
マラソン大会と言うと42.195kmのイメージが強いため、初心者はマラソン大会に出場できないと考えている人もいるかもしれません。
確かに、マラソン初心者がいきなりフルマラソンやウルトラマラソンといった長距離マラソンに参加するのはハードルが高いです。
しかし、マラソン大会にも種類があり、最近では制限時間が長く、距離が短いマラソン大会も開催されるようになりました。
各大会の参加資格をチェックして、マラソン大会に出場してみましょう。
マラソン大会の種類と選び方
まずは、マラソン大会の種類と初心者向けにマラソン大会を選ぶポイントを紹介します。
マラソン大会の種類
マラソンと言ってまず浮かぶのは、陸上競技の正式種目となっているフルマラソンでしょう。
フルマラソンは42.195kmという長い距離を走りますが、フルマラソンの半分の距離である21.0975kmを走るハーフマラソンの大会もあります。
また、3kmマラソンや5kmマラソン、10kmマラソンという距離が短めに設定されている大会も開催されています。
さらに、親子ランやリレーマラソンなど、複数人で一緒に参加できるユニークなマラソン大会も存在します。
マラソン大会の選び方
自分が走れそうな距離が設定されているマラソン大会を選ぶのはもちろんですが、以下の点にも注意して出場する大会を選んでみましょう。
制限時間の長い大会を選ぶ
マラソン大会は制限時間が設けられているため、時間内に走る必要があります。
制限時間が短い大会の場合、初心者だと精神的な余裕がなくなってペース配分が崩れてしまいかねません。
自分が走れそうな時間よりも制限時間が長く設定されているマラソン大会を選んで、精神的に余裕を持ち、まずは最後まで走り切ることを目指すのがおすすめです。
大会の規模で選ぶ
マラソンを始めたばかりの人は、あまり大きな大会よりも運営者の目がランナーに行き届きやすい小規模なマラソン大会を選ぶのもおすすめです。
負傷した場合や体調不良になってしまった場合も、早めに対処してもらいやすくなるでしょう。
マラソン大会当日に準備すべき持ち物は?
マラソン大会当日は、リラックスしてマラソンに集中するためにも、忘れ物には注意したいところです。
続いては、マラソン大会当日に準備すべきものを紹介します。マラソン大会前日までに準備しておき、当日慌てることがないようにしましょう。
マラソンウェア
マラソン大会では、マラソン用のウェアが必需品です。マラソン中はたくさんの汗をかくため、吸汗速乾性や通気性の高いウェアを選ぶようにしましょう。
また、季節に合わせて保温性やUVケア機能があるウェアを着用するのもおすすめです。
マラソン大会や練習におすすめのウェアについては、後ほど詳しく紹介します。
着替え
マラソン大会に出場する際は、マラソン大会を終えた後に着る着替えも持っていきましょう。
特に、下着やシャツ、靴下は汗をかいて濡れてしまうため、忘れないように準備しておくことが大切です。
ランニングシューズ
長距離かつ長時間走るマラソンの場合、シューズによっては足を痛めてしまう可能性があります。
マラソンを走るなら、クッション性に優れたランニングシューズを準備しましょう。
ただし、「クッションは柔らかければ柔らかいほど良い」というわけではありません。柔らかさと硬さのバランスが取れたシューズのほうが、長距離には向いています。
ソールの形状も重要なポイントです。長距離を走るマラソンには、アウトソールが湾曲したローリング形状のシューズが適しています。
また、マラソン大会当日は、新品のシューズではなく履き慣れたランニングシューズを履くことがおすすめです。
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ゼッケンや計測チップ
マラソン大会に必要なゼッケンや計測チップは、当日に配られる大会もあれば、事前に送られてくる大会もあります。
大会によっては、配布されたゼッケンや計測チップがないと走ることができない場合があるので、事前に配られている場合は忘れないように注意しましょう。
ポーチ
マラソン大会には、走っている最中に貴重品や小物を収納できるポーチがあると便利です。走行中にも揺れが気にならないランニングポーチを選ぶと良いでしょう。
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飲み物と軽食
マラソン中には、いつでも水分補給ができるように飲み物を用意しておきましょう。
汗は水分だけではなくミネラルも失うため、スポーツドリンクなどのミネラル補給ができるものを選ぶのがおすすめです。
また、走る前や走った後のエネルギー補給として、おにぎりなどの軽食も用意しておくと良いでしょう。
タオル
汗をそのままにしておくと、汗冷えしてしまいます。そのため、マラソン大会にタオルは必需品です。
走る最中に首に巻く人もいますが、走るときは邪魔になるという人は、コンパクトに畳めるタオルをポーチなどに入れて持っておくのがおすすめです。
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マラソン大会やマラソン練習におすすめの服装
マラソン大会への出場時や練習時に着る服装は、季節や天候に合わせて選ぶことが大切です。
ここからは、マラソンをするときにそろえておきたい基本の服装、おすすめのアイテムを紹介します。
基本の服装
マラソンをする際の基本的な服装は、以下の通りです。
いずれも、ストレッチ性や吸汗速乾性に優れたものを選ぶと、体を動かしやすく、長距離でも快適に走れます。
また、女性はワイヤーが入っていないスポーツブラの着用がおすすめです。
夏の服装
夏のマラソンにおすすめのアイテムは、以下の3つです。
気温の高い夏のマラソンでは、通気性や吸汗速乾性などが優れている機能性Tシャツを着用すると、汗によるベタつきや不快感を軽減できます。
また、強い日差しの下で走ることもあるため、サングラスやアームカバーでしっかりと紫外線対策をしましょう。
冬の服装
寒さが厳しい冬のマラソンでは、以下のようなアイテムを活用しましょう。
冬の寒さ対策には、保温性に優れたインナーシャツやランニングタイツ、ロングパンツがあると重宝します。
また、練習前後に行うウォーミングアップやクールダウンでは、着用したまま体を動かせるウィンドブレーカーがあると便利です。
グローブについては、普段使っている手袋ではなく、軽量で吸汗速乾性に優れたランニンググローブをそろえておきましょう。タッチパネルに対応したものが人気があります。
雨天時の服装
雨天時のマラソンでは、はっ水性や防水性に優れた以下のようなアウターを着用して走ります。
軽量で着脱がしやすいものや、小さく畳んで収納できるもの、普段使いしやすいデザインのものがおすすめです。
シューズ
季節を問わず必要になるのが、機能性に優れたランニングシューズです。
前述の通り、柔らかさと硬さのバランス、ソールの形状などに注目しながら、走り心地の良いものを選びましょう。

ここでは、日本の人気スポーツブランド、デサントが展開するおすすめモデルを3つ紹介します。
デルタプロレース
「デルタプロレース」は、「1秒でも速く」をコンセプトに開発されたカーボン配合プレート入りのランニングシューズです。
クッション性と安定性を兼ね備え、ブレのない走りをサポートしてくれるため、本格的にマラソンに挑戦したいという人におすすめのモデルになります。
デルタプロテンポ
「デルタプロテンポ」は、インターバル走やテンポ走での使用を想定して開発したトレーニング用モデルです。
クッション性と安定性、反発性に優れているため、マラソン大会への出場に向けた練習にもぴったりなシューズです。
デルタプロレースV2
「デルタプロレースV2」は、デサントが展開するDELTAシリーズの最速モデルで、マラソン大会で記録を伸ばしたい上級ランナーにおすすめのモデルです。
カーボン配合プレート入りで、クッション性に加え推進性にも優れています。
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マラソン大会に出場する際に気を付けておくべきこと
ここでは、マラソン大会に出場する際に気を付けておくべきことを紹介します。
初心者ランナーはぜひ参考にしてみてください。
レース前にはエネルギー補給をする
マラソンはエネルギーを消費するため、大会前にはおにぎりなどの糖質を軽く摂っておくと良いでしょう。
ただし、無理して食べすぎると消化不良によって胃がもたれることもあるため、食べすぎにも注意が必要です。
また、走りながらもエネルギー補給ができるようなチョコレートや飴などをポーチに入れておくのもおすすめです。
早めに会場へ向かう
会場への到着が開始ギリギリになってしまうと、焦りや緊張で精神的負荷がかかりかねません。
交通機関が遅れたり道に迷ったりする可能性も考えて、マラソン大会の当日は時間に余裕を持って、できるだけ早めに会場へ向かうようにしましょう。
着用予定のアイテムは大会当日までに慣らしておく
マラソン大会で着用予定のアイテムは、あらかじめマラソンのトレーニング時に着用し、慣らしておくようにしましょう。
特にソックスとシューズは、大会当日に新品を着用すると擦れてマメができてしまう可能性もあります。大会前に使用感を試しておくことで、快適に走ることができるでしょう。
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マラソン大会への出場は万全な準備が大事!
マラソン大会はフルマラソンだけではなく、ハーフマラソンや親子ラン、リレーマラソンなどさまざまな種類の大会があります。
初心者でも気軽に参加しやすい大会が増えてきているため、大会出場を目指すとトレーニングを継続するためのモチベーションにつながります。
マラソン大会への出場は事前準備が大切なので、自分のパフォーマンスを発揮できるよう、履き慣れたシューズや着慣れたウェア、タオルや飲み物もしっかりと用意して、余裕を持って大会に臨むようにしましょう。