スキーウェアに汗や土などの汚れが付いたまま放置してしまうと、はっ水性などの機能が落ちていく可能性があるため、シーズン中は使用回数や汚れの程度に応じて洗濯するのがおすすめです。
今回は、スキーウェアの洗い方や干し方、保管方法など、スキーウェアの洗濯に役立つ情報を紹介します。
スキーウェアは洗わないとどうなる?
スキーウェアを洗わずに放置してしまうと、カビが生えたり、雑菌が繁殖したりして臭いの原因となり、スキーウェアの劣化を引き起こしてしまいます。
また、洗いすぎるとはっ水性が失われるというイメージを持つ人もいるかもしれませんが、洗わずに泥や汗の汚れを付着したままにしていても、はっ水性の低下につながってしまいます。
毎回洗濯できないという場合は、着用後のスキーウェアは必ず陰干しをして、湿気を取り除くようにしてください。最低でも、スキーシーズンの終わりには一度洗濯して、きれいな状態にしてから次のシーズンまで保管しましょう。
スキーウェアの適切な洗い方を確認しよう!
スキーウェアはクリーニングに出さなければ洗えないものと、自宅での洗濯が可能なものがあります。洗濯をする前に、まずは以下のポイントを確認しましょう。
スキーウェアの洗濯表示を確認
スキーウェアを洗うときは、まずスキーウェアのタグに書かれている洗濯表示を確認しましょう。
洗濯桶のマークがある場合は、洗濯機を使って洗うことができます。洗濯桶のマーク内にある数字は、水洗いするときの上限温度を示しています。
また、洗濯桶の下に記載されている線は水流の強さを表すもので、線が複数あるものほど弱い水流での洗濯が推奨されています。
洗濯桶に手のマークが付いている場合は、自宅で洗濯できます。洗濯機を使用する際は手洗いコースを選びましょう。
一方、洗濯表示に「P・F・W」のアルファベットのどれかが丸で囲まれたマークがある場合、自宅で洗うことができないため、クリーニング店を利用してください。
自宅で洗濯できるスキーウェアの洗い方
自宅で洗濯ができるスキーウェアの場合は、以下の方法で洗濯をしましょう。
洗濯機でのスキーウェアの洗い方
洗濯機で洗えるスキーウェアであれば、ファスナーやボタンをすべて閉めた状態のスキーウェアをたたんで洗濯ネットに入れ、洗濯表示に従って洗濯機を回します。
洗濯表示で弱い水流が上限とされている場合は、洗濯機の水流設定をよく確認しましょう。
手洗いでのスキーウェアの洗い方
スキーウェアの洗濯表示に手洗いマークがあるときは、大きめのたらいやバケツなどに水を張り、洗剤を入れてスキーウェアを押し洗いします。
一度では汚れが出切らないこともあるので、その場合は水を張り直し、押し洗いしましょう。
すすぎも、水の中で優しく洗剤を押し出すようにしてください。
洗剤が残ってしまうとスキーウェアの劣化につながる可能性があるので、丁寧にしっかりとすすぎましょう。
すすぎが終わったら軽く水を絞り、バスタオルを2枚ほど用意して、スキーウェアをバスタオルで挟んで軽く叩いて水気を切ります。
ここである程度の水気を切ることで、干す時間を短縮することができます。強く叩きすぎるとスキーウェアが傷んでしまうので、ポンポンと軽く叩く程度にしましょう。
油汚れが付いたスキーウェアの洗い方
リフトから垂れたオイルなどが原因で、スキーウェアに油汚れが付いてしまうことがあります。
油汚れの付いたスキーウェアの洗濯は、クリーニング店に依頼してプロに任せるのがおすすめです。しかし、すぐにクリーニング店に出せないという場合には、以下のように応急処置をしておきましょう。
溶剤を使って油汚れを落とす
台所洗剤などの中性洗剤を使って油汚れを落とす方法があります。
洗剤を少量汚れの部分に付け、優しくこすり洗いし、汚れが浮いてきたらタオルを当てて軽く叩き、油汚れをタオルに移しましょう。これを汚れがなくなるまで繰り返し、最後に水洗いします。
力を入れてこするとウェアを傷つけてしまうので、繰り返し根気強く続けるのがポイントです。
強くこすったりすると色落ちや生地が傷む可能性もあるため、生地や洗濯表示などをしっかり確認して行いましょう。
スキーウェアを洗ったあとの干し方や保管方法は?
続いては、スキーウェアの干し方や保管方法について紹介します。
スキーウェアは洗い方だけでなく干し方や保管方法も重要で、正しく保管しなければ、ウェアにカビが生えてしまう可能性があるので、注意しましょう。
スキーウェアの干し方
スキーウェアは、湿気が残るとカビの繁殖や臭い、傷みの原因になるため、少しでも風通しが良くなるようにすべてのファスナーを開けて、内側が乾きにくい場合は裏返しにして干しましょう。
パンツはハンガーを利用してウエスト部分を広げ、裾まで風を通りやすくするとしっかり乾かせます。
また、洗濯表示に陰干しのマークがある場合は、直射日光の当たらない場所に干すようにしてください。
はっ水性について
はっ水性が低下した場合は、クリーニング店ではっ水加工を行ってもらいましょう。
スキーウェアの保管方法
スキーウェアは、畳まずハンガーに掛けて保管するのがおすすめです。
パンツもハンガーに掛けて一緒に吊り下げて保管すると良いでしょう。
空気がこもる場所にしまい込むとカビが発生してしまう可能性もあるので、風通しの良い場所や頻繁に開け閉めするクローゼットなどにしまってください。
また、クローゼットにしまう場合は定期的に出して風を通すのがおすすめです。
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適切な洗い方と保管方法でスキーウェアを長持ちさせよう!
スキーウェアを洗わずに保管していると、臭いや機能の低下などの原因となり、長く使うことができなくなってしまいます。
しかし、適切な方法で洗濯をし、正しく保管することで臭いや機能の低下を軽減することができます。
毎シーズン、清潔なウェアを着て気持ち良くスキーを楽しみましょう。