寒い冬でもアクティブに過ごしたい。そうだ、今年はスキーでもやっちゃおうかな?なんてゲレンデに思いをはせている方へ。
元全日本スキー技術選チャンピオンの宮下征樹さんが、スキー初心者が押さえるべきポイントとして、ウェアやアイテムの扱い方から、滑り方、止まり方、曲がり方のコツまでお伝えします。
知っておくとラクに、かっこよく楽しめる!必見です!
スキーを滑る前の準備
長いスキー板と硬いスキーブーツ、そして寒いときでも快適なスキーウェア。
スキーを楽しむために使う道具は、日常の生活で使うものとはかなり違っていて、扱い方も独特。知っていると、より快適に過ごせるポイントがいくつかあるので確認してみましょう。
ウェアの身だしなみをチェック
スキーグローブの手首部分はジャケットの袖の中に
スキーウェアは、外からの寒い空気や雪などの浸入を防ぎ、快適に過ごせるようになっています。それでも、いくつか注意しておかないと、雪がウェアの内に入ってきてしまうことも。
特に、雪遊びの多い子どもや初心者は、ジャケットの袖口をチェック。スキーグローブの手首の部分がジャケットの袖の中に入っているか確認しておきましょう。
スキーパンツのパウダーガードはブーツにかぶせる
スキーパンツも、裾からパンツやブーツの中に雪が入ってくる可能性が高いポイント。
雪の浸入を防いでくれる役目のパウダーガード(裾ゲイターとも呼ばれる)がスキーパンツの多くに装備されているので、これをブーツにかぶせるようにセットするのが正解。
ブーツの中に入れてしまうと、すねなどが擦れて痛くなることもあるのでご注意を。
ウェアに内蔵のリフト券ケースは便利
リフトに乗るために必要な「リフト券」。ほとんどのスキーウェアメーカーでは、ジャケットの袖などにリフト券を入れるためのポケットを備えているので、ここに収納しましょう。
紙製のリフト券は係員が日付などを確認するので、見えるようにしておけばスムーズに乗車できます。
スキーをラクに持てる方法がある
スキーは肩に担いだほうがラク
スキー板は長くて重たい。きちんと持っていないとバランスが取りにくく歩くのも大変…
駐車場からゲレンデまでなどの移動時にはスキー板をまとめて、肩に担いで歩くのがおすすめです。スキーの先端(トップ)を前にして、手で軽く押さえるようにするとバランスが取りやすく、重さも感じにくくなります。
スキーの後ろ(テール)を前にすると、バランスが悪くなって持ちにくいことに加え、背後が長くなって見えないところで人やものにぶつかりやすくなります。
スキーブーツは歩きにくい?
足首が固定されているので、最初は歩きづらく感じるかもしれません。
雪の上を歩くときにつま先、もしくは足裏全体で着地しようとすると、つまずいたり、滑りやすくなったりするので気を付けて。
スキーブーツを履いているときには、なるべくかかとから着地するように心掛けると歩きやすいです。斜面を下るとき、階段を降りるときも、かかとからつくように意識するだけで歩きやすくなります。
スキーにブーツをセットする
スキーにブーツを装着するには、まずつま先をビンディング(ブーツとスキー板を接続する器具)のトウピース(前の金具)にはめてから、かかとをヒールピース(後ろの金具)にセットして、強く踏みます。
チェックしてほしいのは「ブーツの底やビンディングに雪が付いてないか」と「ヒールピースのレバーが下がっているか」の2点。うまくセットできないときはこの2つをチェックしましょう。
コラム1/準備体操も忘れずに
どんなスポーツでも、楽しむ前に準備体操をすることが大切。スキーも同じで、身体を動かし、ストレッチしながらほぐしておくことで、ケガの予防にもつながります。