暖かな陽気になってきて、運動不足の解消にランニングを始める方もいるでしょう。6月頃の気温ではランニングも快適に行えますが、注意したいのはこの先の夏のランニングです。
気温が高く日差しが強いことに加えて、高温多湿な日本では汗による不快感も大敵です。しかし、そんな夏場のトレーニングでも、しっかりと対策をすれば快適なランニングライフが送れます。
今夏は夏場のランニングに欠かせないトレーニングウェアやお役立ちグッズを紹介します。これからランニングを始める方は必見です。
夏のランニングウェアは暑さ・日差し対策を重視しよう
炎天下のランニングで最も避けたいトラブルが「熱中症」と「日射病」です。
夏になるとよく耳にしますが、どちらも危険な病気で死亡リスクもあります。趣味や健康を目的にランニングをする人が多いですが、そのトレーニングで体調を崩してしまっては本末転倒です。
そのため、夏に運動をする場合には暑さや日差しを軽減する対策を必ず行いましょう。
暑さ・日差し対策の方法はさまざまなものが考えられますが、最も手軽に始められるのは服装やグッズによる工夫です。通気性が高いウェアや遮光性のサングラス、冷却グッズなどを使えば、効果も実感しやすいでしょう。
ランニングウェアを選ぶポイント
ランニングウェアを選ぶ際のポイントは、主に以下の3点です。
通気性が優れていないと熱をため込みやすく、汗の蒸れが生じます。吸汗速乾性がないと汗で体が冷え温度調整機能に影響があります。
加えて、加圧機能やUVケア機能といったサポート性能があるおかげで、体への負荷を軽減しトラブルの少ないランニングが行えるのです。ランニングウェアを選ぶ際には、まず上記3点を押さえて選んで下さい。
そのほか、ランニングを楽しく続けるためのポイントとして、紹介したような機能面だけでなくファッション性も充実しているとなお良いでしょう。
夏のランニングに適したウェア
では、夏のランニングに適したウェアとは具体的にどのようなものなのでしょうか。それぞれの効果とともにチェックしてみましょう。
半袖シャツ
ストレッチ性に富む、吸汗速乾性の半袖シャツがおすすめです。素材はポリエステルのものを選ぶのが良いでしょう。
半袖で腕の日焼けが気になる人は、長袖の夏用インナーウェアやアームカバーを着用するのがおすすめです。
突然ですが、夏場に暑さを感じたとき、Tシャツの生地をつまんでパタパタとあおぐと涼しさを感じるはず。きっと、誰もがやったことのある行為ではないでしょうか。これは、Tシャツの中にたまった暑い空気を換気することで涼しさを感じていると言えます。[…]

ハーフパンツ・ショートパンツ
通気性が良く、身軽に動けるショート丈のランニングパンツがおすすめです。
レギンス・タイツ
ショート丈のパンツだと日焼けが気になる場合は、レギンスやタイツを合わせてみましょう。
ランニング用のレギンスやタイツは、着圧により体への負荷を軽減するものがあります。
UVケア素材で作られたものもあるため、自分の目的に合ったアイテムを選んでください。
夏のランニングであると役立つグッズ
ここからは、夏場のランニングで重宝するグッズをいくつか紹介していきます。
キャップ
キャップをかぶることで、暑さ対策が期待できます。一般的なキャップも良いですが、ランニングの際には「ランニングキャップ」と呼ばれる専用のグッズを使うのがおすすめです。
一般的なキャップと比べると、メッシュ生地になっている通気性の良いものや、防水・はっ水加工がされたものなど、機能面に優れたものがあります。また、日差しを防ぐことでしっかりと視界を確保できることもメリットでしょう。
気温が高く、夕立なども降りやすい夏ですから、夏場のランニングでは必須アイテムといっても過言ではありません。暑さで倒れてしまわないよう、日中にランニングをする際は被るようにしましょう。
サングラス
日差しが強く視界も悪くなりやすいため、夏場のランニングをためらってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな時に重宝するのがサングラスです。
サングラスは紫外線を防ぐだけではなく、集中力を高め、飛んできたものから目を守る役割も果たします。
ランニング用のサングラスを選ぶ際には、自分の顔の形や大きさに合ったものを選ぶようにするのがポイントです。眉毛の位置とフレームの位置が同じくらいで、レンズが広めのタイプがおすすめです。
ちなみにサングラスのレンズには、大きく分けて「偏光レンズ」と「調光レンズ」の2種類のレンズがあります。
偏光レンズは反射光を防ぐのに向いていて、調光レンズは昼夜問わずマルチに使える特徴があります。
反射光を遮る偏光レンズは風景の色味を損ないにくいため、景色の良い場所でランニングをしたり、光が乱反射しやすい海辺でエクササイズをしたりするのにぴったりです。
一方、調光レンズは紫外線の量に応じてレンズの濃さが変わるため、日中から夜間にかけてのトレーニングや室内外の出入りをともなうトレーニングに適しています。
どちらも特色が異なるため、状況に応じて二種類のサングラスを使い分けるのがいいかもしれません。
ネッククーラー
ネッククーラーは首に巻きつけて使う冷却グッズです。布などの柔らかい素材で作られたものも多いため、幅広い年代でも使えるのがメリットです。
ネッククーラーには水で濡らして首に巻くタイプと、保冷剤をポケットに収納するタイプがあります。
水で濡らすタイプは水さえあればすぐに使えるため、手軽でエコです。一方、保冷剤タイプは冷却性能では優るものの、持続時間が短いデメリットもあります。
どちらも一長一短なので、自分のランニングコースや環境に合わせて選ぶようにしましょう。また、ネッククーラーは使用する度にきれいに洗い、清潔に保つようにしてください。
ボトルポーチ
夏場の運動には水分補給が欠かせません。特に長時間のランニングは脱水症状を起こしやすく、小まめな水分補給が大切です。そのため、ボトルポーチを身に着けて、いつでも水分を取れるようにしておくと安心です。
ボトルポーチにはボトルをホールドするのみのシンプルなものもありますが、最近ではスマートフォンなどの小物を同時に収納できる便利なポーチが一般的です。エナジージェルも収納できるため、マラソン大会に出場するランナーはこのタイプのポーチを選ぶのが良いでしょう。
ボトルポーチを選ぶ際には、ボトルの収納力やキープ力、取り出しやすさや通気性などを加味して選ぶようにしましょう。ベルトに関しても、マジックテープ式やベルト式がありますが、実際に着けて試してみるのがおすすめです。
ちなみに、トレーニング中の水分補給は15~20分に1回のペースが適切だとされています。
小まめに水分補給をして、体調に配慮してランニングを楽しみましょう。
塩分補給サプリ・飴
長距離のランニングでは、始めから終わりまで、トータルで見るとかなりの量の汗をかいていることが多く、水分を失いがちです。また、発汗によって塩分やミネラルといった栄養素も同時に消耗してしまいます。
そのため、発汗を伴う長時間のトレーニングをする場合にはサプリメントや塩分入りの飴などを食べ、栄養を適度に補給するように心掛けましょう。
塩分を摂りすぎてしまうと高血圧の原因にもなるため、あくまで専用の飴やサプリメントから摂取するように気を付けてください。
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夏は身体の状態に注意して楽しくランニングを
今回は夏のランニングにフォーカスして、ウェアやお役立ちグッズを紹介しました。注意することも多い夏場の運動ですが、ポイントを押さえてしっかり対策を取ればリスクは軽減できます。
今回紹介した内容を参考に、ぜひ今年の夏も体調に気を付けてランニングを楽しんでください。