ランニングキャップ(帽子)は、曇りの日ならかぶらなくても良いのでは?と考える人もいるでしょう。
しかし、ランニングキャップは日差しから頭をカバーする以外にもさまざまな役割を果たしているため、ランニングをするならそろえておきたいアイテムです。
この記事では、ランニングキャップの役割や効果、選ぶポイントについて解説します。
ランニングキャップ(帽子)の役割・効果とは?
ランニングキャップ(帽子)は、日差しが直接頭に当たらないようにするためにかぶるものというイメージが強いですが、実はそれ以外にもさまざまな役割を果たしています。
まずは、ランニングキャップの役割や効果について紹介します。
紫外線対策
夏が近づいてくると、肌の紫外線対策が気になるという人は多いでしょう。しかし、肌だけではなく頭皮も紫外線のダメージを受けているのです。
特に、波長の長い紫外線A波(UV-A)は、肌や髪の奥深くまで浸透し、髪の主成分のたんぱく質に悪影響を及ぼすと言われています。
また、紫外線A波(UV-A)は1年間を通じて紫外線量の変動が少ないため、夏に限らずランニングキャップをかぶって対策したほうが良いでしょう。
暑さ対策
ランニングキャップは、暑さ対策としても有効です。
外気温が30℃以上の日に5分間屋外にいた場合、キャップがあるときとないときでは約10℃の差が出ると言われています。
さらに、黒い髪は熱を吸収しやすいため、特に日差しが強い時間帯にランニングを行う場合は、ランニングキャップを着用するようにしましょう。
汗対策
ランニングキャップには、汗止めバンドが付いているものもあります。
汗止めバンドがあれば、汗を吸収し、顔に汗が流れるのを止める効果が期待できるため、ランニングキャップをかぶれば汗を気にせず走りに集中できるでしょう。
頭の蒸れが気になるという場合は、メッシュ生地のものなど通気性の高いキャップを選びましょう。
寒さ対策
ランニングキャップは、秋冬の寒さ対策としても有効です。
秋冬の防寒対策のためのランニングキャップでおすすめなのが、素材にニットが使用されたものです。
ランニング用のニット帽は寒さ対策に適しているだけではなく、汗をかいても家で洗濯ができるものもあるので、清潔さを保つことができます。
冬のランニングでは耳が冷たくなってしまうこともあるため、耳まで覆えるニット帽で寒さ対策すると良いでしょう。
ランニングキャップ(帽子)を選ぶポイント
ランニングキャップ(帽子)は、季節に合わせて選ぶ以外にも以下のポイントに着目して選ぶのがおすすめです。
機能性で選ぶ
ランニングキャップを選ぶ際は、機能性に注目するのがポイントです。
特に、次のような機能が備わっていると快適にランニングしやすくなるでしょう。
通気性
汗をかきやすい夏のランニングには、通気性に優れたキャップが活躍します。
メッシュ素材が採用されたものなら空気がこもりにくいため、暑さが厳しい季節も快適にランニングができるでしょう。
UVケア
日差しが強い夏のランニングでは、UVケア機能が搭載されたランニングキャップで紫外線対策をしましょう。
選ぶ際は、UVケア性能のレベルを示す「UPF値」を確認してみてください。
例えば「UPF50」のランニングキャップは、キャップをかぶらない状態の日焼けをする時間に対して50倍の時間、紫外線対策ができることを表します。数字がなるべく大きいほうが紫外線対策に向いているでしょう。
軽量性
重いキャップをかぶっていると走りにくく感じる場合があるので、軽量性も重視したいポイントです。
ナイロンが採用されたものや、ひさしが短めで折り畳みがしやすいものは、比較的、軽量性に優れています。
はっ水性
春や梅雨の時期は特に天気が変わりやすいため、ランニングをしていると突然雨が降ってくることもあります。
そのようなときでも対応できるよう、はっ水性のある素材が使用されているかチェックしておきましょう。
保温性
気温が10℃を下回るような寒い日のランニングには、保温性に優れたニットキャップが適しています。耳までしっかり覆える形状のものは、より保温に役立つでしょう。
消臭性
ランニングの最中に気になるのが汗の臭いです。抗菌防臭機能を備えたランニングキャップなら嫌な臭いを軽減してくれるため、走りに集中することができます。
ジメジメとした梅雨の時期にもあると役立つ機能です。
接触冷感機能
夏のランニングには、接触冷感機能付きのランニングキャップが活躍します。接触冷感とは、肌の熱を瞬時に生地に移動させることで、ひんやりとした冷たさを感じる仕組みのことです。
スポーツウェアにも採用されることが多いので、併せて着用するとより快適でしょう。
お手入れのしやすさで選ぶ
ランニング中は汗をかきやすいため、ランニングキャップは自宅で手軽にお手入れできるものを選ぶと清潔さを保つことができます。
自宅で洗濯できるかどうかは、ランニングキャップに付いている洗濯表示マークをチェックしてみてください。
洗濯桶の形のような家庭洗濯のマークが付いていれば、自宅で洗うことができます。
デザイン・色で選ぶ
ランニングキャップは、機能性だけでなくデザインや色にも着目して選びましょう。
ランニングウェアとコーディネートがしやすいシンプルなデザインのキャップを選ぶのも良いですし、コーディネートのアクセントとしてビビッドカラーやロゴが特徴的なデザインのものを選ぶのもおすすめです。
人気ブランドから選ぶ
ランニングキャップは、人気のスポーツブランドから選ぶのもおすすめです。
スポーツブランドのランニングキャップは機能性が高いだけでなく、ランニングウェアと同じブランドでそろえることで全身コーデに統一感が出やすくなるため、おしゃれにかつ快適にランニングを楽しめるでしょう。
ランニングキャップ(帽子)がそろうおすすめのブランド
ここからは、ランニングキャップ(帽子)がそろうおすすめのブランドを紹介します。
ランニングウェアも展開するブランドなので、全身コーデでそろえるのもおすすめです。
DESCENTE(デサント)

デサントは、日本のスポーツブランドです。
定番のキャップはもちろん、冬におすすめのニット帽などさまざまなタイプが販売されています。
また、高機能なだけでなくシンプルでスタイリッシュなデザインのキャップが豊富に展開されているため、ウェアとも合わせやすいでしょう。
デサントでおすすめのキャップには、次のようなものがあります。
AERO FIT キャップ
「AERO FIT キャップ」の正面と頭頂部には複数の穴が空けられており、額部分には空間が作られているため、運動時の熱による蒸れを軽減することができます。
また、フィット感もありズレにくいため、ランニングに集中できるでしょう。夜にランニングするという人にもうれしい、再帰反射機能も搭載されています。
「MOVE SPORT」のロゴが小さく入っているシンプルなデザインなので、コーディネートしやすいのもポイントです。
ランニングキャップ(帽子)が似合わないと感じる人向けの対処方法
ランニングキャップ(帽子)は浅めの作りになっているものが多いため、なんとなく似合わないと感じる人もいるかもしれません。
ランニングキャップが似合わないと感じたときは、以下の方法を試してみてください。
かぶり方を変える
ランニングキャップは、かぶり方を少し変えるだけでかなり印象が変わります。
例えば、丸顔の人がランニングキャップを深くかぶってしまうと隠れる面積が広くなり、バランスが悪くなりがちです。また、顔が面長の人がキャップを浅くかぶってしまうと顔が長く見えてしまうため、やはりバランスは良くありません。
丸顔の人は浅めにキャップをかぶり、面長の人はキャップを深めにかぶると顔とキャップのバランスが取りやすくなります。
ランニングキャップが似合わないと感じている人は、風を受けてキャップが飛ばないような範囲で試してみるのも良いかもしれません。
自分の体に合う形のものに変える
キャップと一口に言っても、ひさしの長さや深さなど、その形状はさまざまです。
また、似合うキャップの形状は、体の歪みや癖によっても変わると言われています。
「ランニングキャップが似合わない」「かぶり心地がいまいち良くない」という人は、違う形状のキャップを試してみてはいかがでしょうか。
自分に似合うキャップの形状を見分けるには、以下の「似合うキャップ診断」もぜひ参考にしてみてください。
色やデザインを変えてみる
ランニングキャップは、色やデザインを変えることで全体の印象を変えられます。
例えば、黒や紺といったシックな色のキャップが似合う人もいれば、パステルカラーのような淡い色のキャップが似合う人もいるでしょう。もちろん、原色やポップな色のキャップが似合う人もいます。
また、ロゴの配置が変わるだけでも印象が違って見えるため、さまざまなキャップを試してみながら自分に似合うものを見つけてみましょう。
ランニングウェアとのバランスを考える
ランニングキャップは、ランニングウェアとのバランスも大切です。
全身コーデがおしゃれにバランス良く決まると、似合わないと感じていたランニングキャップがしっくりくることがあります。
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ランニングキャップ(帽子)は重要アイテム
ランニングキャップ(帽子)は、日差しから頭をカバーする以外にも、紫外線対策や暑さ・汗対策、寒さ対策などさまざまな役割を持っています。
ランニングキャップを選ぶときは機能性をしっかりとチェックし、ランニングをする季節や場所に合わせて適したものを選びましょう。
今回紹介したブランドには、機能性だけではなくデザイン性にも優れたランニングキャップが豊富にそろっているため、ぜひチェックしてみてください。