DESCENTE(デサント)から新しく登場したコンプレッションウェア「ASU-LEAD(アスリード)」。
今回は、デザイナーの箕浦康隆氏と開発者の山田恵里氏へのインタビューを通し、アマチュアランナーがアスリードを使うメリットを解説します。
さらに、株式会社デサントの研究開発拠点「DISC OSAKA(ディスク オオサカ)」にプロボクサーの三尾翔選手をお招きし、アスリードの効果を検証。
日頃から激しいトレーニングやランニングをこなすアスリートの視点で、アスリードの機能性と着心地を語っていただきました。
“新・ランニング習慣”を目指す「アスリード」。そもそも、コンプレッションウェアってアマチュアでも着るべき?
――まずは箕浦さんと山田さんから、アスリードの概要をお聞かせください。
山田:アスリードは「20hPaの着圧によってパフォーマンス低下を抑制できる」(下表参照)という独自の理論を応用したコンプレッションウェア。身体に圧をかけることで、パフォーマンスの向上や負担の軽減に役立ちます。
箕浦:運動後もはき続けることでパフォーマンス低下の抑制効果が期待できるため、「明日へつなぐ」をコンセプトに開発しました。
――コンプレッションウェアと聞くと、ランナーのなかでも“アスリートクラス”の方が着用するイメージがあります。
箕浦:アスリードは、ランニングを楽しむ方にもぜひ使っていただきたいウェアです。例えば、朝の出勤前に走る方、帰宅後に走る方のように、日常に“走り“を取り入れている方ほど「運動の疲労を後に残さない」のは重要ですよね。
山田:アスリードは筋肉の無駄な動きを抑えてくれるため、運動時のパフォーマンスの低下を軽減します。また結果として、怪我のリスクの軽減をサポートしてくれますよ。
――コンプレッションウェアを選ぶときのポイントを教えてください。
山田:圧力が強すぎるウェアを選ぶと、正しいフォームが崩れることがあります。足首や膝などの部分に負荷がかかり、最終的には痛みにつながってしまうケースもよく聞きますね。
箕浦:やはり着圧が適度なものを選ぶことが大切。長時間強い圧力をかけていると、乳酸値が上がりすぎて逆に疲労感が残ってしまうんです。
「アスリード」を体験レポート!着用した感想、走りへの影響、実際に得られた効果などを徹底解説
――プロボクサーの三尾選手に、「DISC OSAKA」にてアスリードの効果を体感していただきました。ご感想はいかがでしたか?
三尾:アスリードを着用すると足運びがサポートされて、とても走りやすかったです。しっかりと身体への圧力は感じる一方で、生地が柔らかく履き心地が良い。どんな身体の動きにもフィットしてくれるという感覚ですね。
山田:アスリードは裾上げ処理を行わず、過度な締め付けを感じさせない設計にしています。汗だまりの回避にもつながっているんですよ。
三尾:裾に縫い目があると、肌へ当たる感触が気になってしまいます。その点アスリードは縫い目が少なく、肌当たりが良いですね。
――アスリードを着用することで、走りに対してはどのような“変化”を感じられるのでしょうか?
箕浦:ランニング中に疲れが生じると、内股の「内転筋」が緩み、ランニングフォームが崩れてしまいます。そのためアスリードは、股関節部分に当たる生地の配置とパターンが内転筋を引っ張り上げてくれる設計に。ランニングフォームの乱れや脚の開きを制御し、膝伸展の強さを持続します。
アスリードがもたらす、“走る”ことへのさらなる魅力
――本日お話を伺って、「コンプレッションウェア=アスリートが着るもの」というイメージが一転しました。
箕浦:アスリードという名前は「アスリート」を連想させますが、本来は“明日をリードする”という意味を込めました。スポーツを楽しむすべての方が、毎日を元気に過ごすサポートとして使っていただきたいです。
山田:せっかくコンプレッションウェアを使い始めても、着たときに快適でなければ着用を続けられません。アスリードはとにかく着心地を重視して作ったウェアなので、そのこだわりをぜひ感じていただきたいです。
――三尾さんは実際にアスリードを体感してみて、今後はどのようなトレーニングに活用できそうですか?
三尾:僕は毎日朝晩1時間から1時間半くらい走り込みをしているので、早速使っていきたいですね。先ほど走りながらボクシングの動作を入れてみたら、とても動きやすかったです。
ボクシングは瞬発的に踏み込んだり引いたりと、下半身が特に重要なスポーツ。その動きをサポートしてくれるアスリードは、練習や試合の際にも使えそうだと感じました。
まとめ
日常に“走り”を取り入れている方にとって、「疲労を残したくない」「正しいフォームの走りを身に付けたい」と感じることは少なくありません。
今回の検証を通して、「アスリード」はそんなランナーの悩みをサポートしてくれるアイテムということが分かりました。
ランニングの翌日に感じる疲れを抑え、正しいフォームの習得によって得られる快適な走り。ぜひ普段のランニングに「アスリード」を取り入れ、ワンランク上の走りを実現する“新・ランニング習慣”を体感してみてはいかがでしょうか。
<プロフィール>
開発担当
山田恵里(画像左)
2013年度入社。現在はコンプレッションウェアの開発と、アリーナのレーシング水着の開発を中心に担当。開発では自身も1人のユーザーであるという気持ちを忘れず、選手に寄り添いながらもスピード感のある業務を意識している。
デザイナー
箕浦康隆(画像右)
1990年度入社。野球・ランニング・バレー・バスケなど、さまざまな商品開発に携わる。常に新しいことにチャレンジし、インプット&アウトプットを実行することがモットー。ユーザー視点に立ち、仮説と実証を繰り返すことを心掛けている。
三尾翔
グリーンツダボクシングジム所属
岡山県出身。グリーンツダボクシングジムに所属するプロボクサー。階級はスーパーフェザー級。
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