サッカー用スパイクにはさまざまな種類があり、プレーをするグラウンドによっては適さないものもあるため注意が必要です。
今回は、サッカー用スパイクの種類やグラウンド別に適した選び方、スパイクを展開する人気ブランドなどを紹介します。
サッカー用スパイクの種類
サッカー用スパイクには大きく分けて丸型と異形型の2種類のスタッドがあります。
スタッドとは、スパイク底面に付いた突起のことですが、グラウンドに合わないスタッドを選ぶと足に負担がかかるだけではなく、パフォーマンスの低下につながります。
そこでまずは、スタッドの違いによるサッカー用スパイクの種類を理解していきましょう。
丸型
丸型スタッドのサッカー用スパイクは、前後左右の力を均等に受けることができるため、足への衝撃が少なく、負担を軽減することが期待できます。
丸型のスタッドが付いたスパイクは安定感があることから、初心者や子どもでも快適にサッカーをプレーすることができるでしょう。
また、丸型のスタッドは摩擦にも強く、耐久性にも優れています。ただし、丸型のスタッドがあるスパイクは異形型に比べてグリップ力が劣ってしまうため、柔らかいグラウンドや滑りやすいグラウンド、攻撃的なプレーを得意とする人には向いていない種類でもあります。
異形型
異形型スタッドのサッカー用スパイクは、グリップ力が高く、濡れたグラウンドや芝生など不安定な場所でもプレーしやすいという特徴があります。
さらに、グリップ力を活かすことで、瞬発的かつ攻撃的な動きがしやすくなります。
しかし、異形型のスパイクには足腰の負担が大きくなるという弱点もあるため、初心者や子どもには不向きなスパイクの種類となります。
また、異形型のスタッドにはブレード型・トライアングル型・ミックス型の3種類のスパイクがあります。
ブレード型
ブレード型のサッカー用スパイクは、異形型のなかで最もグリップ力に優れており、特に横の動きに強いスパイクです。ブレード型は、急な方向転換など激しい動きに適していますが、足腰にかかる負担が大きくなります。
トライアングル型
トライアングル型のサッカー用スパイクは、スタッドが三角形になっているのが特徴です。全方向へのグリップ力に優れているため、瞬発的な動きに長けています。
また、トライアングル型は丸型とブレード型の中間にあたり、安定したバランスのあるグリップ力があります。
ミックス型
ミックス型のサッカー用スパイクは、丸型と異形型のスタッドが組み合わさってできています。ミックス型のスパイクは丸型のスタッドで前後左右の力を分散し、ブレード型のスタッドを指の付け根やかかと辺りに配置することで、高いグリップ力を高めています。
最近では、多くのサッカー選手がミックス型のスパイクを使用しており、注目を浴びています。
サッカー用スパイクの選び方、グランドの種類別に紹介
サッカーはどのスパイクでも良いというわけではなく、グラウンドに応じてスパイクを使い分ける必要があります。しかし、サッカー用スパイクは種類が多く、商品名には「HG」や「FG」といった見慣れない記号が書かれているため、選び方が分からないという人もいるでしょう。
そこで、サッカーをプレーするグラウンドや用途に応じたスパイクの選び方を紹介します。
HG(ハードグラウンド)スパイク
HG(ハードグラウンド)スパイクは、硬くて乾いた土のグラウンドでのサッカーに適しているという特徴があります。スタッドの高さが低いため、足と地面の接地面が大きくなることで摩擦によるグリップ力が得られやすくなります。
HGスパイクは、基本的にどの種類のグラウンドでも使用しやすくなっていますが、地面の柔らかいグラウンドや雨によってぬかるみのあるグラウンドではグリップ力が効きづらいため、滑りやすいという欠点もあります。
SG(ソフトグラウンド)スパイク
SG(ソフトグラウンド)スパイクは、柔らかい土のグラウンドや雨でぬかるんだグラウンドや天然芝のグラウンドなどに適したサッカー用スパイクです。SGスパイクはスタッドの本数が少ないため、しっかりと地面に突き刺さり、高いグリップ力が特徴です。
ただし、SG(ソフトグラウンド)スパイクはスタッドの消耗が早く、また硬いグラウンドでは使用することができません。
FG(ファームグラウンド)スパイク
FG(ファームグラウンド)スパイクは、天然芝で使用するために作られたサッカー用スパイクで、ほかのスパイクよりもスタッドの本数が少なく、グリップ力に優れています。
また、柔らかく滑りやすい天然芝に対応して、スタッドは細長く、天然芝に食い込むようになっているのが特徴です。
ただし、FGスパイクは天然芝でしか使うことができず、人工芝ではスタッドが引っ掛かって折れることがあります。
AG(アーティフィシャルグラウンド)スパイク
AG(アーティフィシャルグラウンド)スパイクは、人工芝用につくられたスパイクです。
人工芝はスタッドが引っ掛かりやすいため、天然芝に比べてプレー中は足に負担がかかる傾向にあります。そのため、AGスパイクは人工芝の地面との接地面積を大きくすることによって、足の負担を少なくできるような設計となっています。
TF(ターフ)スパイク
TF(ターフ)スパイクは、トレーニングシューズとも呼ばれており、固い土のグラウンドや人工芝などにさまざまな場所に適しています。スタッドの代わりにラバー素材でできた小さな突起が全体についており、足への負担が少ない設計となっています。
ほかのスパイクに比べるとグリップ力は小さくなりますが、疲れにくいため、ウォーミングアップやハードなサッカーのトレーニングに適したシューズとなります。
IN・IC(インドアコート)スパイク
IN・IC(インドアコート)スパイクは、硬く平らな地面で使うことができるため、フットサルや屋内でサッカーをプレーする場合に用いられます。靴底はスタッドがなく、フラットな作りをしています。
また、靴底はラバー素材でできていることから、摩擦が生まれて滑りにくくなっています。
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サッカー用スパイク選びにおすすめのブランド
続いては、サッカー用スパイク選びにおすすめのブランドを紹介します。
umbro(アンブロ)

アンブロは世界中の強豪チームのユニフォームを手掛けたことがあるスポーツブランドです。
アンブロのスパイクは、Aフレームと呼ばれるサポート機能が搭載されており、スパイクの中足部分から後足部分にかけて1つの部材で包み込まれています。
また、ワイドな設計のスパイクが多く、安定性のある作りが特徴的です。
アンブロのスパイクは前部分が丸みを帯びており、デザイン性が高いため、スパイクの外観にこだわりたいという人にもおすすめです。
サッカー用スパイクは人気スポーツブランドで選ぼう!
サッカー用スパイクはプレー環境に応じて、適したスパイクを選ぶ必要があります。
適切なスパイクを選ぶことで、足の負担が軽減されて体への負担が少なくなるだけではなく、安定したプレーをすることができるでしょう。
高機能で履き心地が良く、デザイン性も高いスパイクを、人気ブランドで探してみてください。