ラグビーのポジションを知ろう!役割や適正を徹底解説

ラグビーのポジションを知ろう!役割や適正を徹底解説

  • 2023/05/29 (月)
  • 2023/07/07 (金)

ラグビーには決められたポジションがあり、15人のプレイヤーそれぞれが異なる役割を担っています。プレーする際はもちろん、ラグビーの試合観戦を楽しむためにも各ポジションの名称や役割を理解しましょう。

この記事では、15人制ラグビーのポジションについてそれぞれの役割や適正を解説します。

ラグビーの基本的なポジションについて

ラグビーの基本的なポジションについて

ラグビーは、基本的に1チーム15人制です。

15人それぞれにポジションがありますが、大きく分けると前衛のフォワード(FW)が8人、後衛のバックス(BK)が7人となっています。

ラグビーのポジションの説明

フォワードの8人は、試合中に姿勢を低くして押し合うスクラムを組むプレイヤーで、フロントロー・セカンドロー・サードロー(バックロー)という3つのポジションに分かれています。

相手プレイヤーとの接触が多く、ボールを奪うポジションなので、体格の良い選手が選ばれるケースが多いです。

バックスの7人は、ハーフバック・スリークォーターバック・フルバックという3つのポジションに分かれています。バックスは得点を取りに行くポジションなので、足が速い選手が選ばれるケースが多くなっています。

また、ラグビーではポジションごとに背番号が決まっており、フォワードが1〜8番、バックスが9〜15番です。

ちなみに、サポーターの背番号は24番となっています。

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ラグビーのポジションと役割・適正【フォワード(FW)編】

ラグビーのポジションと役割・適正【フォワード(FW)編】

ここからは、フォワードの各ポジションについてそれぞれの役割と適正を解説します。

フロントロー

フロントローとはスクラムを組む際に最前列となる3人の選手のことを指し、ポジションは左プロップ・フッカー・右プロップという3つに分かれています。

左プロップ

左プロップはスクラムを組む際に最前列の左側に位置するポジションで、背番号は1番です。

ルースヘッドプロップとも言い、片方の肩のみでスクラムを組むため、体格が良いだけでなく首のたくましさも求められます。

フッカー

フッカーはスクラムを組む際に最前列の真ん中に位置するポジションで、背番号は2番です。

スクラムをコントロールしたり、ラインアウト時にはボールを投げ入れるスローワーを務めたりと、優れた判断力と機動力を持った選手が選ばれるケースが多いです。

右プロップ

右プロップはスクラムを組む際に最前列の右側に位置するポジションで、背番号は3番です。

ラグビーでは、スクラムを組む際に相手の左側に頭を入れるというルールがあります。

そのため、右プロップは左右にいる選手からの衝撃に耐えられるようなパワーと、体格の良さが求められるポジションです。タイトヘッドプロップと呼ばれることもあります。

セカンドロー

セカンドローとはスクラムの2列目にいる選手のことを指し、左ロック・右ロックという2つのポジションに分かれています。

左ロック

左ロックはスクラムを組む際に後方から押し込む役割を担うポジションで、背番号は4番です。

ラインアウト時でのジャンパーや、キックオフで蹴られたボールをキャッチする役割があります。そのため体格が良いことはもちろん、身長の高さや跳躍力のある選手が選ばれるケースが多いです。

右ロック

右ロックもスクラムを組む際に後方から押し込む役割を担う点は左ロックと同じですが、相手に挟まれる右プロップの後ろに位置するため、より強いパワーが求められます。

背番号は5番で、左ロックよりもさらに体格の良い選手が適しています。

サードロー(バックロー)

サードロー(バックロー)とはスクラムを組む際に最後列となる選手のことを指し、左フランカー・右フランカー・ナンバーエイトという3つのポジションに分かれています。

左フランカー

左フランカーはスクラムを組む際に左側後方から押し込む役割を担うポジションで、背番号は6番です。バックスの攻撃のサポートをする役割もあり、機敏性やスピード、体力が求められます。

また、タックルの際に倒れた相手からボールを奪うジャッカルという技が得意な選手もいます。

右フランカー

右フランカーはスクラムを組む際に右側後方から押し込む役割を担うポジションで、背番号は7番です。

基本的には左フランカーと同様の役割があるため、機敏性やスピード、体力が求められます。

ナンバーエイト

ナンバーエイトはスクラムを組む際に中央最後方に位置するポジションで、背番号は8番です。

エイトマンとも呼ばれるフォワードのリーダー的ポジションで、体格の良さやスピード、体力や的確な判断力が必要になります。

ラインアウト時のジャンパーやタックルで相手選手を止める役割だけでなく、自らトライを狙うこともあるなど、オールラウンダーとしてチームの中心となる花形ポジションです。

ラグビーのポジションと役割・適正【バックス(BK)編】

ラグビーのポジションと役割・適正【バックス(BK)編】

続いては、バックス(BK)7人のポジションについてそれぞれの役割と適正を解説します。

ハーフバック

ハーフバックはバックスのなかで最前列に位置する2人の選手のことで、スクラムハーフ・スタンドオフという2つのポジションに分かれています。

スクラムハーフ

スクラムハーフはフォワードの後方に位置するポジションで、背番号は9番です。

スクラムの際に両チームの中間にボールを投げ入れ、後ろに回ってそのボールを手で取り出す役割を担っています。

ボールを拾いながらパスを行い、攻撃のリズムを作るポジションでもあるので、俊敏性と判断力が求められます。

スタンドオフ

スタンドオフはスクラムハーフの後方に位置するポジションで、背番号は10番です。

ボールを受け取った後の攻撃を判断する司令塔としての役割があり、状況に応じてパス・キック・ランなど幅広いプレーが求められるため、総合力のある選手が適しています。

フライハーフと言われることが多く、国によってはファースト・ファイブやアウトサイド・ハーフとも呼ばれています。

スリークォーターバックス

スリークォーターバックスは、バックスのなかで最前列のハーフバックと最後列のフルバックの間に位置する4人の選手のことです。

左ウイング・左センター・右センター・右ウイングという4つのポジションに分かれています。

左ウイング

左ウイングはスリークォーターバックスのうち左側に位置するポジションで、背番号は11番です。

味方がつないだボールを運び、トライを決める役割があるため、相手チームの陣地深くまで走り抜けるスピードやスタミナ、忍耐力がある選手が求められます。

左センター

左センターはスリークォーターバックスのうち中央左側に位置するポジションで、背番号は12番です。

攻撃では左ウイングをアシストし、守備ではタックルでボールを奪うプレーも求められるため、俊敏性とパワーのどちらも兼ね備えた選手が向いています。

右センター

右センターはスリークォーターバックスのうち中央右側に位置するポジションで、背番号は13番です。

左センターと同じような役割のため、右センターを務める選手は身体能力の高さが求められます。

右ウイング

右ウイングはスリークォーターバックスのうち右側に位置するポジションで、背番号は14番です。

左ウイングと同様、トライを決めるのが主な役割なので、スピードと体力に優れている選手が向いています。

フルバック

フルバックとはバックスのなかで最後列に位置する選手のことで、チームの最後列で防御ラインの最後の砦(とりで)としての役割を担い、背番号は15番です。

いわばサッカーのゴールキーパーのようなポジションで、敵陣へ向かってボールをキックしたり、1対1でタックルをして相手選手のトライを阻止する役割があります。

そのため、優れたキック力やスピードが求められるポジションです。

ラグビーのポジションを知ってプレーや観戦を楽しもう

ラグビーのポジションを知ってプレーや観戦を楽しもう

15人制のラグビーにはそれぞれの選手にポジションがあり、異なる役割を担います。

ラグビーは迫力とスピード感を楽しめるスポーツのため、パワーや速さが求められることが多いですが、そのほかにも視野の広さや判断力の高さが必要なポジションもあります。

プレーする際はもちろん、観戦をするときにもポジションごとの役割を理解しておくとより深く楽しめるようになるでしょう。

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