機能性が高いサイクルウェアは、長く大事に使っていきたいと考える人は多いでしょう。
そこで今回は、サイクルウェアのお手入れはどうすれば良いのか、洗濯方法や保管方法について紹介します。正しいお手入れ方法を把握して、大切なサイクルウェアを長持ちさせましょう。
サイクルウェアの正しいお手入れ方法を知ることが重要!
サイクルウェアに付いた汗や汚れを放置してしまうと、菌が繁殖して臭いの原因になるだけではなく、生地の機能性が低下してしまいます。
そのため、サイクリングから帰宅するとすぐに洗濯機に入れて洗う人もいるでしょう。
しかし、サイクルウェアはただ洗濯するだけでは適切なお手入れとは言い難く、正しいお手入れをしなければ、ウェアの生地が傷んでしまったり、臭いがしたり、色あせてしまうこともあります。
普段の洗濯にほんのひと手間加えるだけで、サイクルウェアが長持ちしやすくなります。
サイクルウェアの洗濯方法
では、サイクルウェアのお手入れとして、まずは正しい洗濯方法を紹介します。適切な方法で、サイクルウェアを長持ちさせましょう。
サイクルウェアを洗濯機で洗う場合
サイクルウェアは通常の洗濯物と同じく、洗濯機で洗濯をすることができます。ただし、洗濯する際は使用する洗剤や乾燥の方法などに気を付けましょう。洗濯表示をよく確認してください。
サイクルウェアを洗濯機で洗う場合には、アイテムによって洗濯方法にコツがあります。
洗濯ネットに入れて洗う
サイクルジャージなどのトップスやインナーは、ほかの洗濯物と一緒に洗濯機で洗うことができるものが多いですが、デリケートな素材でできているものは、摩擦によって毛玉ができやすいので洗濯機で洗う際は、洗濯表示を確認したうえで、洗濯ネットに入れて洗うようにしましょう。
また、ファスナーが付いているサイクルウェアも、ほかの洗濯物を傷付けないように、ファスナーを閉じてから洗濯ネットに入れるのがおすすめです。
パッドを表に出して洗う
パッド付きのサイクルパンツは、パッドの汚れを取るためにも、パッドを表に出してから洗うようにしましょう。パッド付きパンツも毛玉ができやすいため、洗濯ネットに入れて洗うのが望ましいでしょう。
単体で洗ったほうが良いアイテムもある
グローブを洗うときは、ベルクロ部分でほかの洗濯物を傷付けてしまう可能性があるため、洗濯機で洗う場合はベルクロ部分を閉じて洗濯ネットに入れましょう。
また、本革でできたグローブは色落ちや色移りの可能性があるので、洗えるタイプの場合でも単体で洗うことが望ましいです。
サイクルウェアを手洗いする場合
サイクルウェアを手洗いで洗うときは、力をあまり入れずに優しく洗っていきます。力を入れて擦り洗いをしてしまうと、ウェアに毛玉ができる原因となるため、気を付けましょう。
マジックテープや刺しゅう入りのものは、特に毛羽立ちや毛玉ができやすいものもあるので注意しながら洗うことをおすすめします。
また、洗剤を使用した場合はしっかりとすすぎを行います。洗剤がウェアに残っていると、生地の劣化や防水性、吸汗速乾性などの機能性が低下してしまうことがあり、手洗いでも何度も水ですすぎ洗いを行いましょう。
ただし、水切り脱水を行うときは強く絞りすぎないようにしてください。
サイクルウェアをクリーニングに出す場合
サイクルウェアの汚れは、家庭用洗濯機や手洗いで十分に落とすことができるものが多いです。しかし、なかにはチェーンによる油汚れが付いてしまい、洗濯機や手洗いでは汚れを取ることができないこともあります。
チェーンによる油汚れは、油汚れに対応したクリーニング店にお願いをしましょう。
ただし、クリーニングに出す際は、ドライクリーニングは避けることをおすすめします。ドライクリーニングは、サイクルウェアの生地やプリントマークを傷める場合があるので注意が必要です。洗濯表示をよく確認しましょう。
サイクルウェアの洗濯後のお手入れ方法
続いては、サイクルウェアの洗濯後の干し方・保管方法について紹介します。
サイクルウェアの干し方
サイクルウェアはどのアイテムも、洗濯が終わったら直射日光を避けて風通しの良い場所で乾燥させるようにしましょう。
特に、中わた入りのウェアやグローブは乾きにくいため、ほかのウェアよりもよく乾燥させる必要があります。
プリント付きのウェアを乾燥させる際は、紫外線による色あせを軽減するために裏返しにして干すことをおすすめします。
パッド付きのパンツについても、より早く乾燥させるためにパッド面を表に出して干すようにしましょう。また、生地が伸びやすいタイプのウェアは吊り下げて干さないようにしてください。
サイクルウェアは乾燥機にかけても良い?
サイクルウェアは洗濯表示を確認したうえで、回転式乾燥機(タンブラー)の使用は避けましょう。
回転式乾燥機を使うと、サイクルウェアが縮んでしまったり、パッド表面が硬くなったり、プリントや生地を傷める場合があります。
サイクルウェアの保管方法
洗濯後はサイクルウェアを十分に乾燥させてから保管しましょう。濡れた状態で保管をしてしまうと、脱色や色移りの原因となってしまうため、注意が必要です。
また、ビニールや箱に入れて密封してしまうとポリウレタンの劣化が進行しやすいため、ビニール袋や箱には入れず、風通しの良い場所で保管しましょう。
サイクルウェアはアイロンをかけても良い?
サイクルウェアは基本的にアイロンをかけることができます。ただし、プリント生地の商品やポリウレタン防水加工が施された商品などアイテムによっては、アイロンが使用できないものもあります。
また、製品によってアイロンの使用温度も異なるため、必ず洗濯表示を確認したうえでアイロンをかけるようにしましょう。
サイクルウェアはお手入れ方法以外に買い替えるタイミングも知っておこう!
サイクルウェアやシューズなどのサイクリング用品は消耗品のため、お手入れをしていてもいつかは寿命がやってきます。
経年劣化は使用している環境や温度、保管している場所、使い方、洗濯方法によって異なりますが、通常ポリウレタンの寿命は3~5年と言われています。
サイクルジャージやインナーは、生地が摩耗して薄くなったり、目が詰まってきたり、毛羽立ちがひどくなってきたら、買い替えるようにしましょう。
サイクルパンツはパッド周りの素材が薄くなったり、素材のゴムが切れて飛び出したり、伸びきってしまったら買い替えるのがおすすめです。
サイクルウェアを正しく洗濯・お手入れして長持ちさせよう!
サイクルウェアを着た後は、放置するのではなく、すぐに適切なお手入れを行うようにしましょう。早めに洗濯をし、適切な干し方や保管方法を行うことで、ウェアは長持ちしやすくなります。
正しいお手入れを心掛け、お気に入りのサイクルウェアを長く使っていきましょう。