「テクノロジー×スポーツアパレル」奇跡のメーカータッグで最先端の清涼ゴルフウェアが爆誕!【ソニー REON POCKET専用ウェア誕生秘話】
#DESCENTE GOLF(デサントゴルフ)

「テクノロジー×スポーツアパレル」奇跡のメーカータッグで最先端の清涼ゴルフウェアが爆誕!【ソニー REON POCKET対応ウェア誕生秘話】

暑い季節のゴルフシーンをより涼しく快適に楽しめるスポーツウェアが、ソニーとデサントのタッグで誕生。“着るクーラー”と称されるソニーのウェアラブルデバイス「REON POCKET 2(レオンポケット2)」を装着できる専用ポケットを搭載し、夏のスポーツシーンを快適にサポートします。

この奇跡のメーカータッグで誕生した「REON POCKET対応ウェア」について、REON POCKETを開発したソニーの伊藤健二氏と、今回の対応ウェアを開発したデサントの齋藤孝太氏に、取り組みの経緯や誕生秘話などを伺いました。

「テクノロジー×スポーツアパレル」奇跡のメーカータッグで最先端の清涼ゴルフウェアが爆誕!【ソニー REON POCKET対応ウェア誕生秘話】

クラウドファンディングで1週間に約6,900万円を集めた「REON POCKET」

クラウドファンディングで1週間に約6,900万円を集めた「REON POCKET」

夏の暑さをしのぐため、ここ数年ハンディファンやネックファンが大人気。そんななか、2019年にソニーから登場して話題となったのが「REON POCKET」です。

REON POCKETは専用ネックバンドや専用インナーを使って首元に装着し、スマートフォンアプリで操作して、本体接触部分の体表面を冷やしたり温めたりすることができるウェアラブルデバイス。

2019年にクラウドファンディングからスタートし、開始後1週間で目標額を超える約6,900万円を達成。2020年7月に一般販売されました。

そして、今年4月22日に冷却機能がバージョンアップした「REON POCKET 2」が発売。これに合わせて、満を持して初の対応スポーツウェアがデサントより発売されます。

ゴルフとテクノロジーとの親和性が高いデサント

――今回の取り組みは、どのようなきっかけで始まったのでしょうか?

ゴルフとテクノロジーとの親和性が高いデサント

伊藤:ソニーの熱設計技術をウェアラブルデバイスとして切り出したものが「REON POCKET」です。パソコンを想像してもらうと分かりやすいと思うのですが、ファンで排熱する技術などを用いています。そのため重要なのが排気システムです。

REON POCKETは本体下部から吸気して上部に排出することで熱を逃がす仕組みなので、服の中に入れても吸気口を塞がず、しっかり外に排気できるシステムが必要。そこでデサントさんと一緒に新しいウェア作りに取り組ませていただきました。

REON POCKETは通勤時の使用を想定していて、当初はインナーを展開していたのですが、ユーザーさんのレビューやフィードバックを見るとゴルフでの需要が高かったんです。

そのため、ゴルフウェアに強く、またテクノロジーとの親和性が高いアパレルブランドさんじゃないと理解していただくのも難しいということで、絞っていくともうデサントさんしかないですよね。ゴルフでテクノロジーに強いとなるとデサントさんがベストだと判断してお声掛けさせていただいたんです。

ゴルフとテクノロジーとの親和性が高いデサント

齋藤:REON POCKETは2019年のクラウドファンディングのときから情報としては知っていて、すごい製品だな、さすがソニーさんだなと思っていたので、お話をいただいたときは「ぜひ!」と二つ返事でしたね。「やります」と返事をした後に社内を説得していった感じです(笑)。

最初は漠然とベーシックなTシャツみたいなものができればと個人的に考えていて、その流れでポロシャツタイプのゴルフウェアと、日常やスポーツシーンで着られるTシャツタイプを作る方向になりました。

たかがポケット、されどポケット。試作回数は16回

――今回のREON POCKET対応ウェアを製作するにあたり、伊藤さんから何か要望したことはありますか?

たかがポケット、されどポケット。試作回数は16回

伊藤:REON POCKETは首元を冷やすデバイスなので、その位置にポケットが必要です。REON POCKETの接触部がしっかり肌に当たり、排気を妨げないポケットを付けること、また吸熱しないようポケット部を濃色にしないことを要望しました。ほかの部分に関しては、ゴルフウェアに強いデサントさんにお任せですね。

齋藤:逆に言うとそれ以外はほぼフリーというか、それだけが唯一の決まりごとだったので、ポケットをどうするかに注力して試作を重ねました。

――今回のウェアはベースとなるモデルがあったのでしょうか?

齋藤:時間的な制約もあり、ベースがある服にポケット部分を付ける作業を中心に進めていったのが実態です。デサントの春夏向けのゴルフウェアやスポーツウェアをベースに、そこにREON POCKETの機能を阻害しないよう、サイズ感やフィット感などを調整し、細かな仕様をプラスしていきました。

――デサントはゴルフウェアのプロ。やはりポケットの開発に苦労されたのでしょうか?

たかがポケット、されどポケット。試作回数は16回

齋藤:そうですね、とにかくポケットをどうするかが課題でした。そして、まず最初に作ったのが、スマホケースのような立体的なポケットです。REON POCKETの外形に合わせて成型したソフトなポケットを生地と一体化して付けました。

伊藤:最初に見たときはびっくりしましたね。僕が今までやってきた技術とは違うので、どうやって作ってるのか分かりませんでした。どうやって作るか分からないって、なんか一番好きなんですよ。自分で想像できるものって自分で作っちゃえば良いので、デサントさんはやっぱりすごいなと改めて思いましたね。

齋藤:この初案を出すときが一番勇気が必要でした(笑)。そのときにすごく良い反応をしていただいて、その後に話が進めることができました。この時点で箸にも棒にもかからなければ、本当に途方に暮れるところでしたね。

伊藤:しかも試作が上がる早さに驚きました。電撃的に訪問してプレッシャーをかけてみようと、連絡してから1〜2週間後に伺うと、すでに試作品があったので。

齋藤:完全に思惑通りです(笑)。手ぶらじゃ迎えられないなと思って、慌てていろいろな人にアイデアがないか聞いて回りました。

――実際のウェアにはケース型ではなくファブリックのポケットが採用されていますが、どういう経緯があったのでしょうか?

たかがポケット、されどポケット。試作回数は16回

齋藤:社内の人間に見てもらったときに、「良いんだけど、背中がむき出しだよ」って意見がありまして。言われてみると確かに。背中の穴を塞ぐとデバイスの固定ができないし、濃色にすると吸熱してしまうのでクリアケースでなければ難しい。

ゴルフウェアは機能はもちろん見栄えも重視されるなどいろいろと考えて、引き返さなきゃいけないタイミングだなと思い、ケース型は断念しました。

伊藤:その話を伺ったとき、「なるほどな」と。ケース型はデザイン的にはエポックメイキングで、でき上がったものはかっこいいなって思うんですけど、実際にユーザーさんが着用したときのことを考えると少し目立ちすぎるかなと。

REON POCKETを使っていないときにも着られるウェアが良いですよねって、当初から斎藤さんと話していたので。

それよりも驚いたのが、初案のケース型を見せてもらった1ヶ月後に、変更した試作品ができ上がっていたこと。大きく仕様変更した完成度の高いアイテムが突然出てきて、まったくついていけなかったです(笑)。

齋藤:どうしても僕はケース型が捨てきれなかったので、二軸っていうのも考えてたんですけど、手が回らないためファブリック型に1本化しようと。その1ヶ月後に試作品を見てもらいました。

デサントにはDISC OSAKAというラボがあり、僕はそこに在籍しているのでスピード感を持って取り組むことができるんです。考えをすぐに形にできる点はデサントの強みだと思いますね。

――大きく方向転換し、伊藤さん的には不安などはありませんでしたか?

たかがポケット、されどポケット。試作回数は16回

伊藤:スピード感を持って真摯に取り組んでいただいていたので、それはまったくありませんでした。

もともとの目的はパフォーマンスを損なわないこと。空気が入って出るというところがパフォーマンスの一番要求するところになるので、その課題さえクリアしていれば僕としてはOKなんです。逆に、吸気口の確保とデザイン性の担保に関しては、デサントのデザイナーさんも含めて、3人でかなり詰めましたね。

ファブリックに変更になって最初にいただいたのが、ドットの穴のポケットだったんです。でもこれだと、風量や温度などのパフォーマンスが50%ぐらいまで下がってしまったんですね。穴の形状を改良して、なおかつ穴が空いていても普段使いで着られるようなデザインを3人で思案しました。

齋藤:そして穴の形状は決まったものの、REON POCKETを服にセットしてみると、ゴルフウェアはストレッチ性が強いので、どうしても布に歪みができるんです。

生地を机などの平面に置いた状態と、セットした状態とでは布の挙動が変わってくるんですね。そこでポケットに芯地を入れて、REON POCKETの排気口が埋まらないように微調整していきました。

たかがポケット、されどポケット。試作回数は16回

伊藤:芯地が入っていないものと比べるとパフォーマンスは雲泥の差。しかもポケット部分のレーザーカットの加工とかきれいすぎてシビレますよ。なんでこんなきれいなんだろうと。ちょっと生地が歪まないようにしてくれって作ってもらったのがこれですよ。齋藤さん、すごくないですか?

斎藤:ありがとうございます(笑)。ラボで試作が上がった時点で、思っていた以上にできが良かったので。芯地も硬すぎず柔らかすぎず、通気性を考えて一応メッシュ調にもなっています。

伊藤:メッシュになってるんですか? 知らなかったです、初耳です。

斎藤:生地で挟んであるので表からは見えないですから。こういった細かな部分も、いろいろなインナー・アウターウェアを作るなかで培った知識や経験から引っ張ってきたものなので、その辺りも社としての実績というか技術を活かせた形で良かったかなと思いますね。

伊藤:僕らが素人目線の提案をすると、そこから解決のスピードがすごく早いんですよ。で、精度もすごく高い。一つひとつの仕上がりが全部きれいで、そこに結構びっくりして、ソニーのほかのデザイナーとかに見せても「これすごくないですか」って。

モノづくりに対するこだわりと精度みたいなところが僕らも勉強になったし、非常に楽しかったです。

ついに完成した、お互いのテクノロジーが生み出した最先端ウェア

――完成したウェアについて感想を教えてください。

ついに完成した、お互いのテクノロジーが生み出した最先端ウェア

伊藤:REON POCKETのパフォーマンスを損なわない納得のウェアができましたね。平日は通勤時にインナーに付けて使ってもらって、休日やゴルフでは今回開発されたスポーツウェアを着ていただいて、毎日多くの方に使ってもらえると嬉しいですね。

斎藤:やっぱりポケットの部分を見て欲しいですね。時間も手間も一番かけたところではあるので、着てみたときの肌にしっかり当たる感じや、こうやってREON POCKETを収納するんだっていうところをまず楽しみに見ていただければと思います。

スイングも問題なくできるように仕上がっています。個人的には早く夏に着用して、デバイス自体の冷却機能を堪能したいですね。

――また今回の取り組みを通して、お互いどのような印象を持たれましたか?

ついに完成した、お互いのテクノロジーが生み出した最先端ウェア

伊藤:デサントさんの場合は斎藤さんのところにお話すれば、基本的にラボでかなりの完成度まで高めていただけるので、そこのコミュニケーションはものすごい早くて。企業間の取り組みや新しいことをやるときは、人が入れば入るほどそこが希薄になっていくんで、常に目標を共有しながら進められたことが良かったですね。

試作を重ねるごとに完成に近づくので、1回決めたことがひっくり返るような後戻りすることもなくスムーズでした。僕らも手探りのところが若干あったので、そこは非常に助かりました。最後は「何も言うことはございません」って齋藤さんにメールを返して終了しました(笑)。

斎藤:製品やパフォーマンスへのこだわりが感じられ、モノづくりのソニーさんだなということを実感できました。また、試作に対するレスポンスというか要望を明確にいただけたので、スピード感を持ってスムーズに改良を重ねることができたのだと思います。

伊藤:REON POCKETは冷やすだけじゃなく温めることもできるので、ぜひ冬のウェアでもご一緒したいですね。

斎藤:それは楽しみですね。またぜひお願いします!

<プロフィール>

ソニー株式会社
伊藤健二

入社後、カメラの商品設計に従事。その後社内の新規事業の立ち上げを経験後、現在はREON POCKET事業の運営を行う。

デサントジャパン株式会社
齋藤孝太
R&D・生産部門 企画開発部 製品開発課

入社後、セールス、企画、仕入業務等を経てR&Dセンターの立ち上げから参画。開発・生産業務の進行を担当。

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