【藤田菜七子騎手インタビュー】ジョッキーならではのトレーニング方法やウェア選びのこだわりとは?

【藤田菜七子騎手インタビュー】ジョッキーならではのトレーニング方法やウェア選びのこだわりとは?

  • 2021/12/24 (金)
  • 2022/03/22 (火)

これまで2度にわたり、デサントとのコラボグッズを作ってきた藤田菜七子騎手。

昨年12月の第1弾、今年6月の第2弾ともにコラボグッズはすぐに完売し、ファンをはじめとするお客様からも大きな反響がありました。

第3弾では前開きパーカーとダウンジャケット、さらに普段から実際に着用しているというアンダーシャツでコラボレーションを実現。

今回はウェア選びにこだわりがあるという藤田騎手に、コラボグッズの注目ポイントや、ジョッキーならではの生活習慣について話を聞きました。

藤田菜七子騎手のジョッキーならではの「体重管理」を意識したトレーニングと日々の生活

インタビューに答える藤田菜七子騎手

――まずは普段のトレーニングについて、ジョッキーとして意識しているポイントを教えてください。

規定の体重に収めないと馬に乗れないので、最も注意しているのは「体重管理」です。

レースに勝つには馬をコントロールするだけの筋力や体力が必要ですが、一方で筋肉で体重が増えてしまうとそれだけ不利になってしまいます。

そのためインナーマッスルなどを意識して、体重が増えないようなトレーニングを心掛けています。

トレーニングは、トレーナーの方にメニューを組んでもらい、バランス感覚や瞬発力などを中心に鍛えていますね。騎乗時に必要となる筋肉もお伝えしてトレーニングを組んでもらっていることもあり、体幹のトレーニングは多めに入っています。

また、馬に速く走ってもらうために脚や腕も使うのですが、背筋も重要なので、意識的に鍛えています。

周りのジョッキーの方も同様に、トレーナーさんをつけてトレーニングをしている方がすごく多いですね。

――馬に乗る以外のトレーニングも多いのですね。

そうですね。馬に乗るのが一番良いトレーニングですが、あまり長時間乗ると馬の負担になってしまうので、朝の調教など限られた時間しか乗れません。

それを補うために、トレーニング用の木馬を使ってレースを想定した練習をしています。

レースの最後の直線で追う動作があるのですが、その動作を強化するために使っており、筋トレなど普段のトレーニングではなかなか意識しづらい筋肉も鍛えられますね。

ほかには、不安定な場所でのトレーニングとして、バランスボールを使ったトレーニングなどもしています。不安定な場所でのトレーニングを意識的に行っているのはジョッキーならではなのかもしれませんね。

――体重を増やさないために、日々の生活で意識していることはありますか?

競馬学校時代に、ジョッキー向けの栄養学を学んだので、その知識を基に高タンパク・低脂質の食事を心掛けています。

食べすぎには注意していますが、無理して食べるのを我慢することもしません。食べすぎたと思ったら、次の日の食事を控えめにするなどして調整しています。

体力をつけるためにも、しっかり食べることが大事なので、運動した分の栄養はしっかり取りつつ、カロリーは抑えた食事を基本的に意識しています。

また、体重は毎日確認するようにしています。競馬学校時代から毎日体重を測っているので、どれくらい食べたら体重が増えるのか、体重を戻すにはどれくらい減らせば良いか、ある程度分かっているのです。

体重管理はジョッキーの生命線ですし、何年も続けている習慣なので、今はストレスなく体重管理ができています。

睡眠にマッサージ。ハードなレースを乗り切るための藤田菜七子騎手のリカバリー方法

インタビューに答える藤田菜七子騎手

――日々、厳しいトレーニングをこなしていると思いますが、リカバリーのために意識していることがあれば教えてください。

リカバリーのために特に意識しているのは「睡眠」です。

ジョッキーの朝は早く、基本的には朝4時、夏は朝3時に起きて馬の調教をします。そのため、遅くとも夜10時には就寝するように心掛けています。

また、競馬は1レース走るだけでも脚に疲労がたまりますが、それを1日に何本も走らなければなりません。なかには真っ直ぐ走ってくれない馬もいるので、そんなときは脚だけでなく腕もパンパンになるほどです。

そのため、レースの合間に競馬場にいる専任のマッサージの方に体のメンテナンスをしてもらうのです。そのおかげで2本目以降のレースも疲労をためずに走り続けられます。

――見た目以上にハードな競技なのですね。日々の生活の中で、リラックスするためにしていることはありますか?

最近はラジオにハマっているので、好きな番組を録音しておいて、トレーニングがない日などに聞いてリラックスしています。

今は「マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0(ZERO)」がお気に入りです。

コラボ第3弾は「ジョッキーのためのウェア」こだわりポイントは?

デサントとのコラボ第3弾に関するインタビューに答える藤田菜七子騎手

――今回の第3弾コラボ商品についてもお話を聞かせてください。まずは、レース中も含め普段も着ているというアンダーシャツの着心地はいかがですか?

とても着心地が良く動きやすいです。

特に気に入っているのが吸汗性。競馬は1レース走るだけでも汗をかくので、1日に何度もレースをしていると汗をたくさんかきます。

このアンダーシャツなら、もし汗をかいても早く汗を吸ってくれるので、次のレースのときも快適に走れます。

オリジナルのロゴも入っていて、とてもかわいいので気に入っています。

――コラボ商品を作るうえでこだわったことがあれば教えてください。

色にこだわりました。

ジョッキーはさまざまな色の勝負服があるので、どんな色ともマッチするように私はアンダーシャツは黒色しか着ないのです。

そんな経緯から、今回のコラボ商品もパーカーとダウンも含めて黒色にしてもらいました。シンプルなデザインにロゴがしっかり目立つのでお気に入りです。

コラボ第3弾のダウンジャケットを着用した藤田菜七子騎手

――パーカーやダウンはいつ使いたいと思いますか?

パーカーも本当に着心地が良くて使い勝手も良いので、普段のトレーニングから着たいと思います。

ダウンは朝の調教時に重宝しています。普段過ごしている場所では冬は朝の気温がマイナス3~5℃という日も珍しくなく、毎年お世話になっているのがデサントのダウンなのです。

今回はコラボ商品でダウンを作ってもらったので、今年の冬はこれで乗り切りたいと思います。

――1つ選ぶとしたら、お気に入りのアイテムはどれですか?

一番のお気に入りはやっぱりダウンですね。

とにかく冬は朝の調教のときに寒いので、肉厚感のあるダウンが良いなと思っていて、ほど良い肉厚感がありそれでいて動きやすいのも良いです。

――今後、コラボ商品を作るとしたらどんなアイテムを期待しているか聞かせてください。

小物を入れるポーチなどは普段持ち歩くので、作れたらうれしいですね。

例えば、冬の早朝は乾燥していてリップクリームが手放せません。そういった小物をすぐに取り出せるようなポーチが欲しいと思っていたので、機会があれば作ってみたいですね。

――最後に、今後の意気込みと読者の方にメッセージをお願いできますか?

インタビューに答える藤田菜七子騎手

今後の意気込みとしては、今までと変わらずレースでしっかり結果を出していきたいという気持ちが一番強いです。

私はジョッキーとして6年間活動してきましたが、調子の良いときばかりではありませんでした。勝負の世界なので、上手くいくときもあれば、当然上手くいかないときもあります。

本当に大変だったときもありましたが、それでもみなさんの応援のおかげでやってこれましたし、これからも前を向いて走っていきます。

みなさんも上手くいかないとき、大変なときがあると思いますが、そんなときも前を向いて頑張ってほしいと思いますし、私も走りでみなさんを元気にできるように頑張ります。

 

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