昨今、往年のアメカジスタイルが再注目されているのはご存知でしょうか。
1990年代にバブルが崩壊し、それまでの派手な装飾かつ高級志向を否定するようにTシャツやジーンズなどのストリート、スポーツ、古着などのファッションが流行しました。
その黄金時代を築いたアメリカ製のブランドに再び注目が集まっているんです。
そして今回、数あるブランドのなかでおすすめしたいのが、アメリカのゴルフウェアの代名詞とも言える「Munsingwear(マンシングウェア)」のカジュアルライン「Penguin by Munsingwear(ペンギン バイ マンシングウェア)」です。
本記事では同ブランドの2022春夏アイテムをチョイスし、おすすめの休日コーデを披露します。
アメカジの成り立ちと最新アメカジのポイント
まずは「アメリカンカジュアル」について改めておさらいしましょう。
その言葉の起源となったのはアメリカかと思いきや実は日本。アメリカの大学生ファッションを参考にした着こなしや、現地の雰囲気を感じる洋服の呼び方として生まれた言葉なんです。
アメリカンカジュアルの特徴は、アメリカの合理主義に基づいて生み出された、大量生産を前提とした洋服をファッションとして着るということ。
ワークウェアやスポーツウェアなど、機能的で動きやすく、耐久性もある洋服はアメリカらしさがうかがえます。
日本で浸透し始めたのは1960年代頃とされており、当時のアメリカの大学生、なかでも東部の名門8大学のファッションを参考にしたアイビースタイルが流行。
その後もヒッピーや渋カジ、いろいろな形に派生し、ファッションを語るうえでは定番的な言葉となっています。
昔のアメカジと言えばジャストサイズで着るのが主流でしたが、今はサイズ感を変えたりストリート要素を入れたりと、オリジナルスタイルを作り上げることができます。
カラーリングで言えば、無骨な色でコーディネートするのも良いですが、きれいめな色でそろえてコーディネートするのも今のトレンドだと言えます。
ペンギンロゴがかわいい!ペンギン バイ マンシングウェアこそが要チェックブランドです
「マンシングウェア」は1886年にアメリカで誕生し、その後世界で初めてニットのゴルフウェアを発売して以来、ブランドアイコンのペンギンマークとともに国内外のゴルフプレイヤーに愛用されてきたブランドです。
その長い歴史のなかで培われた品質にこだわったモノづくりや、アメリカ生まれのスタイルといったブランドのバックボーンを活かし、ストリートとトラッドを融合したデザインを落とし込んで生まれたのがペンギン バイ マンシングウェア。
名品と言われるアイテムやアーカイブを参考に、生地やサイズ感で遊びを取り入れて時代にフィット。そんなラインナップは、どこか懐かしいけど、新しさも感じさせてくれるものばかりです。
今シーズンはスウェットやポロシャツ、ビッグサイズTシャツなども展開。注目のブランドなんです。
ブランドアイコンとなっているペンギンの“リトルピート”は、同ブランドでも多くのアイテムに採用。この愛らしいアイコンがどのようにアレンジされているのか、その姿を探すのもこのブランドの楽しみとなっています。
「ペンギン バイ マンシングウェア」を着て過ごす休日アメカジコーデ
ブランドを紹介したところで、ここからは最新コレクションを使ったコーディネート術を届けます。今回は休日のアメカジコーデと題して、4つのシーンに沿った着こなしを紹介します。
【その1】目的のない散歩でリフレッシュ!
春うららかな季節となってくれると自然に外へと足を運びたくなります。そんなときは軽快なスイングトップをメインとした着こなしはいかがでしょうか。
ネイビーに色合わせしたスウェットとハットに、グレーのパンツで軽さを強調。
そのパンツもワイドのスラックス型を選ぶことでスイングトップとも相性良く、カジュアルすぎずきれいめすぎないバランスの取れたアメカジコーデとなっています。
【その2】カフェでお茶
続いて、お気に入りのカフェへお出かけ。カットソー1枚ではまだ気温的にも見た目的にも心もとないときはカーディガンがおすすめです。
毛羽が少なく光沢があり、吸汗速乾性に優れ、肌にまとわりつかない素材のこのカーディガンは、サラッと羽織るだけで大人顔な着こなしへと昇華。
ただ、休日のリラックス感は味わいたいので、アメリカのトレーニングウェアをイメージしたパンツを合わせて抜け感もプラスしました。
【その3】おうちでまったり動画
おうち時間を楽しみたいときにもペンギン バイ マンシングウェアは打ってつけ。オーバーサイズのゆったりスウェットはBOGEYの刺繍が入ったレトロ感が魅力。
その存在感をアピールするためにシンプルで細身のスウェットパンツを合わせ、インナーにポロシャツを入れることで襟元が整いファッション性もアップ。
この細かな気配りによって、上下スウェットでも様になるコーディネートへと導いてくれます。
【その4】趣味の写真を撮影しに街へGO!
先ほどのスイングトップとはまた違う表情を見せてくれるのは、トレーニングジャケット。
高いストレッチ性を持ちながら、高級感も演出してくれるソロテックスをボディに使用しているので、ジャージのような軽快さと上品さを兼用。
そんな1着があれば、スポーティーなショーツとの着こなしでも子どもっぽくならず、大人のアクティブスタイルとなります。
いろいろな場所へ出かけ、写真撮影を楽しむなら、このぐらいの動きやすさでいかがでしょうか。もちろんカメラを入れるバッグはお忘れなく。
特に、今シーズンのトピックスでもある「ロサンゼルスアパレル」のボディをベースにオリジナルカラーを製品染めなどでアレンジしたアイテムは、ビッグシルエットでゆったりしたサイズ感なので今のトレンドにもぴったり。リラックスできて、ストレスフリーです。
「ペンギン バイ マンシングウェア」2022S/Sはまだまだある!珠玉のコレクションに刮目せよ
アメカジブームの再来におすすめしたいブランドとして、今回紹介したペンギン バイ マンシングウェア。
ゴルフウェアをバックボーンに持つ老舗ブランドが手掛ける新たな一手と言えるラインナップは、今後もチェックしておいて損はなしです。
そして、現在このアイテムは、デサント公式通販「DESCENT STOREオンライン」と「ZOZOTOWN」にて購入可能。
過去のアーカイブデザインやパターンをコンテンポラリーにアップデートさせた日本企画と、アメリカニューヨークを拠点に世界50ヶ国以上で販売されているインポート企画をミックスさせたラインナップ。
今回ピックアップしたウェア以外にも多彩なアイテムが展開されているので、ぜひ見てみてください。
撮影/大田浩樹
スタイリング/宮崎 司
文/マイヒーロー
モデル/江崎拓也(HEADS)