いやはや、こういうサッカーシューズが子どもの頃に欲しかったのです。こんなシューズがあったら今頃、プロ選手になって国内外を股に掛けて活躍していたかも。
いや、そこまでいかなくても週末の仲間とのサッカーやフットサルで、華麗なゴールやパスを決められるくらいになっていたはずだ。必ずや。
「UMBRO(アンブロ)」の「はじめてサッカーシューズ」は、そう確信させてくれる逸品なのである。
本記事では、超定番ブランドから出たジュニア向けのシューズの機能性と魅力を深掘り。サッカーを始めたいジュニア世代、そしてサッカーのことをあまり知らない親にも、頼りになるシューズをじっくりと紹介していきます。
色分け秀逸!どう蹴ったら良いか一目瞭然なのです
アンブロ「はじめてサッカーシューズ」
「はじめてサッカーシューズ」で特筆すべきは、アッパーの各所に施された赤・青・黄のマーキング。
サッカーにおいて、足でボールを扱うための基本動作である、とめる・ける・はこぶをこの3色に振り分けているんです。
そのおかげで、どんな動きのときにどの位置でボールを触ったら良いのかとイメージできる仕様となっています。
では、どのようにパスやトラップ、シュートのポイントが分かりやすくなっているのか、ここからは検証。「はじめてサッカーシューズ」を履いてもらい、サッカー少年に体験してもらいました。
今回協力してくれたのは滝口宗祐(そうすけ)くん。今春から小学校に上がり、現在もFC町田ゼルビアのスクールに参加するなど、サッカーを楽しんでいます。
カラー分けされた部分を徹底紹介!
ここからは、とめる=青、ける=赤、はこぶ=黄で色分けされた部分の動作を一つひとつ紹介していきます。
同じ色でも部位によって内容は変わってきますので、サッカーをやったことのない人でも色と内容を把握しておけば、子どもにも説明しやすくなっています。
それでは、それぞれ紹介していきましょう。
【とめる】インサイドトラップ(青)/【ける】インサイドパス(赤)
まず、サッカーにおいて基本中の基本であるインサイド。正確なトラップとパスを行うためには、このくるぶしの下位にあたるところを使います。
パスをもらう相手にちゃんと体の正面を向け、インサイドの面も準備。体はリラックスさせつつも、ボールが当たる瞬間はしっかりと足首に力を入れてトラップ。
パスも同じく、足首を固定させてインサイドの面に当てることを意識。まずは押し出すような感覚をつかむのがポイントです。
【はこぶ】インフロントドリブル(黄)
続いては、インフロントドリブル。つま先よりもやや内側の甲に上がった部分で、スピードに乗ったドリブルを行う場合に使います。
初めはつま先との違いが難しいかもしれませんが、しっかりとこの部分を意識することでドリブルも上手になっていきます。
慣れるまではゆっくりで良いので、ちゃんとインフロントを使ってボールを運んでみましょう。両足使えるとより理想的です。
【ける】インステップ(赤)
シュートやロングパスなど、強いインパクトが求められるときに使うのがインステップ。足の甲がその部位となり、ボールの重心を捉えることでスピードに乗った球を蹴ることができます。
インサイドと違い、しっかりとしたインパクトが求められるインステップ。ズレてしまうとあらぬ方向へと飛んでいってしまうので、まずは甲の中心に当てることを意識するのがポイント。
強いシュートのためには助走も必要となってくるので、慣れてきたら距離を取っての練習もおすすめです。
【ける】トゥ(赤)
シューズの先端となるトゥ(つま先)。膝下のふりという自然なフォームで、とっさにボールを蹴れる部位です。
サッカーを始めたばかりの頃だと、インサイドやインステップの動きに慣れていないため、だいたいこの部分を使いボールを蹴る子が多いと思います。
インサイドのほうが正確で、インステップのほうが強く蹴ることができますが、トゥキックもちゃんとした蹴り方の一種です。ふりが小さい状態でシュートできるので、ゴールキーパーはタイミングが読みづらいというメリットがあります。
ただ、トゥキックはクセになってしまうと、ほかの蹴り方が覚えにくくなるのでご注意を。
【はこぶ】アウトフロント(黄)/【はこぶ】アウトサイドドリブル(黄)
アウトフロントとアウトサイドは、ともにボールを運ぶときに使います。
インフロントとほぼ真逆の位置で、つま先よりのアウトサイドは細かなドリブルで使え、小指の付け根あたりになるアウトフロントはターンのときに使います。
先ほど紹介したインフロントよりも細かなタッチになるので、左右にコントロールしやすく、急な方向転換も可能。アウトフロントとインフロントを交互に使えるようになると、ドリブルのバリエーションがより増えます。
【ける】アウトサイドキック(赤)
アウトサイドよりも甲の部分となるのが、アウトサイドキック。トゥと同じく、ふりが小さい状態で蹴れるので、ドリブル中のパスなどでも有効に使える部位です。
側部で蹴るという動作はサッカーならではなので、慣れるまでは楽しくない部位かもしれません。ただ、このバリエーションを持つことで、よりサッカーのプレーが楽しくなるのは確実です。
アウトサイドのドリブルに慣れてきたら、ぜひアウトサイドキックの練習もトライしてみてください。
【ける】アウトサイド(赤)
最後に紹介するのはアウトサイド。足の外側部で、リフティングやトラップをする際に使う部分になります。
地面に平行になるように足を上げ、アウトサイドですくうように蹴ります。初めはとても難しいので、自分で手にボールを持って、しっかりと当てることに慣れましょう。
この動きは、サッカーにおいて重要な股関節の可動域も大きくなるので、幼い頃からやっておいて損はありません。
アンブロ「はじめてサッカーシューズ」のディテールにクローズアップ!
アッパーのカラーリング仕様を紹介してきましたが、もちろんそれだけでは終わりません。初めてのサッカーをサポートしてくれる、確かな機能性も完備しているんです。
まずラスト(靴型)はジュニア専用のワイド仕様。成長期の足を無理なく、しっかりと包んでくれます。
また、ライニング(アッパーの裏側)には足当たりの良いメッシュ素材を採用し、取り外し可能なEVAカップインソールなので、お手入れも簡単です。
まだひもに不慣れな子どもには優しい、着脱が楽な1本ベルト仕様。それでもホールド感は申し分ないので、動きやすさは変わりません。
ミッドソールには、クッション性と反発性を考慮したインジェクションEVAを採用。
地面からの突き上げを感じやすいかかと部分には衝撃緩衝材のU/メモリーFも搭載するなど、大人顔負けの本格派仕様となっています。
アウトソールはグリップ性と耐久性の高いラバーソール。人工芝や土のグラウンドでも、しっかりと踏み込むことができます。
パスは、言葉のいらない最高のコミュニケーション方法
ここまで一挙に紹介してきた「はじめてサッカーシューズ」はいかがだったでしょうか。
サッカーのことをあまり知らない親にとっても分かりやすく、教えやすい。しっかりと基礎を学べる、子にも親にもうれしいシューズとなっていました。
「まだサッカーを始めたばかりの子だと、蹴り方ってどうしてもトゥキックになってしまうんです。そこでほかの蹴り方を教えようとするんですが、やはりどうしても伝わりにくいんですよね。
そんなとき、このシューズのように各所で色分けされていたら、内側の青とか簡単な言葉になるので、子どもたちも分かりやすいなと思いました。
こうやってお互いパスという形で子どもとコミュニケーションを取りながら、成長が見続けられるのは今後も楽しみです。
あと、靴ひもではなくベルクロ(面ファスナー)になっているのも良かったです。シューズの着脱が面倒となってしまうと、そもそもサッカーを始めることができないので、こういう配慮はうれしいです。
『はじめてのサッカーシューズ』間違いなくいち押しですね。4月から地元のサッカークラブに入りますが、自慢しておきます。」(滝口さん)
滝口さんが語るように親子でパスし合えば、それがコミュニケーションツールにもなる。そして、知らない子とパスを交換するだけで、友だちになれたりする。
そう考えると、サッカーボールを身近な遊び道具として、低学年の子どもに与えてあげることは大事なのかもしれません。
ぜひ、そのきっかけ作りとして、アンブロ「はじめてサッカーシューズ」を手に取ってみてください。
撮影/松川忍
文/マイヒーロー
撮影協力/フットサラ町田