ルコックスポルティフの渡邊氏とウインザーラケットショップ・バイヤーの福田氏
#le coq sportif (ルコックスポルティフ)

プレイヤーの“利便性”とシルエットを突き詰めた「アドバンテージパンツ」。ルコックスポルティフが新たに打ち出したテニスウェアをショップスタッフはどう見るのか?

脚にフィットするスマートなシルエットにこだわり、従来シリーズ以上に“テニスに特化”した機能性を深く追求したパンツ。
ルコックスポルティフのテニス専用パンツ「アドバンテージパンツ」が2020年8月にデビューしました。

今回は「アドバンテージパンツ」の魅力や機能性、商品に込められた想いを紐解くための対談を実施。
商品の開発に携わったルコックスポルティフの渡邊氏と、国内最大級のテニス専門店ウインザーラケットショップスタッフの福田氏にそれぞれの視点で語ってもらいました。

軽さと動きやすさを兼ね備えた、タイツ✕パンツのハイブリッドウェア「アドバンテージパンツ」

タイツ✕パンツのハイブリッドウェア「アドバンテージパンツ」を紹介する二人

――まずは、「アドバンテージパンツ」の基本的な特徴やコンセプトについて教えてください

渡邊:一番の特徴は、シルエットです。「タイツのようなパンツ」というコンセプトをもとに、足元にかけて裾がぴったりとしていてスマートでありながら、ヒップ周りには少しゆとりが出るように設計しました。

テニスのパンツスタイルというと定番は昔ながらのジャージですが、シルエットはゆったりとしているというか、スタイリッシュではないものが多いんです。それらとは一線を画すような、「格好いいと思えるパンツ」を作りたいという思いがありました。

福田:単純に裾がすぼんでいるだけだとももひきのように見えてしまうところを、シルエットや丈感が絶妙なので、かなりスタイリッシュですよね。

渡邊:そうですね。ももひきっぽくならないように、シルエットの微調整にはけっこう苦労しました。

――テニスウェアとして、機能面ではどんな工夫がされていますか?

渡邊:素材は、布帛(ふはく)とニットの2つの素材を組みあわせて使っています。布帛の長所は「頑丈さ」と「軽さ」で、ニットの長所は「伸縮性」。テニス特有の動きを考慮したうえで、身体のパーツごとに合わせて、布帛とニットの長所を生かしました。

裾にかけて細くしているので、足の出し入れがしやすいように、ふくらはぎから裾にかけてはニットを多くしています。脱ぎ履きもスムーズにしていただけますよ。

福田:布帛を使ったパンツはこれまでにもありましたが、ニットと組み合わせてストレッチ性も両立させた商品は少ないんです。頑丈なのに軽くて動きやすい、まさに“テニスに特化した”パンツになっていますよね。

テニスボールがポケットに3個入るアドバンテージパンツ

渡邊:それから、“テニスに特化”したポイントとしては、ポケットは大きく深めに作っています。一般的なテニスウェアは、1つのポケットにボール2個ほど入るパンツが多いかと思いますが、「アドバンテージパンツ」は3個入る程度の深さにしました。

福田:大容量のパンツは結構珍しいですよね。テニスの試合中では、サーブは20秒の間に打つというルールもあって、ボールの出しやすさも重要になってくるかと思います。

渡邊:両サイドのポケットを真ん中でつなぐように1枚の生地を縫い合わせていて、ボールを出すときに裏地が一緒に出てこないようにしています。身体を動かした反動で、ボールを入れているポケットが揺れたり、ボールが飛び出したりしないように、安定させる役割もあるんですよ。

福田:プレー中の集中力を妨げない、ノーストレスにこだわった構造になっているわけですね。

ルコックスポルティフ・アドバンテージパンツ

「プレイヤーのストレスをゼロに」。ルコックスポルティフ だからこそ開拓できたテニスウェアの新境地

アドバンテージパンツの開発に至った経緯を話す渡邊氏

――プレイヤーの動きやすさを重視した製品づくりを続けてきたルコックスポルティフ。今回の「アドバンテージパンツ」の開発に至った経緯は?

渡邊:ルコックスポルティフの契約選手の練習風景を見ていて、上半身よりも下半身がよく動いている、という印象を受けたのがきっかけです。足さばきって言うんですかね。走っているときに裾が広がらず、足が引っかからない“ノーストレス”なパンツがあると良いのではないかと思い、開発に至りました。

――「アドバンテージパンツ」という名前には、どんな由来があるのでしょうか?

渡邊:試合で、1ゲーム取る直前の1点リードしている状態を指す「アドバンテージポイント」から名づけました。ほかのウェアを着ている人よりも一歩リードして、このパンツを着ることで自分に自信が持てる、というような意味を持たせています。

福田氏が感じる「テニスウェアに対する市況の変化」とは

――福田さんはショップスタッフとして、テニスウェアに対する市況の変化にはどう感じていますか?

福田:最近では、『スポーツウェアなら、テニスウェアではなくてもデザインがおしゃれなものが良い』という方も増えています。一方で、試合に出場するプレイヤーにとっては、ルール上で本格的なテニスウェアは必需品。本当に必要としている方がいるからこそ、ショップスタッフとしてはこういった商品を作り続けてほしいと強く思いますね。

実際にお客様から、機能性に優れた「1枚で履ける長ズボンはないの?」と聞かれることもあります。やはり、試合に出場するプレイヤーの目線に立ってメリットが伝えられる商品が登場したことは、個人的にも嬉しいですね。

――開発にあたっては、選手やテニス経験者から、試着した感想や意見をもらう機会もあったのでしょうか?

渡邊:はい。契約選手である日比野菜緒選手をはじめ、テニスのレッスンコーチをしている方々、趣味でテニスをしている弊社の社員など、さまざまな方に試着していただきました。シルエットだけ見ると、履きにくそうという印象を持つ方もいたようですが、「着用してみると動きやすかった」という声を一番多くいただきました。

――テストを経て、改善したポイントはありますか?

渡邊:ヒップにゆとりを出している分、皺が寄りやすくなってしまうので、シルエットの細かな修正は、何度も重ねました。

アドバンテージパンツ・女性コーディネート

――女性ならではのコーディネートにおいて、「アドバンテージパンツ」にはどんな活用が期待できそうですか?

渡邊:スコートの下にタイツを履く方が多いですが、それでもお尻のシルエットを気にされる方がいらっしゃると思います。「アドバンテージパンツ」をタイツの代わりに使っていただくのもおすすめです。

福田:たしかに。気になるところは隠したいけれど、きれいに見せたいという需要にぴったりです。パンツ単体でも履けますし、1着でコーディネートのバリエーションを豊かにする、マルチな存在ですね。例えば練習に行くとき、行き帰りにそのままパンツとして履いていても違和感がないです。

スポーティで格好良い、新しいテニススタイルとして、老若男女問わず着ていただけると嬉しいですね。

――機能性と見た目の良さを兼ね備えている商品ですから、テニス以外のスポーツでも活躍しそうですね。

渡邊:そうですね。当然テニスに特化したつくりにはなっていますが、テニス以外の場面でも使っていただきやすいウェアに仕上がっていると思います。

ルコックスポルティフが描くテニスウェアの未来とは

ルコックスポルティフが描くテニスウェアの未来を話す2人

――ルコックスポルティフのテニスウェアに対して、福田さんはどんな印象を持たれていますか?

福田:5年ほど前は、ルコックスポルティフのテニスウェアといえば、トリコロールカラーに無地の、シンプルなイメージが強かったですね。それも人気はあったんですが、柄物のデザインの商品が増えてからは、支持される層も広がり、よりテニスウェアのブランドとしての地位を確立されてきたような印象です。

――渡邊さんが考える、ルコックスポルティフのテニスウェアの今後の展望をお聞かせください。

渡邊:テニスウェアって、業界特有の着こなしがあると思うんです。しかし、他の競技に比べると新しいトレンドは取り入れない傾向もある。

例えばサッカーなどは、シルエットにこだわったスマートなスタイルがトレンドですが、テニスは未だに大きめのサイズをダボッと着ていたり。テニスは女性の割合も高いスポーツなので、よりファッション性を重視して、新しいものをどんどん提案していきたいと、と思っています。

今回の「アドバンテージパンツ」も、そのひとつです。

“テニスに特化”したというのも、今後重要なキーワードになるかなと思っています。商品の開発における背景やストーリーをしっかりと語れるような商品を、メンズでもレディースでも増やしていきたいですね。

――福田さんはショップスタッフとして、ルコックスポルティフに今後どんなことを期待していますか?

福田:お客様の意見やトレンドに沿いながらも、新鮮味のあるものを打ち出していくことを続けていってほしいですね。そして、これまでに培われた経験を生かして、さまざまなニーズに応えられるブランドとして成長されていくこと。また、今回の「アドバンテージパンツ」のように、先を行く挑戦を続けていっていただくことを期待しています。

渡邊氏と福田氏

le coq sportif (ルコックスポルティフ) ・アドバンテージパンツ(20FW)
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le coq sportif (ルコックスポルティフ)

アドバンテージパンツ

¥ 8,690(税込)

<プロフィール>
ルコックスポルティフ テニス部門商品企画担当 渡邊麻美(写真左)
ウインザーラケットショップスタッフ 福田なつみ(写真右)

<取材協力>
ウインザーラケットショップ渋谷店


住所:東京都渋谷区桜丘町15-14 フジビル40 B1F・1F
TEL:03-3464-9251
営業時間:(月~金)11:00-20:00 (土日祝)10:30-19:30 ※7/1(水)から当面の間
定休日:年中無休  *但し、臨時休業の場合あり
最寄り駅:JR渋谷駅(西口)
公式サイト:http://www.windsorracket.co.jp/shop/?s=3

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