夏の暑さからくる「熱中症」や「夏バテ」。スポーツやイベントなどあらゆる場面でしっかり対策を行い、快適に過ごしたいものですよね。
今、マラソンや競歩のアスリートを中心に広がっている「コアクーラー」を知っていますか?
「コアクーラー」は“手のひら”の血管を冷やす暑熱対策アイテムで、夏場のトレーニングはもちろん、蒸し暑い室内やアウトドアでも活用できるとあって注目を集めています。
そこで今回は、さまざまなシーンで使える「コアクーラー」の効果を探ってみましょう。
暑さ対策ギア「コアクーラー」って?アスリートはもう実践している“手のひらを冷やす” という新常識!
これまで体温を下げる方法としては、首や脇、鼠径部(そけいぶ)を冷やすのが一般的でしたが、デサントとシャープが共同開発で、手のひらを適温で冷やす新たな暑さ対策を提案しています。
その名も「コアクーラー」。開発の背景や使い方についてご紹介します。
デサントとシャープが生み出した技術の結晶「コアクーラー」
「コアクーラー」は、シャープのTEKION LABが開発した「適温蓄冷材」と、デサントによる「アタッチメント」を組み合わせた、2社の共同開発によって実現したものです。
シャープ 「TEKION LAB」とは?
TEKION LABは、ヒトやモノの幸せを“ 適温 TEKION ”という切り口で考える研究所。シャープの技術をベースに、特定の温度で蓄冷することができる蓄冷材料を作り、「コアクーラー」に取り入れています。
デサントの研究開発拠点「DISC」で共同研究を実施
デサントの研究開発拠点「DISC/ディスク(DESCENTE INNOVATION STUDIO COMPLEX)」では、日々研究開発が行われ、高機能・高品質な商品を生み出しています。今回ここでシャープとともに研究を行い、「コアクーラー」は生まれました。
大阪府茨木市にあるデサントのスポーツアパレルの研究開発拠点「DISC(ディスク)」
なぜ、“手のひら”を冷やすことが暑さ対策に効果的なの?
これまで体温を下げるためには、首や脇の下、鼠径部を冷やすと良いとされてきました。しかし最近では、手のひらを冷やすことが効果的と言われています。
手のひらのAVA血管を冷やして“体の中心部”の体温を下げる
手のひらには体温調節を担うAVA血管という特殊な血管があります。この部位を冷やすことで冷えた血液が体内を巡るため、深部体温(体の中心部の体温)を下げることができます。
“適温12℃”を保つには氷や保冷剤では不可能?
冷やすと言っても、ただ冷やせば良いわけではなく適温で冷やすことが大切です。氷や保冷剤では冷たすぎて血管が収縮してしまい、深部体温を下げることができません。
シャープが開発した適温蓄冷材なら、冷たすぎずマイルドな冷却温度(12℃)を保つことができ、気持ちの良い快適な冷たさで効果的に深部体温を下げてくれます。
実際に手のひらを保冷パック(保冷剤)と12℃の冷却パックを使った冷却実験データを見てみましょう。
生ものや食品などを冷やす際に用いられる一般的な保冷剤を握ると、冷たくて手に痛みを感じませんか?人は皮膚表面温度を冷やしすぎると、冷刺激を受けて痛みを感じると言われています。
一方で、冷却後の実験データ右図にある12℃の冷却パックを握った後の温度を見ると、痛みを感じにくく、気持ちの良い温度で手のひらを快適な冷たさで維持することができます。
※こちらの文章は、シャープさんのTEKIONの紹介ページを参考にしています。
夏場のトレーニングでは練習前後の“クーリング”に効果大!
夏場の暑熱対策にクーリングアイテムとして使える「コアクーラー」。ここでは、マラソン選手の夏場のランニングを例に、効果的な使い方を解説します。
練習前・練習中・練習後の3シーンで効果を発揮!
運動の前後には体温を下げるクーリングが大切です。
練習前のプレクーリングは、ランニングを開始した後の深部体温の上昇を抑制し、ランニング開始後のパフォーマンスを維持することが期待できます。これは練習中も同様ですが、練習後もクーリングすることは有効です。
マラソンや競歩の選考レースでトップアスリートが着用!
トヨタ自動車陸上長距離部の監督や選手も実際に着用し、次のようにコメントしています。
「手のひらを冷やした夏場の対策は、陸上界やスポーツ界で広まりつつあるなかで、簡単かつ効率的に着用でき、手の操作性も損なわないので、コアクーラーは夏場にとても有効に使えると思います。」(佐藤敏信監督)
「MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)のウォーミングアップ時やレース中などに着用し、普段よりも暑さを感じずに走ることができました。また、夏場の合宿や練習の際に活用し、効率的にトレーニングができています。」(服部勇馬選手)
「コアクーラー」の使い道はスポーツだけじゃない!日常生活・趣味・イベントなど、さまざまなシーンで活躍
「コアクーラー」はスポーツ時にはもちろんのこと、日常生活や趣味、イベントなどでの暑さ対策にも効果的です。では、具体的にどんなシーンで活用できるのかを見ていきましょう。
夏はデイリーに活躍!“日常生活”に「コアクーラー」を導入する
これから訪れる夏の猛暑において、日常生活で「コアクーラー」を活用してみてはいかがでしょうか。「通勤・通学」「職場」「自宅・習い事」に分けて、おすすめの活用例をご紹介します。
CASE①「通勤・通学」/猛暑の通勤&通学あるある“朝から汗だく”を軽減できるかも!?
通勤・通学時に猛暑のなかを歩いて、到着したときには汗だく…なんてことはありませんか?「コアクーラー」があれば、快適な状態で仕事や授業に取り組むことができます。
CASE②「職場」/ビジネスマン・現場作業員・介護士の仕事をサポート
営業マンの外回り時や、建築工事のような長時間の屋外作業が発生する現場作業員の方など、職場での暑さ対策にも活用できます。
また、屋内であっても体力仕事の多い介護士にも、「コアクーラー」が役立ちそうです。
CASE③「自宅・習い事」/寝苦しい夜や汗っかきな子どもの暑さ対策に!
自宅でリラックスしたいときや暑くて寝苦しい夜に使うのも効果的。サッカーや剣道など運動系の習い事・部活動に勤しむ子どもには、練習前後のクーリングにおすすめですよ。
実際の利用者の声として「寝るときに着けたら快適に眠れた」との声もあり、暑い夜やお風呂上がりに手に着けてみるのも良いでしょう。
趣味やイベントの暑さ対策に!屋内・屋外問わず快適な冷たさが続く
続いて、日常生活以外での「趣味」「イベント」に分けて、おすすめの活用例をご紹介します。
CASE①「趣味」/週末のスポーツやガーデニングなど、夏の趣味が快適に!
筋トレやスポーツなどを行う人は、夏の暑い日には屋内であっても熱暑対策が必要です。釣りやガーデニング、散歩なども、日差しが照りつけるなかでは注意しなければなりません。
「コアクーラー」は、屋内外の趣味においても活躍してくれます。
CASE②「イベント」/“長時間の炎天下”になりがちな夏フェスやキャンプには必携
夏になると、フェスやキャンプ、スポーツ観戦に出かける人も増えるのではないでしょうか。
炎天下に長時間滞在するような場合、暑さ対策は必須。「コアクーラー」が溶けてしまっても何度も使えるように、氷水を入れたクーラーボックスを用意しておくと良いでしょう。
繰り返し使えて装着も簡単!暑さ対策は「コアクーラー」で
さまざまなシーンで活用が期待できる「コアクーラー」。猛暑が予想される夏に向けて、暑熱対策として取り入れてみるのはいかがでしょうか。装着&ケア方法をご説明します!
適温蓄冷材が溶けたら冷凍庫へ!手洗いで清潔に保てるのもポイント
以下のように使用しましょう。
- グローブを裏返す
- 裏返したグローブに適温蓄冷材を取り付ける
- 適温蓄冷材を取り付けたグローブを元に戻す
- 手のひらに装着して使用する
装着後は約20分間※の冷却効果が持続します。
※周囲温度35℃手掌部表面温度34℃の場合
使用して適温蓄冷材が溶けてしまっても、氷水で約1時間以上(冷凍庫で約2時間以上)冷やすことで繰り返し使えます。アタッチメントが汚れたら、手洗いできれいにして清潔な状態を保ちましょう。
夏の暑さ対策として、日常にコアクーラーを取り入れてみよう
“手のひら”を冷やす、という暑熱対策の新常識。「コアクーラー」はアスリートの現場から広まり、日常のあらゆるシーンの暑さ対策にも重宝してくれそうです。
冷えすぎないので快適に使え、手に装着したまま顔や首、足などに触れてほかの部位を冷やす、なんて使い方ができるのもうれしいですね。
この夏、炎天下で活動する予定がある、暑くて寝苦しいことが多い、といった方もぜひ気軽に試してみてください。
商品詳細情報
品 名:「デサント CORE COOLER」
品 番:DAT-9000
価 格:¥3,960(税込)(本体価格¥3,600)
※グローブ2個(両手用)・蓄冷材2個入り
サイズ:フリー
カラー:ブルー・レッド・ブラック
品 名:「デサント 適温クーリングフェイスガード」
品 番: DX-C0739
価 格:¥4,400(税込)(本体価格¥4,000)
サイズ:フリー
カラー:ブルー・ブラック
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