バレーボールの国内リーグ「2021-22 V.LEAGUE DIVISION1 MEN」(以下Vリーグ)が、いよいよ10月15日に開幕。
今シーズンも大きな活躍が期待されるなか、パナソニックパンサーズの清水邦広選手・今村貴彦選手・兒玉康成選手の特別対談が実現されました。
昨年はレギュラーラウンドで2位に入りファイナルステージに進みながらも惜しくも決勝で破れ、準優勝で終わったパナソニックパンサーズ。
悔しさを胸に臨む今季に向けて、Vリーグ開幕直前の意気込みや大会の見どころ、新ユニフォームのポイントについて語ってもらいました。
※本記事のインタビューはオンラインビデオ通話で実施いたしました。
チーム全員の力を信じ「パンサーズらしい戦い」でVリーグ優勝を目指す
――まずはチームの目標について聞かせてください。
清水邦広選手。
清水:私たちは2年間優勝から遠ざかっているので、まずは優勝するのが目標です。特にVリーグは長丁場の戦いになるため、最後まで戦い抜くにはチーム全員の力が欠かせません。全員でパンサーズらしい「しっかりサーブで攻めて、ブロックで点数を取る」戦い方を信じて優勝を目指します。
――それぞれ個人の意気込みも聞かせてもらえますか?
清水:私はオポジットというポジション的にも点数を多く取ることが求められているので、点数の稼ぎ頭になれるよう頑張ります。サーブやブロックで得点に絡み、攻守ともにチームに貢献したいですね。
今村貴彦選手。
今村:昨年までのデータを見ると、私は試合で途中出場が多く、試合の流れを変えるプレーを監督から期待されています。期待に応えるプレーでチームを盛り上げ、勝利を引き寄せたいと思います。
兒玉康成選手。
兒玉:私はサイドアウトでのクイックが求められています。山内選手や小宮選手にはないスピードのある攻撃でチームに貢献したいですね。
――Vリーグ開幕に向けてどのような準備をしていますか?また、チームの雰囲気はいかがですか?
清水:私は8月の半ばに手術をし、リハビリのためチームを離れて練習をしていました。しかし、「Vリーグ優勝」という同じ目標に向けて、ほかのメンバーと同じ想いで頑張れていると思います。試合までには必ずケガを克服して、最高の状態で試合に臨みたいですね。
今村:Vリーグ開幕に向けて、直近は練習試合を多く組んできました。そのなかで、相手がどんなチームでも「サーブで攻めてブロックで点数を取る」という、パンサーズらしいプレーを意識して試合を重ねています。
パンサーズらしいプレーにつながるよう、全員がサーブの強化もしてきました。Vリーグ本番でも練習と同じように、コミュニケーションを忘れず自分たちらしい戦いをしたいと思います。
兒玉:今年はバレーボールの世界的な大会も開催され、パナソニックパンサーズの選手も含め日本代表のチームが日の丸を背負って戦ってくれました。
私たちもそれらの試合を観戦し、チーム内で「あのプレーは良いね」「僕たちもああいうプレーをしよう」と盛り上がりました。優勝に向けてしっかりコミュニケーションが取れているので、その勢いで大会に臨みたいと思います。
新しいプレースタイルが続々と誕生。「Vリーグ」では世界最高峰のプレーに期待
――最近のバレーで、見どころになっているプレーがあれば教えてください。
兒玉:昔のように「3本目でスパイクを決める」という常識は崩れ、プレーの幅が急速に広がっているように感じます。最近は、2本目で点数を取りにいくプレーが目立ちますね。相手が準備できていないので得点しやすいだけでなく、常に「ボールが返ってくるんじゃないか」というプレッシャーを与えられます。
一方で、思い切りスパイクを打つフリをしてトスを上げて3本目で決めるようなプレーも最近はよく見られますね。相手がしっかり準備をできていない状態で攻撃をする、という点が一つポイントになってきていると思います。
清水:そのようなプレーは相手も嫌がりますし、私たちも積極的に取り入れています。海外の試合などを研究し、新しいプレースタイルなどがあればすぐにチームでチャレンジするのが常です。いずれは私たちから世界に発信できるようなプレーを生み出したいですね。
――いろいろな戦術を使いこなすのも試合の見どころの一つですね。Vリーグの見どころについても聞かせてください。
清水:今年はスポーツの大きな祭典も行われ、男子バレーは良い成績を残せました。その代表選手にはVリーグの選手も多く、Vリーグでは世界レベルのプレーを見れるはずです。もちろんパナソニックパンサーズもレベルの高いプレーをお見せするので、楽しみにしていてください。
選手のベストプレーを支えるデサントユニフォームの秘密とは
――新しくなったデサントの今季のユニフォームは、パンサーズならではのデザインに加え、いろいろな工夫が施されています。
例えば、肩から袖の構造は、バレーボール選手にとって特に可動が発生する箇所であるため、袖口は本来ならウェアの内側にくる縫い目をほとんどなくして、動かす際のストレス軽減を目指しました。この仕様は登録特許を取得しています。ほかにも、従来は肩甲骨部分にあった縫い目をなくして、肩や腕が動きやすい形をとっています。
実際に着用してみていかがでしょうか?
兒玉:機能性に関してはビシッと着れるのに、動きやすさが重視されていて、文句のつけようがありません。デザインも、私が初めてパナソニックパンサーズのユニフォームチームを見たときのデザインを彷彿とさせるので好きです。
ストライプを基調に爪で引っかくようなデザイン。前シーズン惜しくも2位だったことも踏まえ、爪を研ぎ直して優勝をつかみ取るデザインイメージ。
兒玉:トレードマークの青を基調にしながらも、遠くから見たときに黒がベースに見えるのがかっこよくて。近くで見るとチームカラーの青もしっかり見えて、印象が変わるのもお気に入りです。
清水:とても通気性が良く、汗っかきの私はとても助かっています。生地が軽くて薄いのに、頑丈なのもうれしいポイントです。私はプレー中によくユニフォームを引っ張るのですが、伸びてウェアが傷むこともありません。
また、スパイク専門のポジションなので、肩まわりが動かしやすいのもうれしいですね。ピチッと着れるユニフォームは肩が回しづらいことも多いのですが、デサントのこのユニフォームはスマートに着れるのに肩の動きを邪魔することがありません。
今村:私は速乾性がうれしいです。私たちは連日試合が続くこともあるので、以前は半乾きのまま試合をしなければいけないこともありました。しかし、このユニフォームなら乾燥機いらずで、部屋干しでもすぐに乾くので試合が続くときも安心です。
両肩に入っているスポンサーのロゴも、見ていると応援されている気持ちにもなりますね。
パンサーズらしいプレーで恩返しを
――最後に、改めて開幕前の意気込みを伺えればと思います。今夏は日本代表の活躍もあり、新たにVリーグを観に来られる方も増えるのではないでしょうか。ぜひ興味を持っている読者の方へ、みなさんからメッセージをお願いします。
今村:Vリーグに向けてチームとして準備を進めてきました。試合でも練習と同様にパンサーズらしいプレーをして勝利を引き寄せたいと思います。
兒玉:パナソニックパンサーズのユニフォームを着て応援したいと思ってもらえるように、1つでも多くの勝利を積み上げて、パナソニックパンサーズ1色のホームゲームを作れればと思っています。
清水:このような状況のなかで応援してくださることは当たり前ではないので、とてもありがたいと感じています。応援してくださるみなさんに私たちはバレーボールで恩返しをしていきたい。見ていただく方に何か1つでも感じ取ってもらえる試合をできればと思っています。気持ちを前面に出したプレーをして、優勝をつかみ取ります。
清水邦広
パナソニックパンサーズ 背番号1 ポジション:オポジット
今村貴彦
パナソニックパンサーズ 背番号9 ポジション:アウトサイドヒッター
兒玉康成
パナソニックパンサーズ 背番号21 ポジション:ミドルブロッカー
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