DESCENTE DAYSに込めたビーミング的な日常

DESCENTE DAYSに込めたビーミング的な日常

  • 2021/05/27 (木)
  • 2023/07/05 (水)

ライフスタイルを軸に日常に寄り添うファッションを提案する〈B:MING by BEAMS〉は、BEAMSの人気レーベルです。

そんな〈B:MING by BEAMS〉では、スポーツブランドであるデサントが手掛ける、スポーツが身近にあるすべての人の日常に機能的な快適さを提案するライン〈DESCENTE DAYS〉を展開。今季はセレクトに加えて別注商材もラインナップ。

今回は、自身の生活体験からシーンに適した服作りを提案する、メンズセクションマネージャーの佐藤嘉紀氏、バイヤー藤尾洸喜氏のお2人に〈DESCENTE DAYS〉について、第一印象や〈B:MING by BEAMS〉で展開する理由、お客様の反応、別注商品のポイントなどいろいろと伺いました。

Photo:Yuichi Sugita
Interview&Text:Masayuki Ozawa[MANUSKRIPT]

 

――まずは、〈DESCENTE DAYS〉の第一印象について教えてください。

DESCENTE DAYSの第一印象 佐藤氏

佐藤:もともとデサントはさまざまなスポーツに特化した有名ブランド、という印象を持っていました。それが10年くらい前に〈DESCENTE ALLTERRAIN〉が始動したことで、スタイリッシュで洗練されたイメージが加わっています。

DESCENTE DAYSの第一印象 藤尾氏

藤尾:私はスポーツのなかでも同社で展開しているアリーナブランドの競泳水着のイメージが強かったですが、デサントブランドの始まりは確かスキーですよね。ファッション性はもちろんですが、機能を重視した快適な着心地が魅力です。

【メンズ】【DESCENTE DAYS】Tシャツ

【メンズ】【DESCENTE DAYS】Tシャツ

佐藤:〈DESCENTE DAYS〉に関しては、デサントの総合展示会で初めて知りました。〈B:MING by BEAMS〉はお客様を主語にした、生活に寄り添ったブランド。だからオリジナルもセレクトも、ちょっとライトな視点を大事にしています。ラインアップを初めて見たときに、同じ雰囲気を感じました。

藤尾:〈B:MING by BEAMS〉のオリジナルとほとんど変わらない価格帯には驚きました。このこだわり抜いたパンツをアンダー1万円で探してもなかなか他所では見つからない。今までは似た価格帯を避けていたところもありますが、それを超える魅力を感じました。

【メンズ】【DESCENTE DAYS】アンクルパンツを手に取る藤尾氏

佐藤:まず、同じ価格帯でこれほど機能を重視された服作りは、〈B:MING by BEAMS〉で真似できません。そしてパターン(服の型紙)やカッティング(裁断)も独特です。ブランドを主張しない控えめなデザインにも共感が持てるし、ほかのブランドともコーディネートしやすい。

【メンズ】【DESCENTE DAYS】アノラックパーカー

【メンズ】【DESCENTE DAYS】アノラックパーカー

藤尾:アノラックとパンツが象徴的でした。単品でも、セットアップでも着用できます。上下で購入しても、十分に手が届くプライスですよね。

 

――〈DESCENTE DAYS〉は、日常にあふれているさまざまなスポーツシーンが身近にあることをイメージした服作りを目指していますが、〈B:MING by BEAMS〉の“生活に寄り添った”とは具体的にどういうことでしょうか?

佐藤:飾らないこと、気負わないこと、気張らないこと。おうち時間という言葉が生まれたコロナ禍の生活様式に合わせて言えば、オンとオフを共有することも〈B:MING by BEAMS〉の日常とも言えます。

例えば、家でも外でも快適に過ごせる服。少し前は近所に出かけるためのワンマイルウェアがトレンドでしたが、今は2マイル、3マイル先を考えたファッションが求められています。

藤尾:〈DESCENTE DAYS〉が持つ機能性は、あらゆる日常をカバーしてくれますよね。僕はこのパンツを休日にはくことが多いのですが、家で過ごしてそのまま「ちょっと走ってくる」とランニングに使うことも多いんですよ。動きやすくて、すごく快適です。

佐藤:「今日はこれでおしゃれしよう」とか「ここに行くからこの服が着たい」と目的によって着こなしを考えるのがファッションなら、そういう思慮を巡らせずに自然でいられる服が日常着ではないでしょうか。

例えば、家族で買い物に出かけて、急に子どもが公園に行きたいと言い出したときに遊べて、そのまま外食することになっても困らない、シームレスな服作りを目指しています。

藤尾:それはつまり、何にでも合わせやすい服とも言えます。

佐藤:誰でも、大好きな勝負服ってあると思います。その服との合わせやすさも意識しています。控えめな〈DESCENTE DAYS〉のアパレルも、同じ魅力がありますね。

 

――お客様や販売されるスタッフの反応はどうでしたか?

佐藤:最初はスタッフもお客様も知らなかったので「どういったブランドか」を説明するところから始まりましたが、もともとデサントの認知はあるのですぐに理解していただけました。特に藤尾もはいているパンツの売れ行きが好調でした。

【メンズ】【DESCENTE DAYS】 アンクルパンツ

【メンズ】【DESCENTE DAYS】アンクルパンツ

藤尾:ストレッチ性が効いていて、通気性も十分にあり、汗がたまる感じもありません。僕もその普段のランニングで機能性を実感しています。

佐藤:ほど良さ、が受け入れられていると思います。お客様のメインは30〜40代ですが、学生や20代の若い世代からも人気が高いです。

ヒップやももまわりにゆとりがあり、裾に向かってテーパードが緩やかにきいていて、どんな体型でもスタイリッシュに見えます。あとはラバーのワッペンや、ウェビングベルトの織りなど、ちょっとした気配りが上手ですよね。

【メンズ】【DESCENTE DAYS】アンクルパンツ

藤尾:ただのスポーツウェアやアウトドアウェアではないですね。ステッチ(縫製)を省いたデザインや、部材へのこだわりは魅力的です。また、税込で9,000円以下というプライスは、スタッフも接客がしやすいです。

佐藤:このブラックは定番カラーですが、その次の色選びが素敵ですよね。今季はこの緑がかったベージュが気に入っています。

藤尾:一言で言い切れない絶妙なカラーに〈B:MING by BEAMS〉との親和性を感じます。スモーキーなトーンはほかの服にも合わせやすいですよね。

佐藤:この春は、もっとレーベルの独自性を強めたいと考えています。つまり日常に寄り添うというコンセプトを変えず、アクセントを作ることで存在感を与えられる服。そのために色とディテールにこだわることを、メンズのカジュアル、ドレスともに共通で意識しています。

藤尾:小物がその役割を担うこともあります。靴を脱いだときや、ボトムスの隙間から見えるソックスの色がかわいかったり、小ぶりなカバンがつい触りたくなるような素材だったりとか。またバッグ代わりになる、気の利いた服もあると良いですね。シンプルでありながら存在感を消さない工夫が大事です。

佐藤:〈DESCENTE DAYS〉はレーベルが目指すところに近い服作りをされている。だから接客もしやすいし、お客様にも選ばれやすいのだと思います。

 

――今季は別注アイテムもお作りいただきました。こだわりのポイントを教えてください。

別注アイテムのこだわりを話す佐藤氏と藤尾氏

佐藤:〈B:MING by BEAMS〉では、夏に向けて水陸両用のアイテムを強化していきます。こんなご時世で言いにくいところもありますが、海やプール、川遊びなどで着られるTシャツやボトムスを、オリジナル含めいろいろなブランド様との取り組みで仕込んでいます。

〈DESCENTE DAYS〉の展示会でこのTシャツを見たとき、まさにこれだと思いました。私も小さい子どもがいるのですが、家族で出かけたプールでトップスを着ない父親が、本当に少ないことに驚きました。そんなシーンに快適で、おしゃれできるTシャツが欲しいと思ったんです。

藤尾:探すと意外と多くないんですよ。私も去年、BEAMSのほかのレーベルで水陸両用のTシャツを購入したのですが、夏を通して大活躍しました。平日も週末のアクティビティにも使えれば、着用頻度は高いです。

佐藤:別注は〈DESCENTE DAYS〉のパターンやロゴのデザインを活かし、色と素材をリクエストさせていただきました。

放熱性に優れているだけでなく吸汗速乾性やUVカットも備えているデサントの独自機能素材「Coolist D-Tec™(クーリストディーテック)」を採用し、生地は日常でも使いやすいよう、鹿の子編みの生地にしてもらいました。〈B:MING by BEAMS〉らしいフェード感のあるカラーリングにもこだわりました。

デサント Tシャツ

藤尾:日焼け対策になるのもメリットです。インラインも取り扱わせていただいていますが、こちらは毛細管現象を利用した素材「フィールドセンサー」を使用されています。肌触りが良く、汗を吸収し拡散・蒸散してくれます。

 

――今後、〈DESCENTE DAYS〉との取り組みで考えていること。またアイデアがあれば教えてください。

佐藤:コンセプトが魅力の〈DESCENTE DAYS〉は、良い意味でシーズンが変わってもアノラック・パンツ・Tシャツを軸に据えたコレクションに大きな変化がありません。〈B:MING by BEAMS〉にとって、一緒に提案できる大切なブランドだと思っています。

お客様にオリジナルとセットで考えてもらえると思うので、日常で触れ合うシーンを相談しながら、魅力的なアイテム作りなどをしていきたい。ウィンタースポーツに向けた服や小物があると良いかもですね。

藤尾:私は、もっとブランドを前に出して良いのではと思います。例えば、〈DESCENTE DAYS〉のロゴを作ってはいかがでしょう。デサントの歴史や背景を大切にした強い打ち出しは、きっとお客様にも魅力的に映るはず。それがトレンドよりシーンに寄り添っていることで、一緒に成長していけたらうれしいです。

<プロフィール>

佐藤 嘉紀

B:MING by BEAMS セクションマネージャー。メンズアパレルのディレクションなどを務める。

藤尾 洸喜

B:MING by BEAMS メンズバイヤー。服飾雑貨などのバイイングやオリジナルの商品企画などを手掛ける。

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