アウターは、主に秋冬に活躍するファッションアイテムの一つで、形状や機能性、素材などの違いによりその種類はさまざまです。
この記事では、アウターの概要や種類、季節別の選び方、コーディネート方法を紹介します。
アウターを豊富に展開するブランドも紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
アウターとは?
アウターとは、英語の「outerwear(アウターウェア)」を略したもので、一般的には衣服の一番外側に着る上着のことを指します。
コートやジャケット、ブルゾンなどさまざまな種類があり、シャツやカーディガンをアウターとして着ることもあります。
アウターは防寒着として着るのはもちろん、風避けや雨避けとして着用できるタイプもあります。
また、ファッションアイテムとしておしゃれ目的で着用したり、シーンによっては服装マナーとして着用しなければいけないケースもあります。
アウターの主な種類
先ほど紹介したように、アウターは種類が豊富です。
まずは、大まかな種類とさらに細かく分けたアウターの名称を見ていきましょう。
コート
コートは、一般的にウエスト丈から足首丈までの長さがあるアウターを指します。
デザインや素材の違いにより、以下のような種類があります。
カジュアルからフォーマル、防寒性に優れたものやデザイン性を重視したものなど、さまざまな種類のコートがあります。
また、ショート丈・ハーフ丈・ロング丈・ミディ丈・マキシ丈など、丈の長さのバリエーションも豊富です。
ジャケット
ジャケットは、ウエスト丈から腰丈ほどの長さがあるアウターの総称で、主な種類は以下の通りです。
ジャケットは、フォーマルやビジネス向け、タウンユース向けというように、比較的デザインに幅があるので、着用シーンに合わせて適したものを選ぶようにしましょう。
ブルゾン
ブルゾンは、着丈の短いアウターの総称です。
フランス語で「裾を絞ったブラウス」を意味する「blouse(ブルーズ)」が名前の由来となっており、一般的には袖口や裾が絞られているのが特徴です。
ブルゾンの主な種類は、以下の通りです。
ブルゾンには、摩擦に強く傷みにくいナイロン素材のものや、ストレッチ性が高いポリエステル素材のもの、モコモコとしたボア素材のものなど、さまざまな種類があります。
どれもファッション性が高く、トレンド感のある着こなしを楽しめるのがブルゾンの魅力です。
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ウィンドブレーカー
ウィンドブレーカーとは、防風性に優れた素材が使われたアウターで、風による冷えや寒さを軽減する役割があります。
軽量で持ち運びやすいというメリットがあり、天候が変わりやすいアウトドアシーンでは、コンパクトに畳んでバッグに入れて携帯する人も多いです。
また、はっ水性のあるウィンドブレーカーは、小雨時のアウターとしても活躍します。
マウンテンパーカー
マウンテンパーカーとは、ナイロンやゴアテックスといった素材が使用されているフード付きのアウターです。「シェルジャケット」として販売されている場合もあります。
もともとは登山用に作られたアウターで、防風性や防寒性に優れているだけではなく、サイズ調整ができるひもや、小物収納に便利なポケットが複数付いているなど、アウトドア全般に活躍する実用性の高さが特徴です。
また、最近はファッションアイテムとしても注目を集め、タウンユースで着る人も増えています。
レインコート
レインウェアの一種であるレインコートは、悪天候時に衣服や体を濡らさないために着る、防水性やはっ水性に優れたコートタイプのアウターです。
傘がない場合でも雨に濡れるのを軽減でき、両手が自由に使えるというメリットがあります。
スポーツシーンやアウトドアシーン、自転車による通勤や通学時に重宝するでしょう。
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アウターが活躍するのは冬だけじゃない!季節別の選び方
アウターと言うと、秋冬に着る防寒着というイメージがあるかもしれませんが、春や夏に活躍するものもあります。
ここからは、季節に適したアウターの種類や選び方を紹介します。
春に着るアウターの選び方
最高気温が16〜20℃くらいになる春先は、まだ肌寒さを感じやすい時間帯があるため、春物のアウターが活躍します。
トレンチコートや薄手のジャケット、マウンテンパーカーなど、朝晩の冷えに対応できるものを用意しておくと良いでしょう。
また、最高気温が21~25℃くらいになる初夏には、日中は暑くなる傾向がありますが、日が陰ると肌寒さを感じるかもしれません。
薄手のジャケットやウィンドブレーカーを用意し、半袖やノースリーブといった夏物のトップスの上に羽織って温度調節をしましょう。
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夏に着るアウターの選び方
最高気温が26〜30℃くらいになり、日差しが強くなる夏は紫外線が増えます。
そのため、夏は紫外線対策ができるUVケアパーカーや、通気性の高い素材を使用したサマージャケットを選ぶのがおすすめです。
最高気温が30℃以上の真夏でもアウターを着る必要があるときは、サッと羽織れるオープンカラーシャツなど、より薄手のものを選ぶと良いでしょう。
また、真夏は屋外と室内の温度差が大きくなる場合が多いので、冷房による冷え対策も必要となります。
薄手のサマージャケットやカーディガンなど、軽量で持ち運びしやすいものを用意しておくと便利です。
秋に着るアウターの選び方
最高気温が21~25℃くらいで残暑が残る秋口は、日や時間帯によっては涼しいと感じられる時期です。
まだ日中は暑いからと油断せず、夏物のトップスの上にウィンドブレーカーなどの薄手のアウターを羽織って温度調節をしましょう。
また、最高気温が16~20℃くらいの時期は、特に朝晩の気温が下がりやすくなります。
長袖トップスの上にジャケットを羽織るか、マウンテンパーカーなどのアウターを用意しておくと役立つでしょう。
さらに、最高気温が11~15℃の冬に差し掛かる時期は、風が強い日や雨が降る日など、日によって寒さを感じやすくなります。
アウターの中に着るインナーをTシャツからニットに変えたり、トレンチコートやジャケット、ブルゾンなど、寒さ対策ができるアウターを用意し始めておきましょう。
冬に着るアウターの選び方
最高気温が8~11℃くらいの冬は、トレンチコートやジャケット、ブルゾンなど、保温性のあるアウターの出番が増えてくるでしょう。
また、最高気温が5~7℃まで下がり真冬になると、厚地で保温性の高いダッフルコートやステンカラーコート、ボアブルゾンなどが適しています。
最高気温が5℃以下になると、肌が痛くなるほどの寒さを感じる場合があります。
ダウンコートやダウンジャケットなど、防寒対策に適したアウターを着用しましょう。
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アウターの季節別コーデを紹介
ここからは、アウターを活用したおすすめのコーディネート例を季節別に紹介します。
春アウターのおすすめコーデ
男性向けの春物アウターは、アクティブさとトレンド感のあるマウンテンパーカーがおすすめです。
春らしいベージュやオリーブグリーンのマウンテンパーカーは、白のTシャツや黒のパンツといったシンプルなコーディネートに映え、落ち着きのある大人のメンズカジュアルコーデになります。
女性は、春物アウターにスポーティーさのあるウィンドブレーカーを活用してみてはいかがでしょうか。
メンズライクに見えるウィンドブレーカーも、フェミニンなアイテムとコーディネートすると、大人かわいい印象に見せることができます。
例えば、白のウィンドブレーカーにピンクのフレアスカートを合わせると、春らしいスポーツミックスコーデが完成するでしょう。
夏アウターのおすすめコーデ
男性向けの夏物アウターとしては、薄手のサマージャケットがあると便利です。
セットアップでそろえておくと、オフィスカジュアルからタウンユースまで、幅広いコーディネートに活躍します。
例えば、アイスグレーのセットアップのインナーに白のTシャツを合わせ、ジャケットの袖は腕まくりして着こなしてみましょう。
大人っぽく涼しげで、こなれ感のあるコーディネートに仕上がります。
女性向けの夏物アウターは、透け感のあるシースルータイプのブルゾンが人気です。
ロングスカートにプリントTシャツやロゴ入りTシャツを合わせて、シースルーブルゾンを羽織ると、トレンド感がプラスされるうえ、季節感のあるカジュアルコーデになるでしょう。
秋アウターのおすすめコーデ
肌寒さが増す秋のメンズコーデで着るアウターは、軽量で温かいボアジャケットが人気です。
モコモコとしていて存在感があるものを選んだ場合、ほかのアイテムはできるだけシンプルにまとめて、バランスの良いコーディネートに仕上げましょう。
例えば、ベージュのボアジャケットは、インナーに黒の長袖Tシャツ、ボトムスには黒のスキニーパンツを合わせると、スマートさと柔らかさを兼ね備えた大人コーデが完成します。
秋のレディースコーデに取り入れるアウターは、秋カラーやチェック柄などのコート・ジャケットを選ぶ人が多いかもしれませんが、あえてマウンテンパーカーに挑戦してみるのもおすすめです。
例えば、黒のマウンテンパーカーに花柄のロングスカートと合わせると、ちょうど良い具合に甘すぎないカジュアルフェミニンコーデになります。
冬アウターのおすすめコーデ
寒さが厳しくなる冬のアウターには、保温性の高いダウンジャケットやダウンコートを選んで防寒対策をしましょう。
冬はたくさん着込むことが多く、上半身が重くなりがちなので、アイテムの色選びもコーディネートのポイントの一つになります。
男性は、インナーに明るめのカラーのニットやスウェットなどを取り入れて、爽やかさをプラスするのがおすすめです。
例えば、黒のダウンジャケットにグレーのニットと白シャツを重ね着し、黒のスキニーパンツを合わせて、スマートに仕上げてみてはいかがでしょうか。
女性は、ブラウンやベージュといった柔らかさのあるカラーのダウンを選ぶと、明るい印象のコーディネートになります。
ダウンジャケットのボトムスにはワイドパンツを合わせると、上品で大人っぽいきれいめコーデが完成します。
ジャケットやコート、パーカーなどのアウターは、温度調節に役立つアイテムですが、せっかくなら季節に合ったコーディネートをして、おしゃれも楽しんでみてはいかがでしょうか。この記事では、季節別のアウターコーデやシーン別の選び方、着こなしのポイン[…]
アウターを幅広く扱う人気ブランドを紹介
機能性が高く、シンプルで着回ししやすいアウターを探しているなら、スポーツブランドやアウトドアブランドがおすすめです。
スポーツウェアやアウトドアウェアを作る技術が活かされた、着心地の良いアウターが見つかるでしょう。
ここからは、アウターを取り扱う人気ブランドを紹介します。
DESCENTE(デサント)
le coq sportif(ルコックスポルティフ)
ルコックスポルティフは、洗練されたデザインが幅広い年代から人気を集めているフランス発祥のスポーツブランドです。
色鮮やかでファッショナブルなウェアから、黒やグレーなどの定番カラーのウェアまで、スポーツシーンだけではなく、タウンユースでも活躍するアウターが豊富にそろっています。
例えば、「フリースコンビネーションアノラック」は、肌触りの良いライトフリースとシワ感のある素材を使用したパーカータイプのアウターです。
一部を異素材で切り替えたデザインと、胸元にあしらわれているブランドロゴが、スポーティーな印象を演出してくれます。
また、ジップが首元から胸の下あたりまで付いており、アウターとしてはもちろん、前を閉じるとミドルレイヤーとしてアウトドアシーンにも活躍します。
umbro(アンブロ)
アンブロは、イングランド発祥のフットボールブランドです。
スポーツブランドならではの機能性や着心地を備えながらも、ビジネスシーンでも着こなしやすいスタイリッシュさが魅力のアウターを展開しています。
特に、オフィスカジュアル向きのジャケットや、カジュアルスーツを探すときはアンブロがおすすめです。
オフィスカジュアル向きのジャケットとしては、「アンディショナルジャケットシリーズ」があります。
きちんと感のある、スタイリッシュな見た目が特徴です。
また、肩や腕まわりなどの動きやすさが追求された、ストレッチ性に優れているアウターなので、快適な着心地が期待できます。
セットアップとして着用できるパンツも展開されているため、ジャケットコーデに自信がないという人は、一緒にそろえておくのも良いでしょう。
アウターを選ぶときには、お気に入りのブランドだけでなく、流行りのアウターを幅広く取りそろえる人気ブランドをチェックしてみてはいかがでしょうか。特に、スポーツブランドやアウトドアブランドでは、機能性とデザイン性に優れたアウターを豊富に展開し[…]
アウターを着こなして1年中コーディネートを楽しもう
種類が豊富なアウターは、季節や気温に合わせて適したものを選ぶことで、コーディネートに季節感が出ておしゃれな印象になり、さらに快適な着心地が期待できます。
今回紹介したアウターの選び方やコーディネート例、人気ブランドの商品を参考に、着回ししやすいアウターをゲットしましょう。