寒い時期に欠かせないコートですが、コートにはさまざまな種類があるため、選び方に迷う人も多いでしょう。
今回は、コートにはどのような種類があるのか、コートの選び方やおしゃれな着回しコーデのポイントを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
コートとほかのアウターとの違いとは?
コートとは、服の外側に着る上着全般を指します。
服の外側に着る上着全般というと、ジャケットやジャンパーなどもコートと呼ぶことができますが、一般的にコートやジャケットなどは別ものと見られることが多いです。
では、その違いはどこにあるのでしょうか。
まずは、ジャケット・ジャンパー・ブルゾンそれぞれの違いや特徴を紹介します。
コートとジャケットの違い
ジャケットは袖が付いた上着の総称で、丈の長さが腰からお尻まである上着のことを指します。ブルゾンやジャンパーも袖があるため、ジャケットと呼ばれることがあります。
スーツのようにかっちりしたデザインのジャケットが多かったですが、最近では柔らかい印象のジャケットも増えており、コーディネートの幅が広がっています。
コートは寒さをしのぐため、着れば暖かいものが多いですが、ジャケットは薄手のものもあり、冬にジャケット1着では寒く感じることもあります。
コートとジャンパーの違い
以前はジャンパーというと作業着のことを指していましたが、今では丈が短い上着をジャンパーと呼ぶことが多いです。地域によってはジャンパーではなく、ジャンバーと呼ぶこともあります。
ジャンパーはゆったりとして着用しやすく、カジュアルデザインが多いです。
一方で、コートはカジュアルデザインだけでなくシックなデザインもあることから、フォーマルな場でも着ることができます。
コートとブルゾンの違い
ブルゾンもジャンパーと同じく、丈が短い上着を指します。フランス語では、裾を絞ったブラウスという意味がありますが、今はブルゾンというと上着を指すことがほとんどです。
ブルゾンもカジュアルなデザインが多く、デザイン性が高いおしゃれなものがそろっているのが特徴です。
フォーマルな場でも着られるコートとは違い、普段使いで活躍することが多いのがブルゾンです。
コートの種類にはどんなものがある?
一口にコートと言っても、さまざまな種類があります。コートの種類や特徴をチェックしていきましょう。
チェスターコート
チェスターコートはチェスターフィールドコートとも呼ばれ、19世紀にチェスターフィールド伯爵が初めて着たことから、チェスターと名付けられたと言われています。
チェスターコートは背広に似たデザインのコートで、襟が付いていることが多いです。丈はやや長く、膝あたりまでの長さがあります。
襟の種類はテーラードやビッグカラーのほか、ノーカラーもあり、同じチェスターコートでも襟の違いによって印象の違うファッションを楽しむことができます。
クラシカルな見た目から、チェスターコートは日常使いだけでなく、フォーマル用にもぴったりなコートです。
ステンカラーコート
ステンカラーコートは、シャツのように襟が付いているコートです。襟の後ろ部分が高くなっているのが特徴で、襟が立っているように見えます。そのため、小顔に見える効果が期待できると言われています。
ロングコートでフォーマルなファッションに合わせやすいことから、チェスターコートとステンカラーコートのどちらかをビジネス用に選ぶ人も多いです。
この2つのコートの違いはシルエットにあります。チェスターコートはIライン、ステンカラーコートはAラインのものが多いため、少しゆったりとしたコートを選びたいときはステンカラーコートがおすすめです。
ピーコート
ピーコートは丈が短く、ウール素材で厚手のものが多いです。
ピーコートは元々、英国海軍の軍人が艦の上で着ることを想定して作られたコートであり、防寒性が高いため、海外の漁師も着用しています。
ピーコートの特徴の一つとしてダブルブレストがあります。左右どちらからでもボタンが留められるようになっており、風向きに影響を受けないようデザインされています。
手を温めるため縦に取り付けられたポケットや大きな平たいボタン、背面の切り込みなどもピーコートの特徴です。
最近ではカラーバリエーションが増え、素材やデザインが違うものも増えてきています。
ダッフルコート
ダッフルコートもピーコートと同じく、厚手のウール素材で作られたコートです。
ダッフルコートはボタンがなく、トグルと呼ばれる留め具を対の輪っかに潜らせてコートの前を留めることができます。冬場に手袋をはめたままでも留めるのができ、ボタンよりも簡単で便利です。
ダッフルコートも英国海軍の軍人が着用していたコートですが、日本では主に学生がスクールコートとして着ることが多いです。丈の長さは腰から膝あたりまでと幅があり、デザインも豊富にあります。
ムートンコート
ムートンとは、羊の毛皮をなめしたもので、肌触りが良く、使えば使うほど肌になじんでくると言われています。
ムートンコートは保温性や吸湿性、放湿性に優れているため、冬用の上着として最適です。
ムートンにもさまざまな種類があるため、革が硬く重いものもあれば、柔らかく軽いものもあるため、実際に着用して肌触りや重さを確認すると良いでしょう。
また、毛足の長いムートンだとボリュームのあるコートに、毛足の短いムートンや短く刈られたムートンはすっきりとした印象のコートになります。
ダウンコート
ダウンコートとは、ダウンやフェザーなど水鳥の羽毛を生地の中に詰めた上着のことです。
生地はキルティング加工したナイロン素材を使用していることが多く、中に詰めた羽毛が保温性に優れていることから、スキーや雪山登山など、寒い場所での防寒具として活躍しています。
ダウンコートは、ダウンとフェザーの割合によって暖かさが違うと言われています。一般的にダウンが70〜90%、フェザーが30〜10%の割合だと十分に暖かく感じられるそうです。
暖かいダウンコートを手に入れたいときは、ダウンとフェザーの割合をチェックしましょう。
モッズコート
モッズコートとは、M−51とも呼ばれており、野戦用パーカーとしてアメリカ軍で採用されていました。
ボリュームのある大きなサイズ、ファーが付いたフードや裏地、フィッシュテールと呼ばれる2つに分かれた後ろの裾など、モッズコートには特徴が多くあります。
モスグリーンのモッズコートはミリタリーコートとしても人気があり、カジュアルなコーディネートを楽しみたい人だけでなく、ミリタリーな雰囲気のコーディネートを楽しみたい人にも選ばれているコートです。
裏地やファーなどが付いたモッズコートは、防寒性も高く冬場に人気です。
トレンチコート
トレンチコートとは、ダブルの前開きにベルトが付いたコートで、ビジネスシーンなどで活躍します。
トレンチコートは、防水型のミリタリーコートとして英国軍で使用されたのが始まりで、徐々に男性の冬のファッションに活用されるようになり、現在は男性にも女性にも人気のコートの一つです。
ダブルボタンのためピーコートと形が似ていますが、トレンチコートの生地は防水加工をした綿などを使用することが多いです。
また、肩にはショルダーストラップや、風よけのガンフラップが付いていることもあります。襟元や手首にもストラップが備えられ、機能的なデザインとなっています。
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コート選びでチェックしたいポイント、おすすめの選び方とは
カジュアルなものからフォーマルなものまで、コートにはさまざまな種類があるため、どのように選べば良いのか迷う人も多いのではないでしょうか。
ここからは、コート選びでチェックしたいポイントを紹介します。
素材と機能性
コートを選ぶときはまず、素材と機能性をチェックしましょう。
寒い冬の日に着るコートを選ぶときは、防寒対策が重要です。保温性だけでなく、防風性や吸湿性、放湿性もチェックしましょう。
冬の寒い時期でも、コートを着ているうちに暑くなり、汗ばんでコートの中が蒸れることがあります。吸湿性や放湿性に優れたコートであれば、蒸れを軽減できます。
また、素材選びも重要です。コートを着たときに、手触りは悪くないか、重く感じないかチェックしましょう。雨や雪の日は、はっ水性に優れた素材のコートを選ぶのがおすすめです。
サイズと動きやすさ
コートを選ぶときは、サイズ選びも慎重に行いましょう。
コートは服の上に着用するため、下に着る服によってはコートがぴったりサイズに感じたり、少しきつく感じたりすることがあります。
また、ぴったりサイズのコートだと、肩まわりが動かしにくい、腕が上げづらいということもあります。試着したときに腕を上げたり、立ったまま前屈してみたりと、体を動かして動きにくくないかを確かめましょう。
気温
コートにはさまざまな種類があるので、着たい時期の気温を考慮して選ぶのも一つの方法です。
例えば、気温8~11℃で着る春秋コートには、トレンチコートやステンカラーコート、気温5~7℃で着る冬コートには、チェスターコートやモッズコートなどが挙げられます。
以下の記事では、より詳しく気温別のコートの選び方を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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デザイン
好みのデザインのコートを選ぶことも重要です。長く愛用するためにも、お気に入りのデザインを選びましょう。
どんなデザインが自分に合うか分からないという人は、お気に入りのブランドから選んだり、着回ししやすいシンプルなデザインのものを選ぶと、手持ちの服とのコーディネートがしやすいためおすすめです。
シルエット
コートのシルエットは、購入前に試着して確認することがおすすめです。コートの形によっては細身に見えたり、太って見えたりすることがあるため、注意しておきましょう。
また、自分の骨格に合ったコートを選ぶと、すっきりとしたシルエットを作ることができ、スタイルが良く見えます。
着回しのしやすさ
コートを選ぶときは、着回しのしやすさにも注目して選ぶようにしましょう。
トップスやボトムスなどと比べるとコートは高額のため、何着も用意するのは難しいものです。
1着のコートをさまざまなシーンで着回ししたいという人は、どんな色の服とも合わせやすいモノトーンカラーのコートを選ぶのがおすすめです。
また、2着目のコートを選ぶときは、1着目とは違う種類のコートを選んだり、着丈の長さが違うコートを選んだりすると、コーディネートにバリエーションを出すことができます。
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普段のコーディネートに合わせて
着回しのしやすさを重視するなら、普段のコーディネートの雰囲気に合わせて、コートの種類やデザインを選ぶと良いでしょう。
例えば、普段のコーディネートがスポーティーな場合、コートはモッズコートやダウンコートが合わせやすいです。
一方、カジュアルなコーディネートが多い場合はピーコートやダッフルコート、ビジネスシーンでも着回ししたい人は、チェスターコートやステンカラーコート、トレンチコートがおすすめです。
また、黒やグレーなどのモノトーンカラーやカーキ色のコートはどんな服とも合わせやすいです。
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コートのおしゃれコーデ、着回しのポイントは?
お気に入りのコートを見つけたら、おしゃれなコーディネートを楽しみたいものです。
ここからは、コートをおしゃれに着こなす着回しのポイントを紹介します。
デザイン性の高いトップスとの重ね着
デザイン性の高いトップスをコーディネートの主役にするときは、シンプルなデザインのコートと合わせるのがおすすめです。
少し派手かなと思うデザインのトップスを着たときも、上からコートを羽織ることで全体のコーディネートが締まります。
デニムパンツ+スニーカーでカジュアルに
デニムパンツとスニーカーはカジュアルコーデの定番アイテムです。どんなコートでも、デニムパンツとスニーカーと合わせることでカジュアルなコーディネートが完成します。
ビジネスシーンで活躍するトレンチコートも、デニムパンツとスニーカーなら大人っぽいカジュアルコーデに早変わりします。モッズコートと合わせてミリタリー風カジュアルコーデを楽しむのも良いでしょう。
スーツと合わせて統一感あるビジネスコーデに
スーツに合わせるコートはチェスターコートやステンカラーコート、トレンチコートがおすすめです。
コートの色を選ぶときに、スーツの印象に合わせて選ぶと統一感のあるビジネスコーデになります。グレーや紺、黒、ベージュなどの定番カラーならどんなシーンでも着回ししやすく、おすすめです。
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はっ水性の高いコートはアウトドアにも
キャンプや登山、スキーなどのアウトドアシーンでは、ダウンコートやモッズコートを着て、スポーティーなコーディネートで決めましょう。
ただし、おしゃれさだけでなく、素材や機能性も重視して選びましょう。特に、天気が変わりやすい山へ入るときや、雪や雨、水などで濡れる可能性があるときは、はっ水性の高いコートを着用するのがおすすめです。
柄もの合わせは色で統一感を
柄の入ったコートを着るときは、ワントーンでまとめると統一感のあるコーディネートになります。
例えば、迷彩柄のコートであれば、トップスやボトムス、小物を含めた全身のカラーを黒やグレー、白などのモノトーンや、カーキ色でまとめると統一感のあるコーディネートに仕上がります。
また、チェック柄などの柄ものコートをコーディネートの主役にしたいときは、コートの下に着るトップスやボトムスをすべて黒で統一すると、コートの柄が引き立つだけでなく、まとまりのあるおしゃれなコーディネートが完成します。
肌寒くなるとコートの出番がやってきます。コートを着るといつも同じ雰囲気に見えてしまうため、着こなしに迷う人もいるかもしれませんが、工夫次第ではコーディネートのバリエーションを増やすことが可能です。そこで今回は、おしゃれに着こなしやすいコー[…]

ビジネスにもアウトドアにも!人気スポーツブランドのコート
ビジネスにもアウトドアにも、どんなシーンにも合わせやすいコートが欲しいという人は、人気スポーツブランドのコートをチェックしてみましょう。
スポーツブランドのコートは機能性が高く、着回ししやすいデザインがそろっています。
ここでは、特におすすめのスポーツブランド、デサントについて紹介します。
DESCENTE(デサント)

デサントはトップアスリートが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、高品質で高機能なスポーツウェアを開発しているブランドです。
デザイン性の高いウェアを数多く取り扱っており、コートの種類も豊富です。
はっ水性が高く、保温性も良い水沢ダウンや、悪天候にも強いアクティブシェルジャケットなど、どんなシーンでも使えるコートがあります。
カラー展開やサイズ展開も豊富なため、高機能でおしゃれに着回せるコートがきっと見つかるでしょう。
コートは機能性やデザイン性、着回しやすさで選ぼう!
今回は、コートの種類や選び方について紹介しました。
コートを選ぶときは、機能性やデザイン、サイズなどをチェックして、自分に合ったものを選びましょう。また、ビジネスシーンやおでかけ用など、どんなシーンでも着回せる1着を選ぶのがおすすめです。
高機能でデザイン性も高いコートが欲しいという人は、今回紹介した人気のスポーツブランド、デサントをぜひチェックしてみてください。お気に入りのコートを見つけて、おしゃれな着回しコーデを楽しんでください。