足元のおしゃれとして、近年靴下を取り入れたファッションが流行しており、それに伴い人気も高まっています。
しかし、靴下と一口にいっても実はいろいろな種類があり、それぞれ特徴も異なるので、まずはどんなものがあるのかを理解するところから始めてみてはいかがでしょうか。
そこで今回は、靴下の主な種類と名前を紹介するとともに、それぞれの特徴を解説します。
靴下の種類一覧!名前や特徴を見てみよう
靴下の種類は、主に丈の長さやつま先の形状によって分類されています。まずは、主な靴下の種類の名前と、特徴を見てみましょう。
フットカバー
フットカバーは、靴下の種類のなかでも長さが短いタイプです。
足首よりも下、つま先から足底までを全体的に覆った浅いカバー状の靴下で、素足で靴を履いているかのような抜け感を演出することができます。
アンクルソックス
アンクルソックスは、くるぶし丈の靴下です。すっきりとした見た目で履き心地も軽やかなので、季節を問わず履くことができます。
また、スニーカーを履いたときに靴下が少しだけ見えるため、色やデザインにこだわってコーディネートのアクセントにするなど、おしゃれを楽しめるのも魅力です。
ショートソックス
ショートソックスとは、くるぶしよりも少し長い丈の靴下です。
足首をしっかりとカバーできるので、硬めの素材のスニーカーや革靴を履いたときでも、靴擦れしにくいでしょう。
ソックス
ソックスは短めの丈の靴下の総称で、一般的にはふくらはぎまでの長さのものを指します。
特に、紳士用ソックスはふくらはぎまでの丈のものが多く、パンツから素肌が見えないのでビジネスシーンに適しています。
クルーソックス
クルーソックスとは一般的にふくらはぎ丈の靴下のことで、リブ編みタイプのものが多いので、リブソックスとも呼ばれています。
履き口が伸ばしやすいものが多く、子どもでも着脱しやすいのが特徴です。
ブーツソックス
ブーツソックスとは、ブーツの下に履くことを想定して作られた靴下です。
綿(コットン)やウールなどの素材が使われた厚手のタイプが多く、ふくらはぎ上部あたりまで長さがあるもののことを指します。
ブーツの履き口と脚が擦れるのを抑えてくれるのはもちろん、足底にクッション性があるタイプのブーツソックスなら、かかとや足裏への衝撃を和らげてくれます。
スリークォーターズソックス
スリークォーターズソックスは、膝下4分の3あたりの丈の男性用靴下です。
脚をしっかりと覆うことができるため防寒対策に適した長さですが、ふくらはぎのちょうど太い部分で止まるため、ズレやすいという特徴もあります。
難しい長さの靴下ではありますが、膝下が長い人が履くと脚のラインがきれいに見えます。
ハイソックス
ハイソックスは膝下丈の靴下で、ニーハイレングスとも呼ばれています。女子中高生が、学校の制服と合わせて着用するケースが多いです。
また、膝下を全体的に覆う丈なので、スポーツソックスとしても採用されています。
ニーハイソックス
ニーハイソックスは、膝上丈の靴下です。ショートパンツやミニスカートとの相性が良い丈感ですが、ずり落ちやすい長さでもあります。
膝上までしっかりと脚を覆うことができるので、冬の防寒対策にも適しています。
5本指ソックス
5本指ソックスは、足の指が1本ずつ布で覆われるような形状の靴下です。指を動かしやすく、素足に近い感覚で地面を捉えられるため、踏ん張りがききやすいという特徴があります。
また、指と指の間に布があることで蒸れにくくなるため、足の臭いが気になる人にもおすすめです。
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足袋ソックス
足袋ソックスは、つま先が足袋のように2つに分かれた形状の靴下です。足の指で体を支えやすく、重心のバランスも取りやすいといわれています。
足袋のような形状ですが、普通の靴下と変わらない感覚で履けるため、5本指ソックスだと違和感があるという人は、足袋ソックスから慣らしていくのも良いでしょう。
靴下の基本的な選び方
ここまで主な靴下の種類や名前、特徴を紹介してきましたが、種類が多くどれを選べば良いのか迷ってしまうという人もいるのではないでしょうか。
続いては、靴下の基本的な選び方、着用シーンや服装に応じたおすすめの種類を紹介していきます。
丈の長さ
靴下は丈の長さによって、見た目の印象や着脱のしやすさが変わります。
例えば、アンクル丈やショート丈の靴下は、素足が見える部分が多く爽やかに履けるため、タウンユースのカジュアルコーデやスポーツシーンでの着用が適しています。
また、着脱がしやすいため、子ども用の靴下としても人気です。
一方で、ビジネスシーンやフォーマルシーンの場合は、ボトムスの裾から素足が見えるのはNGとされています。そのため、ふくらはぎまでの長さがある靴下を履くのが一般的です。
厚さ
靴下の厚さは、着用シーンや季節によって使い分けるのがおすすめです。
例えば、スポーツやアウトドアには、クッション性のある厚手の靴下を履くと、足への負担を軽減できます。
しかし、厚手の靴下はカジュアル感が強くなるため、ビジネスシーンやフォーマルなシーンでは避けたほうが良いでしょう。
また、春夏は薄手で通気性の良い靴下のほうが涼しく着用でき、秋冬は厚手で保温性に優れた靴下を選ぶと暖かく過ごせます。
素材
靴下の素材としては、主に天然繊維と合成繊維があります。
一般的な靴下に使われる天然繊維と合成繊維の主な種類は、次の通りです。
天然繊維 | 合成繊維 |
---|---|
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ほかにも、複数の繊維を組み合わせて作られた混紡素材の靴下もあります。
春夏に履く靴下は、綿(コットン)やリネンなど、通気性や肌触りの良い素材がおすすめです。
ただし、綿(コットン)や麻は洗濯をすると縮みやすいというデメリットもあるため、縮みが気になる場合は、ポリエステルやアクリルを混ぜて強度を上げた混紡素材を選びましょう。
また、秋冬に履く靴下は、保温性や吸湿性に長けたウールやシルク、またはアクリルがおすすめです。
スポーツなど汗を大量にかくシーンでは、吸汗速乾性のあるポリエステルの靴下が活躍するでしょう。
色・デザイン
ボトムスと靴の間から見える靴下は、足元のおしゃれを彩るアイテムです。タウンユースやアウトドアでは、ファッションに合う色や柄を選んでみましょう。
ただし、ビジネスシーンでは靴下の色・デザインにもマナーがあります。スーツを着用するときは白い靴下は避け、黒やグレー、ネイビーなどの無地でシンプルなものを選ぶのがポイントです。
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機能性
スポーツやアウトドアで履く靴下は、機能性も重視したいところです。
衝撃吸収性や滑り止め効果、アーチサポートなどが備わったものを選ぶと、足への負担を軽減できます。
また、通気性や吸汗速乾性に優れた靴下なら、汗をかいても蒸れにくく、快適な履き心地を維持できるでしょう。
サイズ
靴は足のサイズよりも少しだけ大きく作られているため、靴下のサイズは靴のサイズではなく、足のサイズに合わせましょう。
サイズが合わない靴下を履くと、靴の中で生地がよれてしまい靴擦れの原因になることがあるため、つま先に余りがないか、かかとの位置がズレていないかをチェックしてみてください。
以下では、靴下のサイズの正しい選び方について紹介しているので、参考にしてみてください。
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靴下の種類は豊富!シーンや服装に合わせて履き分けよう
靴下にはたくさんの種類があり、丈の長さや厚さ、素材など選び方のポイントもさまざまです。
靴下は一見目立ちにくいアイテムかもしれませんが、パンツの裾からチラッと見せたり、膝上のスカートを組み合わせたりすることで、足元のおしゃれを引き立ててくれる要素の一つです。
ぜひこの機会に、靴下の名前や特徴などを覚えて、シーンに合わせてコーディネートに取り入れてみてはいかがでしょうか。