自分に似合う服装やファッションスタイルを知ることができる骨格診断の結果の一つに、「ウェーブ」という体型タイプがあります。
この記事では、骨格ウェーブの特徴を解説したうえで、似合う服と似合わないとされている服やコーディネートのポイントを紹介します。
骨格ウェーブとは?
そもそも骨格診断とは、生まれ持った体の厚みや骨組み、全身のバランス、肌質などをもとに、一人ひとりの魅力を引き出す服装やファッションのテイストを導き出す診断のことです。
骨格診断はさまざまな団体や個人が独自の診断方法を提唱していますが、例えば「骨格診断アナリスト協会」が提唱する「3タイプ骨格診断」では、骨格のタイプを「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」の3つに分類しています。
3タイプのうち、最も柔らかな質感で曲線美のある体型のことを「ウェーブ」と言います。
筋肉がつきにくく、体に厚みがないという点は骨格ナチュラルにも似ていますが、骨格ナチュラルは全体的に骨や関節がしっかりとしたフレーム感があるのに対し、骨格ウェーブは上半身が華奢で下半身にボリュームがあるのが特徴です。
前述した3タイプ骨格診断以外には、「日本7タイプ骨格診断協会®」が考案した「7タイプ骨格診断」という骨格のタイプを7つに分けている診断方法もあります。
以下の記事では、7タイプ骨格診断について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
定番の3タイプ骨格診断を受診しても似合うものにピンとこない、自分の骨格の特徴がいまいちよく分からないという人は、骨格のタイプが細かく分類されている「7タイプ骨格診断」を試してみてはいかがでしょうか。この記事では、7タイプ骨格診断とは何か、[…]
骨格ウェーブの特徴
先ほど少し骨格ウェーブの特徴を紹介しましたが、ここでは改めてどんな特徴があるのか見ていきましょう。
骨格ウェーブは日本人に多いと言われる体型で、上半身よりも下半身にボリュームがあることから「洋ナシ体型」とも呼ばれています。
骨格ウェーブに似合う服の選び方
続いては、骨格ウェーブの人に似合う服の素材や柄、シルエットなどを紹介します。
素材
骨格ウェーブの人には、柔らかい質感が引き立つ薄手で軽い素材がおすすめです。
透け感のあるシアーや、とろみと光沢感のあるサテン・シフォン・モヘア・アンゴラといったふわふわとした素材がよく似合うでしょう。
また、凹凸のあるシアサッカー生地や、エナメルのような華やかな生地も上手に着こなせるタイプです。
柄
骨格ウェーブの人は、大柄よりも小ぶりな柄ものを選ぶと良いでしょう。花柄やドット柄はできるだけ小さめのもの、ストライプやボーダー柄は幅が狭いものが適しています。
また、レオパード柄やゼブラ柄などのアニマル柄も、大柄ではなく細かい柄のものであれば上品に着こなすことが可能です。
シルエット
上半身が華奢で下半身にボリュームがある骨格ウェーブの人は、AラインまたはIラインのシルエットを意識して服を選んでみてください。
体のラインが出やすいフィット感のあるトップスに丈の長いボトムスを合わせたり、上からジャケットを羽織ったりして縦のラインを意識するのも良いでしょう。
サイズ感
骨格ウェーブの人は、ジャストサイズまたはやや小さめのサイズ感で服を選ぶと、曲線美が引き立ちます。
上半身が華奢なため、流行りのオーバーサイズやビッグシルエットのアイテムは、上下で着ると着せられている感が出てしまいます。
トップスにオーバーサイズを取り入れる際は、フィット感のあるクロップド丈のボトムスを合わせると全身のバランスが取りやすいでしょう。
デザイン
骨格ウェーブの人は、鎖骨をきれいに見せられるラウンドネックやオフタートルネック、スクエアネックなどと相性が良く、首元が大きく開いたオフショルダーもきれいに着こなせます。
また、フレンチスリーブやバルーンスリーブなど、ボリューム感ある袖デザインも、華奢な上半身にマッチするでしょう。
ほかにも、骨格ウェーブは膝下に肉感があるので、スカートやハーフパンツは膝が隠れる丈を選ぶのがおすすめです。足首が見えるデザインのほうが、すっきりとした印象になります。
骨格ウェーブに似合わない服
フェミニンな服が似合う骨格ウェーブは、トレンドのオーバーサイズやゆるっとしたラフ感の強いアイテムが得意ではありません。また、厚みがある硬めの素材も苦手です。
具体的には、以下のような素材やデザイン、シルエット、アイテムは似合わないことが多いとされています。
似合わないとされるアイテム | 具体的な例 |
---|---|
硬めの素材 | 綿(コットン)・レザー など |
ゆったりとしたシルエット | オーバーサイズ・ビッグシルエット など |
首元が縦に開いたデザイン | Uネック・Vネック など |
首を覆うデザイン | タートルネック・ハイネック など |
大きな柄もの | 大きな花柄・大きなドット・太いボーダー など |
足首が隠れる丈のボトムス | マキシ丈スカート など |
骨格ウェーブは、UネックやVネックなど首元が下まで深く開いたデザインのトップスは、上半身の華奢さを引き立たせてしまい、貧相な印象を与えることがあります。
また、骨格ウェーブの女性の場合、首が長くバストトップの位置が低いため、タートルネックなど首を覆うデザインは胸が本来の位置よりも下がっているように見えやすいので、注意しておきましょう。
骨格ウェーブ向けコーディネートのポイント
ここからは、骨格ウェーブ向けにコーディネートのポイントや注意点を男女別に紹介します。
メンズ
骨格ウェーブの男性は、Iラインシルエットを意識してタイトめのアイテムを組み合わせるのがおすすめです。
例えば、ラフさとエレガントさをバランス良く兼ね備えたシアサッカー生地のシャツに、クロップドパンツを合わせると、大人カジュアルなコーディネートが完成します。
シアサッカー生地のシャツやクロップドパンツは、スポーツブランドでもスタイリッシュなものが豊富に展開されているので、チェックしてみると良いかもしれません。
レディース
骨格ウェーブの女性は、クロップド丈のトップスを使ったウエスト位置を高く見せるコーディネートがおすすめです。
例えば、クロップド丈のTシャツにシフォン素材のフレアスカートの組み合わせは、フェミニンな印象のAラインシルエットとなり、骨格ウェーブの人によく似合います。
上下を同系色で統一すると素材感の違いが際立ち、よりおしゃれでスタイルアップしたコーディネートになるでしょう。
骨格ウェーブの特徴を押さえて似合う服を探してみよう
骨格ウェーブの人には、柔らかな質感や曲線美を活かせる、AラインまたはIラインシルエットを意識したコーディネートがおすすめです。
特にクロップド丈のトップスやボトムスは、骨格ウェーブの魅力を引き出しつつ、トレンド感のある着こなしがかないます。
アパレルブランドだけでなくスポーツブランドにも、骨格ウェーブに適したアイテムが豊富に展開されているので、服選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。
金光 遥
パーソナルカラーアナリスト/骨格スタイルアドバイザー/顔タイプアドバイザー1級
株式会社r.a.c.代表取締役。大学在学中にパーソナルカラーをはじめとする「似合う理論」に興味を持ち、並行してスクールに通う。卒業後は関西で人気のイメージコンサルティングサロンに勤務し、1年半勤めた後に退職。その後、全国展開の大手サロンと講師契約を結びパーソナルスタイリストとして1年半活動した後に起業。歴4年目にして総診断数は2,000名様を超え、現在はショッピング同行をメインとしたパーソナルスタイリングをご提供している。