テニスは、季節を問わず楽しめるスポーツで、運動不足解消の趣味としても人気があります。一方で、いざ始めようとすると、どのようなウェアを着れば良いのか迷うこともあるでしょう。
今回は、これからの夏の季節に向けたメンズテニスウェアの選び方を紹介します。暑さ対策に便利なアイテムも、合わせてピックアップしました。快適にプレーに集中できるよう、ぜひ参考にしてみてください。
夏に必要なメンズテニスウェアの種類
夏に必要なメンズテニスウェアは、シャツ・パンツ・シューズ・靴下です。それぞれ具体的に紹介します。
半袖シャツ
テニス用の半袖シャツを用意しましょう。
肩・腕部分にストレッチ性が備わったテニス用のウェアは、テニスの動きにフィットするようにつくられているものも多く、パフォーマンスを落とさずにプレーすることができます。
襟付きポロシャツ
襟付きのポロシャツも必要です。
後述する試合用のウェアには襟付きのシャツという規定があるので、1着用意しておくと良いでしょう。清潔感やきちんと感を演出するアイテムとしてもおすすめです。
パンツ
夏のメンズウェアでおすすめのボトムスは、ショートパンツ・ハーフパンツです。脚力勝負とも言えるテニスで、脚の動きやすさは欠かせません。
ゲームシャツ
テニスウェアは、練習用と試合用に分けることができます。
このうち、試合用のウェアは「ITF(国際テニス連盟)服装規定およびJTA(日本テニス協会)ルールブック服装規定適応商品」に準じていることが求められます。同規定におけるメンズのトップスは、襟付きシャツです。
なお、「ゲームウェア」として販売されていれば、Tシャツのような襟なしトップスでも問題ありません。ゲームシャツは初心者・ベテランを問わず試合に必要なウェアのため、1着は用意しておきましょう。
ゲームパンツ
試合用のボトムスも、上記規定に沿う必要があります。
同規定でのメンズ向けボトムスは、膝が見える丈のパンツです。こちらも「ゲームウェア」として販売されていれば着用できます。ゲームシャツと併せて、1本は用意しておきましょう。
シューズ
コートの材質に合ったシューズを選びましょう。
グリップが効きすぎて足をひねってしまう、滑りやすく転倒してしまうなど、思わぬけがの対策に繋がります。オムニ(砂)・クレー(土)なら「オムニ・クレーコート用シューズ」を着用します。
ソールの凸凹がはっきりしているので、滑りにくくなります。ハードコートの場合は「オールコート用シューズ」「ハードコート用シューズ」を選びます。
オムニ・クレー用よりもソールの凸凹が控えめで、全体的にフラットにできており、コート面を適度にグリップしてくれます。
靴下
テニスは運動量の多いスポーツなので、専用のテニスソックスを用意しましょう。
厚めにできているので、足の負担を軽減してくれるうえ、日常使いの靴下よりテニスに適しています。
薄手のテニスソックスでも、クッション性があればフィット感を感じられ、足元のパフォーマンス向上が期待できます。吸汗速乾性に優れた靴下で、快適さをアップしましょう。
夏のメンズテニスウェアは機能性を重視
テニスは屋外でプレーすることも多いですよね。夏のメンズテニスウェアは機能性を重視して選びましょう。
パフォーマンスを向上させ、快適なプレーを支える機能がたくさんあります。
通気性
夏のメンズテニスウェアは通気性を重視しましょう。ウェア内は空気が通りにくく体温がこもる場合もあるので、通気性に優れたウェアで衣類内の熱を逃がすことが大切です。
吸汗性
大量の汗でも体の動きを妨げないために、肌から汗を吸い取る吸汗性が必要です。
ポリエステル素材で吸汗速乾性に優れているものは、テニスのように大量の汗をかくスポーツにおすすめです。
速乾性
ウェアの水分を早く乾かす速乾性も重要です。汗を吸い取ったウェアは重くなり、パフォーマンスを低下させてしまいます。
濡れたままでは夏でも体が冷えかねません。速乾性に優れているウェアならば、ベタつく不快感を軽減し、気持ち良くプレーに集中できるでしょう。
UVケア
紫外線はウェアも通過するため、布で隠れた部分も日焼けしてしまいます。UVケア素材でつくられたウェアをおすすめします。衣料品の紫外線対策には、UPF表示が目安になります。
接触冷感素材
接触冷感素材を使ったウェアも販売されています。吸汗性・速乾性だけでも汗が蒸発する気化熱で涼しくなりますが、衣服内温度の上昇を軽減し、より気持ち良くプレーするためにおすすめの素材です。
夏のテニスウェアはショートパンツで快適に
夏のテニスウェアはショートパンツを着用してみましょう。「膝が見えること」は試合出場時の規定にもマッチしますし、肌に触れる面積を抑えることができます。
ここでは、ショートパンツを選ぶときのポイントを3つ紹介します。
ストレッチ性
まず、広いコートを走り回るテニスでは、ウェアのストレッチ性がプレーに影響します。体の可動域が制限されない動きやすさ、足さばきの良さが重要です。
立体裁断のデザイン
テニス独特の動きに対応できる立体裁断のデザインも「使える」ウェアです。走る、かがむ、ひねるなどテニスならではの動きをしやすいデザインがおすすめです。
着回しのしやすさと合わせて、デザインに注目してみてください。
ポケット
何かと便利なのが、ボールを入れるポケット付きのショートパンツです。深さの目安は、左右にそれぞれ2個ずつ入るくらいです。
夏におすすめ!メンズテニスウェア・パンツの着回し方
メンズテニスウェア・パンツの着回し方を覚えて、機能性におしゃれを加えれば、よりテニスが楽しくなります。
シャツとパンツを同系色で
シャツとパンツを同系色でそろえると、きちんと感のあるおしゃれを演出できます。同系色でグラデーションをつける方法もあります。
柄シャツとパンツ
トップスに目立つ柄を取り入れると、視線を集めることができます。ただし、全身を派手にすると、ちぐはぐとした印象を与えかねません。
目立つ柄のシャツとシンプルな柄のパンツを合わせれば、簡単にコーディネートが完成します。
上下セット
上下セットなら、統一感を出せます。特に、同じブランドならサイズ感がぶれにくくなり、上下で異なる配色でも組み合わせやすくなります。
何パターンか組み合わせを考えておき、コーディネートを楽しんでみましょう。
暑さ対策の方法は?夏のテニスで用意すべきアイテム
基本的な夏のテニスウェアをそろえたら、以下のアイテムを用意しましょう。
いずれも暑さ対策に欠かせないものたちです。
キャップ
頭部のダメージを防ぐためにも、キャップがおすすめです。確かに、顔の紫外線対策ならサンバイザーでもガードできます。7cmのツバであれば、顔が受ける紫外線の60%近くをカットできます。
しかし、強い紫外線は春から秋まで降り注ぎ、頭皮は顔の3倍以上の紫外線を浴びるとされます。通気性に優れ、UVケア機能が備わった素材のキャップを選びましょう。
日焼け止め
紫外線対策の必須アイテムとして、日焼け止めが欠かせません。キャップやウェアでガードしきれない手足、肩に日焼け止めを塗っておくと、プレー後の日焼け状態が変わってくるはずです。
汗に強いウォータープルーフタイプを塗っておきましょう。休憩時に小まめに塗り直すのも良いですね。
サングラス
キャップや日焼け止めに加え、サングラスを着用しましょう。紫外線が目に入ると、身体は肌を黒くするメラニンをつくり出してしまいます。
目を守れば日焼けだけでなく、白内障予防にも効果が期待できます。スマッシュやトスアップ時のまぶしさを軽減する役割もあります。
ドリンク
健康面・安全面から、ドリンクを用意しましょう。テニスは大量の汗をかくスポーツのため、適度に水分を補給しなければ、熱中症や脱水症状、けいれんを起こしてしまいます。
標準体型の成人男性の場合、体の約60%が水分で占められており、2%の水分を失っただけで、めまいや吐き気を感じるようになります。
電解質と水分を同時に摂取できるスポーツドリンクや、ミネラルを含んだ麦茶、エネルギーを補給できるゼリー飲料がおすすめです。運動前、運動中には喉の乾きを感じる前に小まめに飲むのが良いですね。
タオル
複数枚のタオルを準備しておくとプレー中の汗を拭いたり、練習後のシャワーに使ったりと何かと出番があります。
ちなみに、冷やしたドリンク・保冷剤と一緒に、クーラーバッグに入れておくのもおすすめです。首の後ろや脇の下を冷やしてリフレッシュできます。
着替え
暑い時期にプレーすると、一気に汗をかきます。テニスウェアの着替えを準備しておきましょう。快適な状態でコートに立コートに立てば、モチベーションを維持できるはずです。
靴下の替えも忘れずに持って行きましょう。ウェアと異なり、外気に触れにくい靴下は乾きにくくなります。複数枚を用意していれば、気持ち良い状態でプレーできます。
夏のメンズテニスウェアは機能性・デザイン性で選ぼう
今回は、「夏」に注目してメンズテニスウェアの選び方を紹介しました。
動きやすくなるデザインや伸縮性、快適なプレーをサポートする吸汗速乾性など、機能性・デザイン性で選ぶのがポイントです。
便利なアイテムも取り入れて、夏場のテニスを楽しんでみませんか。