キャンプの楽しみと言えば、自然の中で楽しむ料理ではないでしょうか。家で作る料理とは違い、キャンプ場でスムーズにおいしい料理を作るためには、下準備をしっかりとしておくことが大切です。
この記事では、キャンプ料理を効率良く作るための秘訣やキャンプに持っていくと便利な料理道具を紹介します。
キャンプ料理は簡単・おいしいが基本!
キャンプ料理はキャンプの醍醐味の1つと言っても良いでしょう。自然の中で料理を楽しむのはとても気分が良いものです。
キャンプではついついテンションが上がり、手の込んだ料理をしたくなってしまうものですが、キャンプ場で料理をする場合、家のキッチンで普段通りに料理を作ろうと思っても、上手くいかない場合があります。
キャンプ場では、料理道具や食材、調味料が限られていたり、火加減が難しかったりするため、手の込んだ料理を作ろうとすると失敗してしまう可能性もあるでしょう。
また、洗い物やゴミがたくさん出てしまう料理も避けたほうが無難です。
そのため、特にキャンプ初心者がキャンプ料理を楽しむためには、「簡単」「おいしい」を基本としたメニューを選ぶようにしましょう。
キャンプ料理を効率良く作る秘訣とは?
キャンプで料理を効率良く作るために、ポイントをいくつか押さえておきましょう。
まずは、キャンプ料理を作る際に知っておきたい秘訣を紹介します。
自宅での仕込みが重要
キャンプ料理を効率良く作るために、最も重要になるのが食材の仕込みです。
自宅であらかじめ野菜や肉をカットしておいたり、調味料などに漬け込んでおいたりなど、仕込みをしておくことで、キャンプ場での料理がスムーズにできるだけでなく、必要以上の調味料を家から持って行く必要もなくなります。
また、自宅で野菜をカットしていけば、野菜の皮や切れ端を捨てる必要もなくなるため、ゴミの減量にもつながるでしょう。
ただし、肉などの痛みやすい食材は、自宅で調味液に漬けるなどして仕込んだ後は、キッチンペーパーで水分をしっかり拭き取るようにしましょう。水分が多いと雑菌が繁殖しやすくなってしまい、食中毒などの原因になる可能性があるため注意してください。
簡単に味付けできる万能調味料を使う
キャンプ場に調味料を持参して料理をする場合には、1種類だけで味付けができる万能調味料を使うのがおすすめです。塩コショウなどでも良いですが、よりおすすめなのがハーブソルトです。
ハーブソルトとは、塩(岩塩)にハーブやスパイスをブレンドした調味塩のことです。ハーブの組み合わせや合わせる塩によって香りや風味、味わいが異なるため、仕上げに使用すればいつものメニューをワンランク上の料理に変えることができます。
また、ひと振りで味付けと風味付けができるため、持参する調味料を少なくしながらも本格的な料理を楽しむことができておすすめです。
食材は必要な分だけ持参する
キャンプ料理のために持参する食材は、必要な分だけに抑えるようにしましょう。
特に、気温の高い夏のキャンプでは食材が傷みやすいため、現地調達できる食材はなるべく現地調達することをおすすめします。
せっかくのキャンプで食材が傷んで料理ができなくなったり、傷んだ食材を使った料理を食べてしまって体調を崩したりといったことは避けなければいけません。
献立は前もって考えておく
キャンプで作る料理の献立をあらかじめ考えておくこともキャンプ料理を効率良く作る秘訣です。1泊2日のキャンプでは、当日の昼ご飯、夜ご飯だけでなく、翌日の朝ご飯の献立も考えておくと良いでしょう。
できるだけ同じ料理道具や食材を使い回して作れる献立を考えておけば、キャンプの荷物も最小限に抑えることができます。あらかじめ料理の献立を考えたうえで、食材の仕込みを進めるようにしましょう。
料理をする作業台を用意する
キャンプ場で効率良くスピーディーに料理をするためには、料理をする作業台を用意するのがおすすめです。
火を使う料理に使用するコンロや焚き火台などは、テントやタープから離れた場所に設置するのが基本ですが、料理に使う作業台もテントではなく火の近くに設置すると、移動が少なくて済むため効率良く料理を作れます。
また、作業台の付近には、キャンプ料理に使う料理道具や食材を入れたクーラーボックスをあらかじめ配置し、必要なときに必要なものが取り出しやすいようまとめておきましょう。ゴミ袋も配置しておくと、移動が少なくて済みます。
キャンプに持っていくと便利な料理道具
キャンプで料理をするときに必要な料理道具は、家庭で使うものとは異なります。
続いては、キャンプで料理をするときに持っていくと便利な料理道具を紹介します。
BBQコンロ・焚き火台
キャンプで料理を楽しむなら、BBQコンロや焚き火台があると便利です。
おしゃれな焚き火台なども数多く販売されていますが、焚き火台は火おこしに時間がかかったり、鍋にすすが付いてしまい片付けに時間がかかったりするため、初心者が簡単に料理を作りたいならBBQコンロが良いでしょう。
BBQコンロは、炭火やガスボンベを燃料として、鉄板や網の上で肉や野菜を焼くことができるアイテムで、キャンプ料理の定番でもあるバーベキューはもちろん、子どもが喜ぶ焼きそばも簡単に作れます。
また、鍋やフライパンも使えるため、調理方法の幅が広がるのも特徴です。
ガスバーナー
キャンプ料理に使う火を手早く起こすために、ガスバーナーは必須アイテムと言えます。
荷物を少なくしたい場合は、OD缶と呼ばれる小型のガス燃料を使ったシングルバーナーが良いでしょう。OD缶のシングルバーナーは火力も強いため、それだけでちょっとした料理を作ることもできます。
また、キャンプらしい雰囲気が出るので、料理がより一層盛り上がるでしょう。
クッカー
クッカーとは、キャンプ用に作られた鍋のような料理道具です。
サイズの異なるものがいくつかセットになって販売されているのが一般的ですが、重ねてコンパクトに収納できるタイプがほとんどのため、小型で持ち運びしやすく、1つあると料理の幅が広がるためおすすめです。
また、クッカーは屋外で使うことを想定して作られているため、限られた火力でも効率良く調理をすることができるのが特徴です。
メスティン
クッカーのなかでも、最近注目を集めているのがメスティンと呼ばれるものです。
メスティンとは、弁当箱のような平たい形状で、折りたたみ式のハンドルが付いたキャンプ用の小型鍋です。メスティン1つで炊く・焼く・煮る・燻すなどさまざまな調理方法を行うことができ、見た目にも華やかな料理を作ることが可能なため、今多くのキャンパーから注目されています。
メスティンはアルミで作られており、鉄と比較して熱伝導率が約3倍優れているのが特徴です。
また、弁当箱のような蓋が付いているため、火にかけている部分だけでなく全体から熱を加えることができ、スピーディーに効率良く作りたいキャンプ料理に適しています。
アウトドアナイフ
アウトドアナイフとは、アウトドアでの料理に特化したナイフで、持ち運びに便利な形状をしているものが多いのが特徴です。
特におすすめなのはフォールディングナイフと呼ばれるもので、使わないときは折りたたんでしまっておけます。
ただし、アウトドアナイフは一般的なナイフよりも短く作られているものもあり、使いにくい場合もあるため、自分の手に合った柄の長さのものを選ぶようにしましょう。
キャンプ料理のコツを知ってスムーズに調理しよう!
キャンプ料理を楽しむには、入念な下準備が重要です。しっかりと下準備をしておけば、簡単においしく料理を楽しむことができます。
今回紹介したキャンプ料理を効率良く作る秘訣を参考に、便利な料理道具の力も借りて、ぜひ簡単でおいしいキャンプ料理を作ってみてください。