冬場だけでなく、春・秋の防寒アイテムとしてもおすすめなのがインナーダウン。インナーダウンは薄手で軽量でありながら抜群の保温力、シンプルなデザインといった特徴から、あらゆるシーンで活躍します。
そんなベストアイテムの魅力、そしてスタイリストがおすすめする男女別のコーディネートを紹介しましょう。
アウターを干渉しないシンプル&シックなデザインと高い保温力
そもそもインナーダウンとは、軽く羽織れたり、コートなどのアウターのインナーに着込むことが可能。アウトドアブランドではラインアップも多く、近年ではレイヤードを楽しむファッションアイテムとしても人気があります。
基本的にはインナーとして着用するため、着用したときにシルエットを崩さない薄さと動きを邪魔しない快適性を持ちながら、高い保温性も求められます。軽量で薄手、それでいて保温力の高いインナーダウンは、気温の変化に柔軟に対応する、持っておいて損がないマストアイテム。
また、インナーとしてアウターを干渉しないシンプルでシックなデザインも特徴。中に着るシャツや重ね着したアウターのコートの首まわりを干渉しないノーカラーもおすすめです。
GetNavi web編集部おすすめのインナーダウン紹介
GetNavi web編集部員・野田浩樹
本ウェブマガジンでは、乗り物とファッションカテゴリー担当。音楽、映画、漫画・アニメなどサブカルチャーも大好物。最近では実用性が高く、トレンドが関係なく長く着用できるアウトドアブランドのアイテムに食指が動きます。
それほど寒くないし、高価だからヘビーアウターまではいらないというユーザーにこの冬、私がおすすめしたいのがインナーダウンです。
デサント オルテラインのインナーダウンのなかでもおすすめなのが「H.C.S DOWN H/S SHIRT(ヒートサーキュレーションストラクチャーダウン ハーフスリーブシャツ)」。軽量で薄くありながら非常に保温性に優れたアイテムです。
デサント オルテライン H.C.S DOWN H/S SHIRT(ヒートサーキュレーションストラクチャーダウン ハーフスリーブシャツ):27,500円(税込)
シュラフ(寝袋)の構造をヒントに、保温性と着用快適性を追求し開発。デサントが独自に開発した発熱保温素材「HEAT NAVI」を裏地に採用すると同時に、最も大きな特徴であるツインドームとエアスルーの2つの構造が保温性と着用快適性を高めています。
ここで、シュラフの構造と特徴的な2つの構造を紹介しましょう。
シュラフの構造
寝袋の表面には縫い目があり、寝袋全体がチューブ状の小さな部屋に分けられています。そのチューブのことを「チャンバー」、チャンバーとチャンバーの壁のことを「バッフル」と言います。
チャンバーの中に断熱材となるダウンや化学繊維が入っていますが、バッフルがないと中でダウンが自由に動き回り、ダウンのない部分は断熱効果がなくなってしまいます。ダウンが自由に動き回る範囲をできるだけ狭くすることで、断熱材を均一に寝袋全体にカバーさせています。
ツインドーム構造
ダウンパックを形成するキルティング部分(刺しステッチ)を交互にすることで、ダウンパック内の温かい空気の流出を防ぎます。
従来は図1のような形ですが、本製品では図2のような形にすることで、各チャンバーの中の熱がシャツ内を循環し、少ないダウン量でも効率的に保温します。
エアスルー構造
ダウンパック内のパックそれぞれの隔壁にはストレッチ素材を使用し、温められた空気を循環させます。
通常のキルティング構造ではパックを形成するステッチ部分がコールドスポットとなり、ウェア内で温められた空気を放出してしまい保温力が低下することがあるので、それを防ぎます。
通常のキルティングではなく、ストレッチ素材でパックを仕切ることで高い保温力を実現。裾の右サイドにさりげなく入っている同色のデサントロゴもオルテラインの特徴です。
スタイリストがインナーダウンを活用したコーディネートを伝授
シンプルなデザインとカラーから、自在にコーディネートできるインナーダウン。その自由な着こなしのヒントを、GetNaviでも活躍中のスタイリスト、宮崎司氏が男女別に伝授します。
きれいめコーデにインナーダウンでアクセントを/for MEN
デサント オルテライン H.C.S DOWN H/S SHIRT:27,500円
他、スタイリスト私物(税込)
「ロングコートやタートルネックニットなどのきれいめなアイテムをベースに、ナイロン素材がテックなイメージを醸し出すインナーダウンをポイント使いしました。
カジュアルとドレスのミックスは、旬なコーディネート方法です。全体的にドレッシーにまとめつつも、チノパンとローファーという若干カジュアルライクなアイテムで“抜け感”を出すのもポイントです。」(宮崎氏)
室内や車内でも動きやすく暖か/for MEN
デサント オルテライン H.C.S DOWN H/S SHIRT:27,500円(税込)
イノヴェイト FLYROC 345 GTX CD:22,000円(税込)
他、スタイリスト私物
「インナーダウンをライトアウターとして着こなすスタイルです。半袖のインナーダウンは、例えばPCのタイピングや、車のハンドリングの邪魔にもなりにくく使い勝手が抜群。また、ベストだと少し物足りない保温性もカバーしてくれます。
ここで注意したいのはカラーの組み合わせ。パンツやシューズは真っ黒や真っ白ではなく、ややスモーキーなニュアンスカラーを選ぶことで、インナーダウンの光沢感がうまくなじみます。」(宮崎氏)
コートの中を同系色でまとめIラインに/for WOMAN
デサント オルテライン H.C.S DOWN H/S SHIRT:27,500円(税込)
他、スタイリスト私物
「コートとチェックのパンツでドレッシーなイメージを持たせつつ、白のモックネックとバッグ、スニーカーで“抜け感”を演出。インナーダウンを含め、コート以外のアイテムを白とグレーで統一することで、女性のアイラインがきれいに見えます。コートまで同色にすると膨張して見えるので注意しましょう。」(宮崎氏)
ニットのブルーを差し色にモノトーンで統一/for WOMAN
デサント オルテライン H.C.S DOWN H/S SHIRT:27,500円(税込)
他、スタイリスト私物
「ブルーのクルーネックニットに白いインナーダウン&パンツを合わせた上品カジュアルコーデ。コートの黒いチェック柄に合わせた黒のスニーカーで、足元を締めています。全体的にモノトーンに見えますが、クルーネックニットのブルーがちらりと見えて差し色としてさりげないポイントに。」(宮崎氏)
あらゆるシーンで活躍するインナーダウンがこの冬のおすすめ
厚みやボリュームもさほどないので、オフィスでカーディガンのように羽織って仕事もできる「H.C.S DOWN H/S SHIRT」。コーディネートに気を遣えば、カジュアルスタイルだけでなくきれいめスタイルにも対応できる万能アイテムです。
屋内でも屋外でも着ることができるし、スリーシーズン着用可能。今、買って春まで着られるうれしいアイテムと言えるでしょう。
2021年はインナーダウンで快適に、自由なコーディネートを楽しんでみませんか。
撮影/木村心保
スタイリング/宮崎 司
文/マイヒーロー