1924年にイングランドで誕生し、高品質かつ高機能なウェアやギアで世界中の強豪チームおよび選手をサポートし続けるフットボールブランド「umbro(アンブロ)」。そんな同ブランドが最近アスリートのみならずビジネスマンのサポートを始めているのをご存知でしょうか。
そこで本記事では、GetNavi編集部が最近のアンブロで起こっていることを解き明かしていきます。
なぜ、フットボールブランドがフォーマル&ビジネスのシーンに参入するのか。アンブロが手掛けたビジネスパーソンのためのウェア「UMDITIONAL COAT(アンディショナルコート)」とは。
時代に沿って進化していくアンブロの魅力に迫ります。
そのままフットボールも楽しめるビジネスウェアのビジュアルをどうぞ。
アンブロアンディショナルコート:33,000円(税込)
アンディショナルジャケット:25,300円(税込)
アンディショナルパンツ:11,000円(税込)
ルコックスポルティフ クラフテッドスニーカー:22,000円(税込)
他、スタイリスト私物
まず紹介したいのが、先に挙げたアンディショナルコート。
フォーマルと快適性を追求した「UMDITIONAL PANTS(アンディショナルパンツ)」、サッカーができるスーツとしてリリースされたUMDITIONAL SUIT(アンディショナルスーツ)」に続き、アンブロのビジネスマン向けプロダクトのなかでは3弾目となるアイテムです。
ここで共通に使われている「UMDITIONAL(アンディショナル)」という言葉は、フットボールでも使われるルール、アディショナルタイムの“アディショナル”、英国らしさの“トラディショナル”、ブランド名の“アンブロ”を組み合わせた造語。
ビジネスや仕事終わりのスポーツ観戦、休日のお子さんの試合観戦など、フットボールに関わる人がピッチ以外で過ごす“アディショナルタイム”を1着で対応できる商品を意味します。
そんなアンディショナルシリーズのアイテムたちは、いずれもミニマルでスタイリッシュなデザインが秀逸。フットボールブランドとして培ってきた技術とセンス。
この2つの要素が重なったことにより、そのままフットボールができてしまうほど、アクティブで動きやすい快適なウェアとなっています。
仕立て屋を起源とするスポーツブランド、アンブロで何が起こってるの?
ここまで、ざっとアンブロが手掛けるビジネスマン向けのアイテムを紹介してきましたが、一度立ち返ってブランドの歴史もおさらいしましょう。
1924年、ハロルド・ハンフリーズは兄弟のウォレスとともに、イギリス・チェシャー州ウィルムスローにスポーツウェア製造会社を開業しました。ブランド名は、ハンフリーズ兄弟のHumphreysの「UM」とBrothersの「BRO」に由来しています。
そして、イングランドで行われるサッカーの世界最古のカップ戦での熱狂ぶりを見たハロルドは、急成長するスポーツウェア市場に注目。仕立て屋として培ったテイラーリングの技術を生かした製品にビジネスチャンスを見出しました。
1934年には、カップ戦決勝に勝ち進んだチームにユニフォームを提供。1952年にも国際大会でユニフォームを手掛けるなど、アスリートウェアの会社としてますます成長していきました。
その後、フットボールウェアやシューズをはじめ、ラグビーやバスケットボール、クリケットなど多くのスポーツウェアも製造。スポーツ界をサポートし続け、けん引するブランドとして君臨しています。
そして、この100年近い歴史を持つアンブロが次なるサポートとして目を向けたのがビジネスのシーン。その真意を知るべく、アンブロのMDを担当している清川 聡さんにお話を伺いました。
【ONとOFFの両方を兼ね備えたウェアをユーザーに提案していきたい】
100年近い歴史を持つアンブロが次なるサポートとして目を向けたのがビジネスのシーンです。アンブロのMDを担当している清川 聡さんは次のように語ります。
「フットボールプレイヤーをコアターゲットに掲げ、フットボールを応援するすべての人々をターゲットにし、アクティブで動きやすい快適なウェアを提案したいという想いから、ビジネスシーンを想定したウェアの開発が始まりました。
世の中の多様化は常に進んでいるので、ONでもOFFでも着こなせるアイテムは、今の時代にフィットすると考えています。」(清川さん)
新型コロナウイルスの感染拡大でテレワークが多様化するなど、2020年は働き方が大きく変化した年でした。
働き方の変化と同時に、着るものも変化。フォーマルながら快適さを追求したウェアのニーズが高まっています。
そういった意味で、アンブロがビジネスウェアで参入するのも、そして活躍するのも、必然の流れと言えるでしょう。
【フットボールで培ったノウハウや強みを生かす】
上で紹介したようにアンブロの起源は仕立て屋。そのルーツのもと、独自のパターン技術を磨いていきました。
「スポーツのパフォーマンスアップのための構造的な技術や機能性を、一般的なウェアへ落とし込み、活用ができないかを模索してきました。結果、トップスは着心地や腕まわりの動かしにくさを解消。パンツは椅子に座ったり、立ち上がったりする動作のなかでの快適性を確保できました。」と語る清川さん。
運動時と普段の生活を別で考えるのではなく、融合する。そこには計算し尽くされたノウハウがあり、今回の試みが突飛なものではなく、自然な流れから生み出されたことが認識できます。
こだわり抜いたパターンで動きを妨げない「アンディショナルコート」
アンブロ/アンディショナルコート
ブランドの歴史と現在の活動を紹介したところで、ここからは本記事のメインアイテムであるアンディショナルコートをより掘り下げていきましょう。
特に注目してもらいたいのが、腕まわりの構造です。通常、身頃と袖の生地は別々に裁断したうえで、輪状に縫い付けていきます。それに対して本作は、身頃脇から袖を1枚の生地とし、輪状の縫い付けを行っていません。
これにより、腕を回したときの引っ掛かり感が軽減され、動きやすく快適な着心地が実現しました。
これは、さらなる動きやすさと快適な着用感を追求し、パーツの切り替えやステッチをできる限り減らしたデサントが世界に誇るパターン技術「minimaFlex」です。
Jリーグのクラブチームのユニフォームにも使われている、本格的な競技にも適した技術なのです。
都市部の生活も意識したこのコートは、軽量性と保温性にもこだわりあり。それが、デサント独自の構造技術である「Smart Padding」。
メッシュ素材の裏地には、温かさを感じやすいとされる前後脇腹付近を中心に、保温パックを搭載。適切な部位に最適な保温性を配置したことにより、見た目もスマートなままに確かな温かさを提供してくれます。
この技術も、トレーニングウェアの機能として過去に採用実績があります。
保温性に続いて、見逃せないのがはっ水力です。一般的な雨傘の耐水圧250mmに対し、350mmの耐水圧がある特殊素材「EX-SHIELD/レクタスⅡ」を採用しています。
小雨程度ならば傘いらずで過ごすことができ、サッと水滴を払うこともできるのでメンテナンスも楽チンなんです。
そのはっ水性に合わせて、雨の浸入も防ぎやすい深めのフード。
スタイリッシュなコートですが、右胸には交通ICカード・スマートフォン・財布などを収納できるインポケットを配備。
加えて、着用したままアクセスができるアウトポケットを左胸に配置するなど、使いやすさは申し分なしです。
デザイン性、機能性ともに死角のない仕上がりと言って良いアンディショナルコート。自宅で手洗いでの洗濯、もしくはドライクリーニングも可能とイージーケアなので、長く愛用できる1着となっています。
SWS・アンブロ公式ストア限定販売。
合わせて着こなしたいアンディショナルシリーズ
最後に紹介するのが、アンディショナルコートと同じくアンブロの技術を集約した「スポーツサイエンス×テイラーリング」技術を採用したアイテムたち。
単体でもその存在感は発揮しますが、せっかくなら合わせて着こなしてみてはいかがでしょうか。
アンディショナルジャケット:25,300円(税込)
ビジネスシーンにもふさわしいスタイリッシュな見た目かつ、Barでスポーツ観戦したり、そのままサッカーもできたりするほどアクティブで快適なアンディショナルジャケット。
最大の特徴はシンプルでミニマムな作りながら、生地の機能を最大限生かした腕まわりの構造。アンディショナルコートと同じくストレスが少ない着心地が魅力です。
アンディショナルパンツ:11,000円(税込)
カジュアルシーンだけでなく、小洒落た装いにも対応できるアクティブパンツとしておすすめしたいアンディショナルパンツ。
シンプルでミニマムなつくりでありながら、フットボールや野球のウェアに用いられている膝を曲げやすく、動きやすいパターンを採用。
そのため、椅子に座ったり、立ったりという動作が行いやすいうえ、快適に過ごすことができます。
モデル/中園健太(HEADS)
撮影/木村心保
スタイリング/宮崎 司
文/マイヒーロー
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