世界が注目する「ストリートアート」アーティスト・LEDANIAさんとマンシングウェアの意外な出会い【コラボ裏話】
#Munsingwear(マンシングウェア)

世界が注目する「ストリートアート」アーティスト・LEDANIAさんとマンシングウェアの意外な出会い【コラボ裏話】

街をキャンバスにして色鮮やかな世界を描くストリートアート。今、この分野で最も注目されているアーティストの1人がLEDANIAさんです。

1987年、コロンビア生まれ。“スプレーグラフィティーアーティスト”として世界中を飛び回り、ストリートアートで世界4大陸に進出。

さらに、インドネシア、マレーシア、フィリピンの大使館や、コロンビアやメキシコの企業などとのコラボレーションも手掛け、世界各国のクリエイティブ&アート系メディアで話題になっています。

そして今回、なんとマンシングウェアとのコラボレーションが実現。マンシングウェアオリジナルの作品をLEDANIAさんに描き下ろしていただきました。

この記事では、LEDANIAさんご本人と、ラテン圏のアーティストを紹介する「DKARTE gallery(デカルテ ギャラリー)」のオーナーで、LEDANIAさんの日本での活動をサポートしている酒井杏子氏のお話を交えつつ、コラボレーションの裏側を紹介します。

ストリートアートを通して、表現の自由と文化を創る

ストリートアートを通して、表現の自由と文化を創る

これまでに3度来日しているLEDANIAさん。初めて日本を訪れたときは「とても衝撃的だった」と話します。

「日本の反対側にあるコロンビアとはすべてが対照的で、文化や伝統、歴史など、さまざまな点でたくさんの驚きがありました。(街並みなどの)すべてが整えられていたり、人々が寄ってきて話しかけてくれたり、相手に対するリスペクトの姿勢であったり。それに日本の建築は最高峰で、アートや美術のどれも素敵でユニークだと感じています。」(LEDANIAさん)

そんなLEDANIAさんが初めてストリートアートを描いたのは約13年前。当時はファインアートを描いていましたが、現在の作品に比べて「小さくて、すごく落ち着いているもの」だったそうです。

LEDANIAさんはストリートアートを始めてから、次第に作風が変化し、より多くの色を使うようになりました。「さまざまな人が、私のアートによってその日の気分が変わったり、素敵なことを想像したりしてもらいたいと思うようになりました。」と当時を振り返ります。

「ビジュアルアートを学んでいるときは、ギャラリーで私の作品を見ることが夢でした。でも、ギャラリーに見に来る人は想像より少なく、公共の場のほうがたくさんの人が見てくれることに気付きました。毎日たくさんの人が通る街中では、私の作品がアートを学ぶきっかけになったり、私が表現していることを感じてもらえたりすることを徐々に確信していきました。」(LEDANIAさん)

インタビューに答えるLEDANIAさん

LEDANIAさんがストリートアートを描くのには「表現の自由と文化を創る」という大きな目的があります。

「人々と文化の架け橋になり、アートによってポジティブなメッセージが伝わり、アートが言語として成り立つことが私のモチベーションです。」(LEDANIAさん)

そうしたLEDANIAさんの想いもあってか、活動拠点であるコロンビアのストリートアートシーンも盛り上がりを見せているそうです。

「以前は活躍するアーティストの多くが男性でしたが、今ではたくさんの女性がペイントしていることを誇りに思います。今胸を張って言えることは、一番尊敬できるストリートアートのアーティストは“コロンビアの女性”だということです。」(LEDANIAさん)

なお、ストリートアートにはいくつかの種類があります。酒井さんによれば、LEDANIAさんはネオムラリスト(neomurallist)と呼ばれる分野に属するそうです。

「1970年代からニューヨーク・ブロンクスなどのゲットー地区でヒップホップの歴史と共に始まったグラフィックは、もともとギャングたちが自分たちのサインを書いて縄張りを証明する“マーキング”的な落書きの意味合いで用いられていました。

一方、LEDANIAさんのアートは、1921年にメキシコで呼ばれ始めた“ネオムラリスト”に属します。面積の広い壁画に描かれるストリートアートで、グラフィックよりもさらにアーティスティックでコンセプトがある洗練された作品を指すものです。」(酒井さん)

LEDANIAさんの作品

こうした長い歴史を持つストリートアートは、今後どのように発展していくか。LEDANIAさんは希望を胸にこう語ってくれました。

「キャンバスに境界線はなく、さらに自由な表現をしていくことになるのではないでしょうか。今では、たくさんの人が公共の場でアートを描きたいと考えていると思います。ストリートアートに制限はありません。現在は有名ではない人でも、ストリートアートをきっかけにアートの世界を大きく変える存在になり得ると思います。

そうしたなかで、これから台頭してくる次世代のみなさんに、私のアートを見て学んでもらったり、インスピレーションを得てもらえるようなアーティストになっていくことが私の目標です。」(LEDANIAさん)

ディレクターが作品に一目惚れ、コラボの意外なきっかけ

ディレクターが作品に一目惚れ、コラボの意外なきっかけ

実は、今回のコラボレーションは1つの偶然から始まりました。

“サーファーの聖地”として知られる千葉県一宮町の、ある一軒家。LEDANIAさんと酒井さんは、この場所で開かれたサーファー向けのイベントに招待され、ライブペインティングやサーフボードのペイントをしていました。この会場に、マンシングウェアのディレクターの1人がたまたま足を運んでいたのです。

「このとき、LEDANIAさんが千葉にいたのはたったの5日間でした。そんななかで偶然にもお会いできて、興味を持っていただけたのは不思議なご縁だと思っています。アートは特別な何かを惹き付ける力があるんだなと感じますね。」(酒井さん)

その後、コラボレーションをご依頼し、LEDANIAさんに作品を描き下ろしていただけることに。

マンシングウェアとつながりの深い「SAVE THE PENGUIN」「BOTANICAL」「Camouflage」の3つをテーマにしたスプレーアートと、お馴染みのペンギンマーク(リトル・ピート)のアレンジ版の制作をお願いし、アイデアを練っていただいたのち、ライブペインティングで作品を描いていただくことになりました。

壁にスプレーで絵を描くLEDANIAさん

「作品のご依頼からペイントに至るまでの3ヶ月間、ずっと考えていました。3つのテーマで制作した作品に共通しているのは“自然”です。私の国にある自然、そしてこれから作りたい自然を想像して制作しました。

例えば、SAVE THE PENGUINのペンギンたちをイメージして、“自然に囲まれていながらも、よく見るとペンギンがいる”といった技法で考えていきました。」(LEDANIAさん)

ロゴマーク『ポジョ』を描くLEDANIAさん

一方、リトル・ピートのアレンジ版については「このプロジェクトで一番好きな作業だった」と語ります。

「私のロゴマーク『ポジョ』の兄弟みたいだと思っています。ポジョは白鳥がモチーフで、次第に形を変え、古代エジプトのシンボルである“ホルスの目”が加わりこのような姿になりました。

私の普段の作品には、たくさんの色と細かなディテールが描かれています。でも、ポジョはシンプルでミニマルです。今回制作したリトル・ピートのアレンジ版は、ポジョと同じくらい大切に思っています。」(LEDANIAさん)

リトル・ピートのアレンジ版とLEDANIAさん

ちなみに、リトル・ピートのアレンジはアーティストとのコラボレーションで毎回依頼しており、各アーティストの個性が出るポイントとなっています。LEDANIAさんに制作いただいた作品も非常に個性的で、マンシングウェアのメンバーもとても気に入っています。

今回のコラボレーションでは、LEDANIAさんによるアートの力をお借りして、マンシングウェアならではのアイテムが誕生しました。

LEDANIAさんに描き下ろしていただいた原画の素材を大胆に活かした総柄と、リトル・ピートのアレンジ版をワンポイントで使ったデザインをベースとし、夏をイメージしたビビッドなカラーリングと、真夏のゴルフにも対応する機能素材が特徴のアイテムとなっています。

LEDANIAさんコラボアイテム

最後に、現在コロンビアにいるLEDANIAさんからのメッセージ動画をお届けします。

「日本のみなさん、こんにちは! 今コロンビアにいますが、日本がすごく恋しいです。マンシングウェアと私のコラボレーションがもうすぐ発売すると聞いて、感動しています。とっても幸せで、みなさんにたくさんのキスを送りたいです。チャオ!」

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