オリックス・バファローズ 伏見選手&田嶋選手&山田選手インタビュー~王者として日本一を目指す~

オリックス・バファローズ 伏見選手&田嶋選手&山田選手インタビュー ~王者として日本一を目指す~

  • 2022/03/23 (水)
  • 2023/12/04 (月)

昨年(2021年)、大逆転でのパ・リーグ優勝を経て、今年こそは日本一へ――。

25年ぶりのリーグ優勝を昨年果たしたオリックス・バファローズ。前年最下位から大逆転劇を決めたそのときとは打って変わり、今年は王者として開幕を迎えます。

そんな勝負の1年を前に、選手たちの胸にはどんな思いが巡っているのでしょうか。また、改めて昨年の躍進の秘訣はどこにあったのでしょうか。

そこで話を聞いたのが、オリックス・バファローズの伏見寅威選手・田嶋大樹投手・山田修義投手の3人。いずれも昨年好成績を収めた3選手に、開幕前の決意を尋ねました。

また、オリックスの選手たちが着用しているデサントのユニフォームや、練習・移動などで着用するプラクティスウェアの使い心地を聞くとともに、3選手が「心・技・体」それぞれで心掛けていることも質問してみました!

※本記事のインタビューはオンラインビデオ通話にて実施いたしました。

選手にとっても、昨年は「予想だにしない采配が多かった」

――昨年は日本一こそ逃しましたが、25年ぶりのリーグ優勝を果たしました。改めてその1年間を振り返り、どんなシーズンでしたか?また、優勝の秘訣はどこにあったと思いますか?

優勝の秘訣についてインタビューに答える伏見寅威選手

伏見寅威選手。

伏見:昨年は、大きな経験を積んだ1年でしたね。毎年、リーグ優勝や日本一を目指して戦ってきましたが、実際はずっとBクラスに沈んでいて。そのなかで、昨年はリーグ優勝に手が届き、日本シリーズも戦うことができて。どうやったら日本一になれるのか、実感を持ってイメージできた1年でした。

昨年チームが結果を残せたのは、投打がかみ合ったことが大きいと思います。毎年うちのチームは投手が良いと言われていましたが、昨年は打撃も良かったですよね。

――昨年は中嶋監督の采配も話題になりました。みなさんは監督についてどんな印象を持っていますか?

伏見:本当にいろいろなことを考えている監督だと思いますね。特に練習が面白くて「そんなことまで想定して練習するの?」というシーンがたくさんあって。

普通ならこのプレーで終わるところを「もしこの後こんなことが起きたら、ほかの動きが必要になるよね」と。忙しいはずなのに、いつそんなに考える時間があるんだろうと驚きます(笑)。

監督の印象についてインタビューに答える田嶋大樹投手

田嶋大樹投手。

田嶋:キャンプでの練習は大きく変わりましたよね。僕の印象としては、個人で考えて練習する時間が増えてメニューを組み立てやすくなりました。もちろんサポートもしてもらっているのですが、自分でより責任を持って取り組めています。

監督の印象についてインタビューに答える山田修義投手

山田修義投手。

山田:試合でも、昨年は意外な展開が多かったと思います。場面ごとに監督がどんな采配をするかはだいたい読めるのですが、昨年は予想だにしない展開が多かったですね。

――練習でも試合でも、いろいろな驚きがあったんですね。

伏見:監督は同じキャッチャー出身なので、配球面でもアドバイスをもらいました。普通、投手の持ち球には得意な順番があり、僕の配球は得意な球種を多く使うことが多い。ただ、監督はあまりそれにとらわれず、今日のピッチャーの調子を見て「この球種を使うと良いのでは?」とアドバイスしてくれます。

仮にその球種がピッチャーにとって得意な球でなくても、実際に投げると良かったり。良い意味で先入観にとらわれないというか。そういうことが多かったですね。

今年はムードメーカー多数?チームは最高の雰囲気

――そしていよいよ今シーズンの開幕を迎えます。チームの雰囲気はいかがですか?

チームの雰囲気について話す伏見寅威選手

伏見:雰囲気はめちゃくちゃ明るいですね。前は僕の声がよく聞こえて「ムードメーカー」と言われることもありましたが、それはむしろ周りが静かだったから。でも今は、みんな明るくて僕の声は目立たなくなりましたよ(笑)。

――良いムードが伝わってきます。そのなかで、ぜひみなさんの今年の目標を伺えれば。

山田:チームとしては、やはりリーグ連覇をして、昨年取れなかった日本一を取りたいですね。個人的には、50試合以上登板できるように。昨年から大きく変えることはないですが、可能なら球種を1つ増やしたいと思っています。

今年の目標を答える田嶋大樹投手

田嶋:僕の目標は、まず何より怪我をしないこと。そのうえで、キャリアハイの9勝以上を目指したいですね。昨年はファンの方をハラハラさせてしまうシーンもあったと思いますが、今年はもっと堂々と投げている姿を見せられるかなと。

伏見:昨年優勝したからと“おごり”を持たず、昨年同様に一戦一戦丁寧に戦えたらと思います。僕個人としては、100試合以上の出場を目標に。そして、バッティングが昨年はダメだったので、その部分でも貢献したいですね。攻守両方で成績を残したいです。

選手一人ひとりが考えるユニフォーム/ウェアのこだわりと、理想の着心地は?

――オリックスのみなさんはデサントのユニフォームやプラクティスウェアを着用されていますが、こちらについても感想を聞ければと思い。まずはユニフォームについて、印象や着心地はいかがですか?

理想の着心地について話す伏見寅威選手

伏見:動きやすくて良いユニフォームだと思います。ユニフォームって、軽いものから重いものまであるのですが、しっかりした生地はどうしても重くなりやすいんです。

場合によっては、動きにくさを感じることもあり、送球や打撃のときに上半身の動作が制限されることもあるんですよね。

今のユニフォームは、ちょうど良い厚さの生地で、軽くて動きやすいですね。送球や打撃もスムーズで良いと思います。

田嶋:僕はオリックスに入る前から、デサントのジャージなどを着ていたんですよね。振り返ってみても、いつも着心地は良かったと思います。動きやすいですし、投げるときの違和感もないですね。

山田:ユニフォームの着心地は問題ないですし、もちろんデザインも好きですよ。あとは、ユニフォームとは別に、選手に支給されるリュックやプラクティスウェアもデザインがかっこよくなって気に入っています。

お気に入りのプラクティスウェアと、おすすめの使い分け方法も聞いた

――今少しお話に出ましたが、プラクティスウェアについてもお話を伺えれば。みなさんがよく着ているウェアやお気に入りのウェアはありますか?

ウェアについてインタビューに答える伏見寅威選手

伏見:僕が練習でよく着ているのは、この長袖のウェア(長袖ゲーマージャケット)ですかね。今も着ていますけど。長袖でも動きを邪魔しないし、少し寒くても保温してくれますし風を防いでくれるので良いですね。暖かい季節になったら、半袖のタイプに変えようと思います。

ウェアについてインタビューに答える田嶋大樹投手

田嶋:僕はこのウェア(エアサモーションジャケット)を毎日着て練習しています。とにかく暖かくて、冬でも寒さをある程度しのげるのが良いんです。そのうえ、軽くて動きやすいですよね。

疲れて体が重いとモチベーションが下がるのと同じで、着ているウェアの重みや動きやすさも意外とモチベーションに関わるんです。その意味で、軽さと動きやすさがありながら暖かさを両立しているのが良いですね。着た瞬間に良いものと分かります。

ウェアについてインタビューに答える山田修義投手

山田:僕はフードの付いたパーカーをよく着ているんですけど、ジップが付いていて前を開けられるタイプ(フーディージャケット)と、ジップがなくかぶって着るタイプ(プルオーバージャケット)がありますよね。

この2種類を使い分けできるのが便利で、ブルペンや移動など、着たり脱いだりするときはジップ付きを、アップなどのウェアを脱がない練習ではジップなしを着ていますね。ファンの方にも人気みたいで、気に入っています。

――ありがとうございます。ユニフォームはもちろん、プラクティスウェアなども一般の方が購入できるので、気になる方はぜひこの感想を参考にしていただければと思います。

社会人も参考に?選手たちが日々行う「心・技・体」のケアとは

――ここからは、みなさんがアスリートとして「心・技・体」それぞれで日頃心掛けていることを伺えればと思います。きっと一般の方の参考になる部分もあると思いますので。まずは「心」、メンタルのケアから伺えますでしょうか?

メンタルケアについてインタビューに答える山田修義投手

山田:僕はピンチの場面で登板することが多いので、メンタル面は大切にしています。と言ってもやることはシンプルで、気持ちの切り替えがすべてですね。

例えば打たれた試合の後は、もちろん反省したうえで、今日の登板はなかったことにするくらいの切り替えで。ボール球を2球続けてしまったときは、心の中で「やばい」と思ってしまうのですが、「これまでやってきたことをやれば何とかなる」と、素早く切り替える。それを心掛けていますね。

田嶋:僕はここ1、2年、メンタルがつらいときもその状況に身を任すようにしました。そうしたら、むしろメンタルが安定してきましたね。

例えば調子が悪くてしんどいとき、無理に明るくしようとせず、かと言ってつらさと向き合おうともせず。すべて受け流すような。無理に対峙しない、流れに身を任せることを心掛けています。

伏見:僕は何年か前から松岡修造さんの日めくりカレンダーを見ているので、メンタルはブレません(笑)。長く使っているので、同じ言葉が何回も出てくるのですが、そのときの状況で捉え方が変わるのも面白いですよ。毎日新鮮に読んでいます(笑)。

――ありがとうございます(笑)。次に「技」、技術を高めるために練習で意識しているポイントはありますか?

伏見:とにかく同じ練習を続けることですね。前は結果を出したくていろいろなことに挑戦していたのですが、あるときから1つに絞って反復練習する形に変えたら、安定して結果が出せるようになったので。

山田:逆に僕は1つの方法に固執しすぎないようにしています。視野を広く、常に遊び心を持って。キャッチボールのところからいろいろなことを試していますね。

練習で意識しているポイントについてインタビューに答える田嶋大樹投手

田嶋:僕が練習で心掛けているのは、しんどいところからもう数回やること。ランニングなら苦しくなってからもう数本走るとか。苦しいなかでできてこそ本当の力になるので、限界突破を意識しています。また、練習時には自分の体の感覚も強く意識しています。

――みなさんそれぞれ違いますね。では「体」について、日々のケアはどうしているのでしょうか?

伏見:体のケアは、とにかくいろいろな方にサポートしていただいています。大きな怪我もあったので。自分もそれなりに知識はたまってきましたが、やはり専門の方でないと気付かないことがありますから。

山田:僕は体を動かす前の“準備”を大切にしています。アップの前に、まだ疲れのあるところをケアしたり、いつもどこに疲れがたまっているかを確認して、こまめにその疲れを取ったり。今年31歳になりますが、若い頃は準備なしに動けたのが、そうはいかなくなってきたので。

田嶋:僕はサウナでの交代浴をよくやっています。一度体を締めるような感覚が良いですね。あとはひたすらセルフケアです。朝晩必ずやって。自分と向き合う時間にもなるので効果的だと思います。

――ありがとうございます!では最後に、ファンの方へのメッセージをお願いしたいと思います。3人を代表して、伏見選手からよろしいでしょうか?

伏見:昨年はリーグ優勝できたものの、日本シリーズでは敗れてしまいました。選手はみな悔しさを感じていますし、その悔しさを今シーズンにぶつけたいと思います。

パ・リーグは混戦で厳しい戦いが予想されますが、まずは連覇を目指して、そして日本一になれるように頑張ります。応援よろしくお願いします!

文/有井太郎

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<プロフィール>※取材当時

伏見寅威
オリックス・バファローズ 背番号23 ポジション:キャッチャー

山田修義
オリックス・バファローズ 背番号57 ポジション:ピッチャー

田嶋大樹
オリックス・バファローズ 背番号29 ポジション:ピッチャー

 

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