ソフトボールのポジション(守備位置)と役割を解説

ソフトボールのポジション(守備位置)と役割を解説

  • 2023/03/06 (月)

ソフトボールの守備は、野球のように1チーム9人の選手がそれぞれのポジションについて試合をします。

プレイヤーとしてはもちろん、観戦するうえでも、各ポジションの役割を正しく理解しておくと試合状況が把握しやすくなり、より楽しめるでしょう。

この記事では、ソフトボールのポジションとそれぞれの役割について解説します。

ソフトボールのポジション(守備位置)一覧【内野手編】

ソフトボールのポジション(守備位置)一覧【内野手編】

まずは、ソフトボールの内野手のポジション(守備位置)について、特徴と役割を説明します。

投手(ピッチャー)

投手(ピッチャー)は、内野の中心に位置するピッチャーサークルから、捕手(キャッチャー)に向かってボールを投げるポジションです。

投手の役割は、打者にボールを打たせないことなので、球の速さやコントロール、キレの良さなど、打者を抑えるための能力が求められます。

また、投手は打者との距離が近いため、打たれたボールに素早く対応できる守備能力も必要です。

捕手(キャッチャー)

捕手(キャッチャー)は、バッターボックスの後ろに位置し、投手が投げたボールを受けるポジションです。ボールを落とした場合、相手に進塁のチャンスを与えてしまうため、暴投でも捕球する能力が求められます。

さらに、盗塁の阻止やバントの処理も、捕手の重要な役割です。キャッチしたボールを素早く塁に投げるための、肩の強さも求められます。

また、捕手は球場全体を見渡せる位置にいるため、守備の司令塔という役割もあります。

試合の流れや相手選手の弱点を見つける判断力や観察力など、幅広い能力が求められるポジションだと言えるでしょう。

ほかのポジションと比べてプレー中に負傷するリスクが高いため、試合中はヘルメットやマスク、プロテクターやレガーの着用が義務付けられています。

一塁手(ファースト)

一塁手(ファースト)は、主に一塁への送球を捕る役割を担うポジションです。打者に進塁されないように、体を伸ばして少しでも早くボールをキャッチする柔軟性や、高い捕球能力が重要になります。

さらに、打者が走りながら打つスラップや、ランナーを送るためのバントなどへの対処も必要なため、素早く状況を察する判断力が必要です。

二塁手(セカンド)

二塁手(セカンド)は、一塁と二塁の間に守備位置を取るポジションです。打者が打ったボールを捕り、処理をするのが主な役割となっています。

二塁手は、一連の流れで2つアウトを取るダブルプレーを含めた中継プレーに関わることが多いため、守備の連携力が重要です。

また、飛んできたボールを素早くキャッチし、一塁やホームに投げるという判断力も求められます。

三塁手(サード)

三塁手(サード)は、三塁付近に守備位置を取るポジションです。

右打者の強い打球をキャッチして処理するのが主な役割ですが、左打者のバントやスラップへの対応も必要なため、飛んできたボールに素早く対応できる俊敏性や捕球能力が求められます。

一塁でのアウトを狙う場合は、ボールを投げる距離が遠くなるため、正確に投げられるコントロール力と肩の強さも必要です。

遊撃手(ショートストップ)

遊撃手(ショートストップ)とは、二塁と三塁の間に守備位置を取るポジションで、ショートと呼ばれることもあります。

投手の後ろから三塁手の後ろまでと守備位置が広いため、幅広い打球を処理できる高い守備能力と、広い守備範囲をカバーできる俊敏さが求められるでしょう。

また、内野の深い位置から一塁へ鋭く低いボールを投げる場面もあるため、強い肩の力も必要です。

ほかにも、二塁手とのダブルプレー、外野手との連携、バント処理など、遊撃手の役割は多岐にわたるため、高い状況判断能力も必要となります。

ソフトボールのポジション(守備位置)一覧【外野手編】

ソフトボールのポジション(守備位置)一覧【外野手編】

続いては、ソフトボールの外野手のポジション(守備位置)について、それぞれの特徴と役割を説明します。

左翼手(レフト)

左翼手(レフト)は、ホームベースから見て左側、ショートの後ろに守備位置を取るポジションです。右打者からの早い打球を処理するのが主な役割となっています。

ソフトボールは野球よりも塁間の距離が短いため、外野手がボールを背後にそらしてしまうと相手チームに得点が入る可能性が高くなります。

そのため、左翼手には早い打球にも対応できる速い足と、ミスのない堅実な投球力が求められるでしょう。

左中堅手(レフトセンター)

左中堅手(レフトセンター)は、小学校高学年や中学生が学校のソフトボール授業で行う学校体育ソフトボールや、ピッチャーが遅い球を投げるスローピッチソフトボールなど、1チーム10人制のソフトボールで置かれる独自のポジションです。

左翼手の右に位置するポジションで、求められる能力はそのほかの外野手と変わりません。速い足やミスなくボールを処理する堅実なプレーが求められます。

中堅手(センター)

中堅手(センター)は、ホームベースから見て正面、二塁ベースの後方に守備位置を取る9人制ソフトボールの基本的なポジションです。

左右で広い守備範囲をカバーするための、機敏性や瞬発力が必要となります。

右翼手(ライト)

右翼手(ライト)は、ホームベースから見て右側、二塁手の背後に守備位置を取るポジションです。

野球よりも競技場が狭いソフトボールでは、ライトゴロを一塁手でアウトにするケースも珍しくありません。そのため、右翼手には、内野手と同じような素早い送球能力が求められます。

ただし、守備位置を前にとりすぎると、ボールが背後にそれて相手チームの得点につながってしまいます。そのため、右翼手は打者の能力や投手が投げるコースに合わせて守備位置を変える判断能力が必要です。

右中堅手(ライトセンター)

右中堅手(ライトセンター)も、左中堅手と同様に学校体育ソフトボールやスローピッチソフトボールなどで置かれる独自ポジションです。

右翼手の左に位置するポジションで、守備範囲をカバーするための足の速さやしっかりとしたボール処理など、外野手ならではの能力が求められます。

ソフトボールのポジション(守備位置)を覚えて役割を知ろう

ソフトボールのポジション(守備位置)を覚えて役割を知ろう

ソフトボールのポジションは、基本的に野球と同じです。しかし、ソフトボールは野球に比べて競技場が狭いため、少しのミスで相手チームの得点につながりやすくなります。

そのため、どのポジションも正確なプレーや高い守備能力が求められるでしょう。

基本的には1チーム9人制ですが、学校体育ソフトボールやスローピッチソフトボールなど、10人制のソフトボールもあり、独自の守備位置が置かれています。

体育の授業などでプレーする場合にも、それぞれのポジションの役割を正しく理解しておきましょう。

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