野球の延長は何回まで?回数制やタイブレーク制について分かりやすく解説

野球の延長は何回まで?回数制やタイブレーク制について分かりやすく解説

  • 2023/02/16 (木)

野球の試合ではなかなか決着がつかない場合、延長戦に入ることがあります。
ただし、延長のルールはリーグや大会によって異なるため、それぞれの違いを正しく理解することが大切です。

この記事では、野球のリーグ・大会ごとの延長ルールの違いについて、分かりやすく解説します。

野球の延長ルールはリーグ・大会によって異なる

野球の延長ルールはリーグ・大会によって異なる

野球の試合は、基本的に9回までです。ただし、9回終了時点で勝敗が決定しない場合、試合は延長となります。

延長戦の回数・時間制限のルールは、リーグや大会、年度によっても変わることがあるようです。

例えば、日本のプロ野球では12回制が長く採用されていましたが、新型コロナウイルス感染症の流行により、2020年は延長10回まで、2019年は延長なしというルールが採用されていました。

その後、2022年に再び12回制に戻っています。

野球の延長ルール「12回制」とは?

野球の延長ルール「12回制」とは?

12回制は、プロ野球で長く採用されている延長ルールです。9回で試合の勝敗が決まらない場合は12回を限度として延長戦が行われ、それでも点差がつかないときは引き分けとなります。

選手の出場機会が増えるのは12回制のメリットですが、時間制限がないため試合が長くなりやすく、選手の負担が増えるというデメリットもあります。

野球の延長ルール「タイブレーク制」とは?

野球の延長ルール「タイブレーク制」とは?

タイブレーク制とは、野球に限らずさまざまなスポーツの試合において、早く勝敗を決めるために実施される特別ルールのことです。

野球の場合は、ノーアウト1・2塁の状態から始めるのが基本となります。点数が入りやすくなるため、延長戦の試合時間を短縮することができ、選手の負担を軽減できるのがメリットです。

ただし、すぐに点数が入ってしまうケースもあり、観戦する人から「見応えがない」「拍子抜けしてしまう」などの感想をもたれる場合もあります。

また、タイブレーク制の導入ルールは、リーグや大会によって異なります。例えば、高校野球(全国高等学校野球選手権大会)においては、延長13回からタイブレークが開始されます。

高校野球の延長ルールは「タイブレーク制」

高校野球の延長ルールは「タイブレーク制」

ここからは、2023年1月現在導入されている高校野球の延長ルール、タイブレーク制について、詳しく解説します。

採用される大会

高校野球でタイブレーク制が導入される大会は、次の通りです。

種類 大会名
硬式野球 春季・秋季都道府県大会、春季・秋季地区大会、選抜高等学校野球大会、全国高等学校野球選手権大会(地方大会含む)
軟式野球 春季・秋季都道府県大会、春季・秋季地区大会、全国高等学校軟式野球選手権大会(地方大会含む)

明治神宮野球大会や国民体育大会(硬式・軟式)でも、タイブレーク制が導入されています。

基本ルール

高校野球の延長戦で採用されているタイブレーク制の主なルールは、次の通りです。

  • 延長12回を終えても勝敗がつかない場合、13回からタイブレークが開始される
  • 打順は、12回終了時の打順を引き継ぐ
  • 攻撃は、ノーアウト、ランナー1・2塁の状態から始まる
  • 15回を終了しても決着していない場合もそのまま続行される
  • 1人のピッチャーが登板できるのは15回まで
  • 天候などの理由により、審判が試合の途中で打ち切りを命じたときは、引き分けとして翌日以降に再試合を行う
  • ただし、大会によって細かなルールが異なるため、事前に確認しておきましょう。

    野球の延長ルールはシーズン前に確認しよう

    野球の延長ルールはシーズン前に確認しよう

    野球の試合では、9回が終わった時点で勝敗がつかない場合、延長戦のルールが設けられています。

    ただし、延長の回数制限やタイブレーク制に関するルールはリーグ・大会ごとに異なり、年度によっても変更されることがあるため、毎年シーズン前に確認することをおすすめします。

    試合観戦をより楽しむためにも、延長ルールは正しく理解しておきましょう。

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