3月に入り冬の寒さも一段落し、いよいよゴルフシーズンが到来します！
今回は、春・夏シーズンのコーディネートとして“白いパンツ”を着用するメリット＆デメリットを、ゴルフファッション誌などでスタイリングを手掛けているスタイリストの中村祐三さんに教えてもらいました。
加えて、透けや汚れが気になる白パンツの悩みに向き合い開発された「神白」パンツの特徴も紹介しています。こちらを参考に、ぜひスタイリングに白パンツを取り入れてみてはいかがでしょうか。
何色のトップスでも相性抜群なのが白パンツ
――ゴルフ場での白パンツ着用のメリットを教えてください。
白パンツと言うと緑の芝に映えますし、とてもかっこよく、上手な人がはいているというイメージがあり、ほかの色のパンツをはくよりもモチベーションが上がる気もします。
実際に、私もゴルフ場で白いパンツを着用している人を見ると、とても上手なプレイヤーだろうなと思ってしまいます（笑）。
――合わせやすいトップスは何色でしょうか？
白のパンツは正直何色のトップスを着ても相性が良く、スタイリングも決めやすく、トップスを引き立ててくれます。1着持っておけば着回しも楽になると思いますね。
コーディネートも柄や無地、ストライプなどトップスを変えるだけで印象も違いますし、白であればどのようなトップスもきれいに見せることができるので、コーディネートで悩むこともなくなるかもしれません。
例えば、あえて白のトップスに白のパンツを合わせるスタイリングなど、一見ハードルが高そうと思ってしまうのですが、おしゃれに着こなせます。
――白のパンツ着用時にキャップ、靴はどのような色のものが合いますか？
小物は色を統一させることをおすすめします。シューズがネイビーの場合は、キャップもネイビーに合わせるとか、それだけで『ちゃんとコーディネートをしています』という感じが出ますね。
グローブだと白を着用する人が多いと思うので、白いパンツと白いグローブ、それに加えてキャップや靴など、もう1ヶ所に白を加えると良いでしょう。
例えば、白キャップ・白いパンツ・白いグローブにしたときには、トップスをオレンジやイエローなど原色のものにするととても映えます。黒や柄の入ったものをトップスにもっていくと、とてもシックな感じになりますね。
また、あえて全身白というコーディネートで、ベルトだけ黒にするというワンポイントアクセントも“あり”なスタイリングだと思います。
逆に合わないのは、それぞれの小物の色が全部違うときです。例えば、シューズが赤で、グローブが黒で、キャップがイエローと、すべてがバラバラなので、白いパンツでも合わせづらくなってしまいます。
ウェア・シューズ・キャップと単品で考えてしまうと、いざトータルでコーディネートをするときに、何か違うな…と感じてしまうこともあると思います。
白いパンツを起点に考えると、トップスは何でも合うので、キャップとシューズ、グローブのカラーを統一させるだけと、ゴルフアイテムを選ぶときもシンプルに考えられるようになります。何も気にせずにトップスを選べるのはとても良いですよね。
――ゴルフ場の行きや帰りでも白のパンツを着用するのは“あり”でしょうか？
私は“あり派”です。白いパンツであれば、上にジャケットを合わせるだけで、クラブハウス内での受付も問題なくできますし、そのままプレーをしてラウンドが終わった後に、着替えないですぐに帰ることも可能だと思います。
ゴルフ場はドレスコードがありますが、ジャケットに白のパンツを合わせれば大抵のゴルフ場では問題なく過ごすことができるでしょうね。
正装という意味でも便利な1枚になると思いますし、わざわざ着替えのパンツを持っていかなくても良いのもうれしいです。
――デメリットはありますか？
やはり、白は汚れるというのが第一印象としてあります。初心者ゴルファーの方だとラフなどにボールが行ってしまい、足元が土などで汚れてしまうという気持ちから黒や紺といったパンツを選択してしまうと思います。
ただ、上記で説明したように多くのメリットがありますし、これから暑くなる季節に白パンツはとても涼しく、暑さ対策としても有効なアイテムになるでしょうね。
透けや汚れが気になる白パンツ
そんな悩みに向き合い開発された「神白」パンツ
「神白」パンツは、「透け防止」「汚れの落ちやすさ（KEEP CLEEN）」「クーリング（SUNSCREEN™）」「ストレッチ」と、デサントが規定した4項目をすべてクリアした機能を持つパンツに付けられる名称のアイテムです。それぞれの特徴を紹介していきます。
「透け防止」
一般財団法人カケンテストセンターが定めるJIS L1923「繊維製品の防透け性評価方法」において、最高基準であるSランクの高い防透け性能をクリアしたものを「神白」パンツと定義しております。
※防透け性試験は白色と黒色それぞれのバッキングの上に試料を重ね合わせ、生地表面の色を測色機で測定します。生地の下に白色バッキングがあるときと黒色バッキングがあるときのそれぞれの明度を測定し、次の式を使って防透け指数を算出します。
「防透け指数」は数値が大きいほど「透けにくい」ことを表し、Aランクは93.0～97.0未満、Sランクは97.0以上です。
「汚れの落ちやすさ（キープクリーン）」
※試験素材はポリエステル100％、ニット編地で実施しております。効果は素材や組織によって異なります。
※試験方法は実用洗濯とは異なるため、同等の効果を保証するものではありません。
新しい発想の防汚加工「キープクリーン」は、デサントと繊維メーカー「東レ（株）」との取り組みで生まれたものです。ゴルフ場では芝や土などが付着することが多々ありますが、その汚れを除去しやすくすれば良いという“ソイルリリース※”の考えで作られているので、きれいな状態で長く着用することができます。
※ポリエステルなど合成繊維に親水性を持たせて静電気の発生率を低下させ、生地に付着した汚れを落ちやすくした加工。
「クーリング（サンスクリーン）」
サンスクリーンは、強い日差しによるジリジリした“熱さ”の原因である近赤外線をカット。日差しによる温度上昇を軽減します。
ウェア内の温度上昇を抑え、－3℃差※のクーリング機能を発揮します。まるで日傘のように太陽の光をブロックし、快適にゴルフを楽しめます。
※カケン法に基づく遮熱性試験における当社従来品とサンスクリーンの温度差。
実着用では環境によって数値は異なります。
「ストレッチ」
ストレッチが効いているパンツは、しゃがみこんだときなどに、膝や股下の部分が突っ張ることを防ぐことができます。
パターのときに集中してラインを読むときやバンカーでスタンスを広げるときなど、不意にパンツに違和感を覚えると集中力を切らしてしまう可能性も考えられます。
その点ストレッチがあるパンツなら伸縮性があるため、動作がスムーズに行えます。
2023春夏 最新の白パンツおすすめコーディネートを紹介
左）ダイビングが盛んなグレートバリアリーフからイメージしたタイダイ総柄半袖シャツと神白パンツで、清涼感のあるコーディネート。印象的なシャツを引き立たせるため、キャップは同系色のネイビーをチョイス。
右）ブルーのパネルプリントとグリッドが特徴的な、クーリング機能や接触冷感など暑い季節に見た目も機能面もおすすめのコーディネート。シンプルなデザインなので、キャップは小物やシューズのカラーに合わせて差し色を入れると上級者コーデに。
左）デサントゴルフの定番的なシンプルでありながら細部にエッセンスを効かせた半袖シャツは、ハーフパンツに合わせてもカジュアルになりすぎず、上品さを感じるスタイルに。
右）美しい海の景色をグラフィックで表現したパネルプリントのキャップスリーブシャツは見た目からも気分が上がるコーディネート。神白パンツがシャツを引き立たせるとともに、コース映えすることも間違いなし。
今回お話を聞いたスタイリストの中村さんは、神白パンツを実際に見て「私はポケットのまわりがとても汚れやすいので、汚れが落ちやすいというのは本当に良いですし、クーリング機能もあるので、夏場のプレーも快適にできると思います。白パンツ着用のハードルを低くしてくれるアイテムだと思うので、ぜひ一度はいてプレーをしてみたいですね」と感想を教えてくれました。
この春・夏シーズンに、白パンツを取り入れたスタイリングに挑戦してみてはいかがでしょうか。
スタイリスト
中村祐三（なかむら ゆうぞう）
1978年生まれ、東京都出身。ファッションディレクター、エディターとして活躍する永尾将宗氏に師事後、2010年に独立。ゴルフ誌『EVEN』、女性誌『Oggi』でゴルフファッション企画のスタイリングを手掛けるほか、ゴルフアパレルの広告ビジュアルも数多く担当。
ゴルフ人気が加速する昨今、特に若年層のゴルファーが増えたことで、スタイリッシュなゴルフウェアが数多く登場しています。なかでも注目は、デサントゴルフ「ACTIVE」、マンシングウェア「ENVOY」、ルコックスポルティフ ゴルフ「#New C[…]
