プロゴルファーが伝授!橋添穂プロが教えるショート&ロングパットの極意!

プロゴルファーが伝授!橋添穂プロが教えるショート&ロングパットの極意!

  • 2023/02/17 (金)
  • 2023/05/22 (月)

2020年のプロテストに合格し、2022年ステップ・アップ・ツアーの「宍戸ヒルズレディース森ビルカップ」では4位タイに入る活躍を見せるなど、今後の活躍が期待される橋添穂プロ。

今回は、1m前後のショートパットの決め方&ロングパットの距離感の合わせ方についてのポイントを、橋添プロに教えてもらいました。

また実践編として、実際にコースに出たときに気を付けたほうが良いワンポイントアドバイス(パター編)を「リゾートトラストレディス」「スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント」で優勝し、メルセデスランキング7位に入った小祝さくらプロに教えてもらいました。

トッププロの技を参考にして、パッティングの悩みを解消しましょう。

※2022年12月20日に開催されたデサントゴルフフェスタ2022(太平洋クラブ・成田コース)にて撮影を行いました。

ショートパットはスポットを見つける。ロングパットは歩測が大事

ドライバーでナイスショットした後に、1mのパッティングを外してしまいがっかりした経験のあるアマチュアゴルファーも多いのではないでしょうか。

250ヤード飛ばしたショットも、1mのショートパットも「1打」にカウントされるので、ゴルフは最初から最後まで気が抜けません。

今回は、スコアメイクをするために最も大切な1m前後のショートパットの決め方について解説。加えて、ロングパットの距離感の合わせ方についても橋添穂プロに教えていただきます。

1m前後のパットは、スタンスに注意する

スタンスの取り方を教えている画像

まず下半身と膝を動かさないために、スタンスを肩幅程度にします。肩幅よりもスタンスが狭いと下半身が動いてしまい、重心がブレて真っ直ぐにボールを打ち出すことができなくなります。

下半身が動いていないことを確認するために、練習グリーンで友達などに右肩を押してもらいましょう。構えたときに、左右に押されても上半身が動かなければしっかりとアドレスができていることになります。

そして、数回リズム良く同じ振り幅で素振りをしましょう。パターは、振り子のように打つことが大切です。

大きく上げて小さいフォロースルー、小さく上げて大きくフォロースルーするなど、振り幅がバラバラになってしまうとパッティングが不安定になってしまいます。

同じ振り幅で短いパターを打つということを頭に入れながら、練習をしてみてください。

ショートパットで左に外しやすい人は、アドレスを再確認

打つ方向を確認している画像

ショートパットで左に引っ掛けてしまう人は、すぐにアドレスに入ることをやめましょう。

アドレス時にフェースが正しい方向を向いていなければ、カップインすることは難しくなります。もし、最初からフェースが右を向いているようであれば、引っ掛けやすくなってしまい左に外してしまいます。

そうならないためにも、まずは後ろから打つ方向を見ることが大切です。

方向がきちんと決まったら、次はボール位置の確認です。パターを打つときに、ボールは左目の真下にあるのが正解です。

練習時には、ボールを左目から真下に落としてみることで正しいボール位置が分かるので、ぜひ試してみてください。

ボールの位置を確認している画像

方向・正しいボール位置が決まったら、最後に打ち出したい方向にスポットを見つけます。

ディボット跡※でも良いのでボールの少し先に目印を見つけ、その方向にパターを出すようにしましょう。そうすれば方向性も安定していきます。

※ディボット跡:グリーン上にボールが落下した際にできてしまうへこみ、ピッチマークをグリーンフォークなどで直した後にできる穴。

また、引っ掛ける人はグリップを緩く握っている可能性もあります。緩く握ると距離感がつかみづらくなってしまうので、短いパットでは強く握りましょう。

加えて、グローブをしてパターをしている人は、違和感がなければなるべく取ることをおすすめします。

グローブをしないことで、ヘッドに当たったときのボールの感覚が手に伝わりやすくなるので、タッチも合いやすくなります。

ロングパットの距離感の合わせ方は、基準作りが大切

ボールを打っている画像

5m以上のロングパットが苦手な人は、グリーンに惑わされているのかもしれません。

普段はロングパットの練習をする機会がないと思いますし、いざコースに出てパッティングを行うといろいろなことを考えてしまいショートしたり、オーバーしたりと距離感がバラバラになってしまうことで、苦手と考えてしまっているのではないでしょうか。

そこで、練習グリーンで行ってほしいのが、同じ振り幅・同じ強さで5球ほどボールを打つ練習で、そのときに大切なのがボールの行方を見ないことです。

そして、歩測を行います。例えば、9~10歩程度の間に5球とも止まっていたら、ロングパットが苦手なわけではなく、自身が打ちたい距離が合っていないだけです。

適当に打って歩測したものが9~10歩であれば、それが一番心地良いロングパットの距離になります。

それを基準にしてコースに出たときに歩測をして、もし10歩程度であれば、普段の心地良い距離だなと思い返せば、ロングパットが苦手な気持ちはなくなると思います。

コースでは、最初に朝の練習グリーンで歩測をして基準を作ることが大切です。これを練習しておけば、あとは方向を考えれば良いだけになります。

ロングパット時には、強さ・方向性を考えてしまいどうしても混乱してしまいます。

歩測することで距離感の問題を解消してしまえば、方向性のみを考えれば良いだけなので、シンプルにパッティングができるようになります。

そしてもう一つ大切なのが、小さく上げてコツンと打たないことです。これをしてしまうと距離感が分かりづらくなってしまいます。

ショートパットでも同じですが、パターは振り子のように打つことが大切です。大きく上げたら、フォロースルーもその分大きくするというように、同じ振り幅で打つことを心掛けてください。

パターの振り方を教えている画像

小祝さくらプロのワンポイントアドバイス(パター編)

上りのパターは、真っ直ぐに打ち出すことだけを意識

上りのパターを打っている画像

上りのパターの場合、強く打とうと考えてしまい左に引っ掛けてしまうことがあるので、真っ直ぐに打ち出すことを意識しましょう。

余計なことは考えず、フォロースルーを真っ直ぐに出すということだけを考えて打ちましょう。

 

橋添穂さんのプロフィール画像

橋添穂(はしぞえ みのり)

2000年6月23日生まれ、山梨県出身。父でプロゴルファーの橋添純司の影響で3歳からゴルフを開始。2021年のプロテストに合格し、翌月の「ニッポンハムレディスクラシック」でプロデビューを飾り、見事に予選通過。2022年ステップ・アップ・ツアーの「宍戸ヒルズレディース森ビルカップ」では4位タイに入る活躍を見せるなど、今後の活躍が期待されます。

 

小祝さくらさんのプロフィール画像

小祝さくら(こいわい さくら)

1998年4月15日生まれ、北海道出身。8歳でゴルフを始め、2017年プロテストに合格。2018年には13試合でトップ10入りして初シードを獲得。2019年の「サマンサタバサガールズコレクション・レディーストーナメント」で初優勝。2020〜21年シーズンは「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」と「CATレディースゴルフトーナメント」で2週連続Vを飾るなど5勝。2022年は「リゾートトラストレディス」「スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント」で優勝し、メルセデスランキング7位となりました。

 

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