水泳のゴーグル選びに迷ったことはありませんか?自分にフィットしているかどうか自信がない、レンズは何色を選べば良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
また、デザインが豊富なゴーグルは、シリーズごとにさまざまな機能を持ち合わせているので、特徴まで考慮すると何を選べば良いのか悩んでしまいます。
そこで、初めて水泳ゴーグルを買う方や新たに買い替える方に向けて、自身に合ったゴーグルの選び方とともに、ゴーグルの使い方に関するお悩み・解決方法も併せてご紹介します。
自分に合った水泳ゴーグルの選び方を伝授!
デサントジャパン株式会社 アリーナマーケティング部 一瀬学さん
今回、水泳ゴーグルの選び方について教えてくれたのは、「アリーナ」のゴーグルを手掛けるデサントジャパンの一瀬学さん。
そもそも水泳ゴーグルには、大きく分けて「競泳用」と「フィットネス用」があり、まず用途に合わせて選ぶことからスタート。
「アリーナでは『トップレーシング』『レーシング』『フィットネス』の3つのレンジを展開しています。
簡単に説明すると、トップレーシングとレーシングは、公式大会での着用が認められた競泳用スイムゴーグルです。
対してフィットネスレンジは、楽しく健康に泳ぎたい方に向けたゴーグルで、快適さを追求し、各モデルに特徴を持たせて展開しています。」(一瀬)
今回は初心者向けということで、ジムのプールなどで活躍するフィットネスレンジのゴーグル選びについて聞いてきました!
自分の顔にフィットする水泳ゴーグルを選ぶことが大事!
――ゴーグル選びのポイントを教えてください。
一瀬:ゴーグルはモデルによって特徴が異なり、くもりにくい、デザイン性が高い、レンズが大きく視野が広いなどそれぞれにポイントがあります。そのため、何を重視するかで選び方も変わります。
しかし、どのモデルを選ぶにしても、自分の顔にフィットしていることが前提です。自分の顔に合っていないスイミングゴーグルを使うと、目のまわりに痛みを感じたり、顔との間に隙間ができたりして水が浸入することがあります。
――フィットしているかどうかはどこをチェックすれば良いのでしょうか?
一瀬:レンズを軽く目に押し当てたときに、吸い付くような感覚があればフィットしていると言えます。
本当にフィットしている場合は、少し手を離してもゴーグルが落ちません。逆に、隙間ができるような状態だとNG。ゴーグルが顔に合っていないことになります。
――フィット感はレンズの形状で変わるのでしょうか?
一瀬:レンズはフィット感に影響はありません。フィット感はクッションによって変わります。
フィットネスレンジのゴーグルは、基本的にはクッション付きなのでフィットしやすいと思います。よりフィット性を求める場合は、クッションが立体的にカーブしたゴーグルを選ぶのもおすすめです。
――顔の大きさや鼻の高さなどは関係ないのでしょうか?
一瀬:目のまわりがフィットしていれば、鼻ベルトを付け替えるだけでOKです。アリーナのフィットネスモデルは、ご自身に合わせて鼻ベルトのサイズが調整できるようになっています。シルキー、アリーナウォーボ、シルエ、そしてパノラには長さが異なる3種類の鼻ベルトが付属しています。
ゴーグルを装着した際に、最も歪みが少なく見えるよう、鼻ベルトの長さをお選びください。
レンズの色の選び方。色によって見え方は変わる?
――ゴーグルのレンズにはさまざまな色がありますが、レンズの色によって水中での見え方が変わるのでしょうか?
一瀬:アリーナのフィットネスレンジのゴーグルはクリア系、ブラック系をはじめ、パープル系、ブルー系、ピンク系があり、それぞれ水中での見え方が異なります。
一番見やすいのはクリアレンズです。しかしクリアレンズは装着時の見た目や、他者から自分の目が見えることを気にされる方も多いですね。
そのため色付きのレンズが好まれます。また、色付きレンズは屋内プールのライトがまぶしく感じにくくなることも大きなメリットです。特にブラック系、ブルー系はまぶしさが軽減されるものが多いです。
――自分に合ったレンズの色などはあるのでしょうか?
一瀬:基本的には好みで選べば良いと思います。周りの視線などが気になる方は濃い色を、水中での見やすさで選ぶならクリア系やブルー系がおすすめです。
あとはフィットネス水着の色と合わせて選ぶ方もいらっしゃいますね。見た目がかわいいから、という理由で色を選んでも問題ありません。
また、レンズの色によって心理的効果が異なるので、レーシングゴーグルの場合はそういった観点で選ぶこともあります。
例えば、赤いレンズは闘争心を高めると一般的に言われていますし、心を落ち着かせたい場合はブルー、自分だけの世界に集中したい場合は濃いブラックを選ぶこともあります。
ミラーレンズにはどんな効果があるの?
――ミラータイプのレンズも見かけますが、そのメリット・デメリットを教えてください。
一瀬:ミラーレンズは外から見えにくくなるのが一番のメリットです。純粋に見た目がかっこいいですし、周りの視線が気にならないためフィットネスに集中できます。
また、光を通しにくいので、屋外であればまぶしさも軽減できます。しかし、室内プールでの使用の場合、ミラー加工によって水中ではより暗く見えるので、どちらかと言うと屋外での使用に適してます。
――ミラーレンズと、そうでないレンズではどちらが人気ですか?レンズの色やゴーグルのデザインには、何かトレンドがあったりするのでしょうか?
一瀬:ミラー加工の有無による違いはありませんが、レンズは色付きが人気ですね。以前はブラック系がほとんどでしたが、今はカラーレンズを選ぶ方も増えています。
ゴーグルのデザインとしては、少し明るい差し色が入ったものが選ばれるようになりました。黒1色ではなく白いパーツを取り入れたものや、サイドにデザインが入っているものなど、ファッション性の高いものが支持されています。
度付きゴーグルのレンズ選び。度が強いものは避ける!?
――度付きレンズの選び方を教えてください。
一瀬:多くの店頭にテストレンズが置いてあるので、視力確認後、ガイドラインに従ってテストレンズを選んでください。このテストレンズを試してみて、自分に合ったものを選びます。
――度付きレンズを選ぶ際、何か注意すべき点はありますか?
一瀬:度が強いものは避けてください。水中では見ているものが近く感じられるので、度が強すぎると疲労感を起こしてしまうんです。メガネと一緒で、度が強いと疲れてしまいます。
そこまで度が強くなくても水中では十分ですし、鼻ベルトを調整することでより良い視力を得ることができます。
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