テニスウェアを選ぶ基準は人それぞれです。しかし、始めたばかりの初心者の場合、テニスウェアとほかのスポーツウェアの違いを知らない人もいるのではないでしょうか。
今回は、テニスウェアとほかのスポーツウェアの違いについて紹介します。
デザイン性が高く、機能性にも優れたテニスウェアを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
テニスウェアとして、ほかのスポーツウェアを着ても良い?
練習や遊びでテニスをする場合は、ほかのスポーツウェアを着ても問題はありません。しかし、テニスの公式大会に出場する場合は、ウェアに多くの規定があるため、ほかのスポーツウェアの着用はできません。
もし、ほかのスポーツウェアや規定外のテニスウェアを着てコートに入った場合は注意を受けたり、試合が中止になることもあります。
公式大会では、服装規定で「テニスウェアであること」と明記されていることが多いため、公式戦に出る場合はテニスウェアを用意しましょう。
テニスウェアとほかのスポーツウェアの違い
テニスウェアにはいろいろな種類がありますが、ほかのスポーツウェアとどのような点で違うのか分からないという人も多くいます。
始めたばかりの人はウェア選びで失敗しないように、基本のテニスウェアを知っておくと良いでしょう。
テニスの動きに合わせたカッティング
テニスでは肩まわりや股関節など全身の複雑な動きが求められるため、動きやすい服装をする必要があります。
ほかのスポーツウェアとは違い、テニスウェアはテニスの動きに合わせてカッティングされていたり、スウィングのしやすや走りやすさを重視し、可動域を広げるためストレッチ性のある素材を採用しているものが多いです。
ボールを入れるポケットの有無
テニスウェアとほかのスポーツウェアのボトムスの違いは、テニスボールを入れるポケットの有無にあります。
テニスウェアにはボールを入れるポケットが付いているため、すぐにポケットからボールを取り出してプレーすることが可能です。
ボールを収納するボールホルダーも販売されていますが、ポケットが付いたタイプのほうが便利です。
コートに合わせたシューズ
テニスシューズとランニングシューズの大きな違いは、靴底にあります。
前方にのみ走ることを意識して作られているのが一般的なランニングシューズですが、テニスシューズはどの方向にも動きやすいよう、比較的平面に作られています。
平面になったテニスシューズは前後左右に動くテニスのプレー特性を考慮した、グリップ性や耐久性に優れた設計です。
また、テニスは足の使い方がパフォーマンスに直結するスポーツと呼ばれており、人工芝やクレイ、ハード、カーペットタイプなどコートに合わせたシューズ選びが必要です。
デザイン性
最近はどのスポーツウェアもおしゃれなデザインが増えてきています。
テニスウェアも同様にデザイン性が豊富になり、ユニークなデザインのもの、季節感のあるデザインのものなどが販売されています。
また、通気性およびストレッチ性が良いものも多いので、お気に入りのデザインのものをそろえるとプレーに集中しやすくなるでしょう。
テニスウェアのゲーム用と練習用の違いは?
テニスの公式戦では、規定に沿ったウェアでしか出場できません。
スポーツ用品メーカーがゲームシャツとして販売しているゲーム用シャツは、大会の運営規定(大会ごとの服装規定)や審判の判断などで認められることがあり、ロゴがJTA(日本テニス協会)ルールブックに沿って規定の箇所に入っています。
練習用のテニスウェアはどのようなデザインであっても問題はありません。
そろえておきたいテニスウェアの種類
テニスウェアにはさまざまな種類があります。
続いては、テニスをするうえで、そろえておきたいテニスウェアを紹介します。
練習用ウェア
テニスの練習用ウェアは、公式戦ではないため、基本的にどのようなものでも構いません。
Tシャツやポロシャツがトップスとして一般的です。練習用のウェアに制限はないので、テニスがしやすい機能性が良いものを選びましょう。
ボトムスは男性ならハーフパンツやロングパンツ、女性ならショートパンツやワンピース、スコートがあります。テニスは体を激しく動かすため、男女ともに動きやすいショート丈のボトムスがおすすめです。
ロングパンツを選ぶ場合は、足元がパタつかず、動きやすい素材のものを選びましょう。
大会用ウェア
テニスの公式大会では、試合のルールに沿ったテニスウェアを用意する必要があります。
また、公式大会でのテニスウェアは、身に着けるものすべてにロゴの数と大きさの制限がかけられています。公式大会に出場する場合は、ルールに沿わないウェアを着ていると出場できず、失格になることもあるので注意が必要です。
大会を検討している方は、「ITF(国際テニス連盟)服装規定およびJTAルールブック服装規定適応」と記載されたウェアを上下1セット持っておくと良いでしょう。
アウター
冬に屋外でテニスをプレーする場合、アウターは必須です。プレーをしていない間の防寒対策としては、ロング丈のベンチコートがおすすめです。
ただし、ベンチコートはテニスをプレーする際には動きにくいので適していません。プレー中もアウターを着たい場合は、ウィンドブレーカーや薄手のパーカー、スポーツジャケットなどから動きやすさで選ぶと良いでしょう。
また、夏でも日差しが強い日などは、UVケア機能付きのジャケットを持っておくと紫外線対策として活用できます。
インナー
テニスは汗をたくさんかくので、男女問わず、テニスウェアのインナーは吸汗速乾性のあるものを選びましょう。冬は保温機能のあるインナーを選ぶのもおすすめです。
また、テニスのインナーとしては、コンプレッションウェアといって、体に圧を加えて筋肉をサポートするウェアもあります。
無駄な動きを抑え、体の負担を軽減してくれる機能が備わっているため、テニスをプレーする際はインナーとして利用すると良いでしょう。
女性の場合はスコートの丈が短いため、レギンスやタイツの着用もおすすめです。
シューズ
テニスは前後左右に機敏に動かなければなりません。そのため、シューズ選びは大切で、特にテニスコートの状況に応じて選ぶ必要があります。
例えば、ハードコートの場合はシューズの消耗が早く、足元が疲れやすいため、丈夫なシューズを選ばなければいけません。対して人工芝のコートでは、足は疲れにくい反面、滑りやすいため、グリップ力の高いシューズを選びます。
また、土や砂のテニスコートは特に滑りやすいため、グリップ力の高いシューズが良いでしょう。
テニスウェア選びのポイント
続いては、テニスウェアを選ぶときのポイントについて紹介します。
環境に合わせた機能性
テニスウェアを選ぶ際は、環境に応じた機能性のあるものを選びましょう。特にテニスは全身で激しく動いて汗をかくため、吸汗速乾性の高いウェアを選ぶとプレーしやすいです。
また、夏には通気性の高いクーリング機能のあるのもの、冬は保温性の高いもの、屋外のテニスコートでのプレーでは紫外線対策のできるもの、といった環境に応じたものを選びましょう。
動きやすさ
テニスは複雑な動きが求められるスポーツのため、動きやすさも重視しましょう。基本的にテニスの動きに合わせたカッティングをされたものが多く、プレーしやすく設計されています。
さらに動きやすいウェア選びをするなら、体のつくりに合わせて立体裁断で作られている裁断のテニスウェアがおすすめです。
デザイン
テニスは公式戦以外では、ウェアの制限はありません。
練習時は自分好みのデザインを選びましょう。お気に入りのテニスウェアを着るだけで、練習へのモチベーションも上がるでしょう。
また、公式戦でも細かい色の指定はありません。自分のラッキーカラーを取り入れるなど験担ぎをしても良いでしょう。
ほかのウェアと違いテニスウェアならではの良さがある!
テニスウェアはほかのスポーツウェアと違い、テニスに特化したウェアです。テニスの動きに合わせて作られているため、動きやすくなっています。
テニスを始めたばかりの初心者の方こそ、テニスウェアを着ることをおすすめします。自分の好みに合ったデザインや機能性を重視して、テニスウェアを選んでみてください。