テニスコートの種類や特徴、シューズの履き分けについて解説

テニスコートの種類や特徴、シューズの履き分けについて解説

  • 2021/03/31 (水)
  • 2023/12/13 (水)

土や芝で作られたテニスコートはよく知られているかもしれませんが、そのほかにもテニスコートにはいくつかの種類があり、特徴も各々です。

今回は、テニスコートの種類や特徴を解説し、コートに合わせたシューズの選び方を紹介します。テニスを始めようと思っている人やシューズの購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

テニスコートにおけるシングルスとダブルスの違い

テニスコートにおけるシングルスとダブルスの違い

まず、テニスコートの概要について紹介します。
テニスは、ダブルスとシングルスでコートの使用する面に以下のような違いがあります。

シングルスのテニスコート

1対1でプレーをするシングルスは、テニスコートの外側から2本目に縦に伸びている、シングルスサイドラインの内側でプレーをします。

シングルスで使われるテニスコートは、23.77m×8.23mで区切られています。

ダブルスのテニスコート

テニスコートの一番外側を縦に伸びている線を、ダブルスサイドラインと言います。
2対2でプレーをするダブルスでは、テニスコートのフルサイズ(23.77m×10.97m)を使います。

ダブルスのほうが使えるテニスコートの横幅は広くなっていますが、縦はシングルスと同じです。

また、サーブのときはシングルスと同様、サービスラインの前、シングルスサイドラインの内側にボールを落とさなければいけません。

テニスコートの種類

テニスコートの種類

テニスコートは線(ライン)の数や位置、コートのサイズはすべて共通です。しかし、使われている素材は大きく分けて5種類あり、それぞれ名称と特徴が異なります。

グラスコート

グラスコートは、いわゆる天然芝で作られたテニスコートです。テニスの4大大会であるウィンブルドン選手権で使用されているため、テレビなどで見たことがある人も多いかもしれません。

グラスコートはとにかく整備が大変です。大きな大会に向けて整備しても、大会終盤にもなると芝が剥がれ土がむき出しになっていることも多いことから、グラスコートの数自体はあまり多くありません。

また、グラスコートには、ボールの速度が上がりバウンドが低くなるという特徴があります。そのため、粘り強い試合をする選手より、サーブやボレーを得意とする選手に有利なテニスコートです。

クレーコート

クレーコートは土でできたテニスコートです。以前、日本で主流になっていたクレーコートは、学校の運動場にあるような茶色のテニスコートでした。

しかし、使用する土や色の決まりはないため、全仏オープンで使われているクレーコートにはレンガを粉々に砕いたものが使われており、赤茶色になっています。

ほかにも、緑色のクレーコートや、プロテニス大会の一つである、マドリードオープンで過去に一度だけ使われた青いクレーコートもあります。

クレーコートは使用する土質によってボールのバウンドの仕方や球速、滑りやすさに違いが出るという特徴があります。

また、天候によっても大きく左右され、湿度が高い日はバウンドが低くなったり、球速が下がったりすることもあります。反対に乾燥している日は、バウンドが高く球速も上がるのが特徴です。

ハードコート

現在、プロテニスの大きな大会で最も多く使われているテニスコートがハードコートです。

ハードコートはアスファルトなどの硬い素材の上を、ゴムやアクリルなどでコーティングしたもので、全米オープンや全豪オープンでも使用されています。

大きな大会以外でも世界各国で現在主流になっているテニスコートで、イレギュラーなバウンドが少なく、スピードもクレーコートに比べると速いですが、グラスコートに比べると遅いちょうど中間にあたるコートです。

また、足元が滑りにくくキュッと音が鳴ることがあるのも特徴と言えます。

オムニコート

オムニコートは人工芝に砂がちりばめられたコートで、雨に強く管理も簡単にできるのが特徴です。

また、ハードコートに比べて球は遅く、バウンドも低くなると言われています。クレーコートに見られるほどのイレギュラーバウンドは起こりにくいですが、芝に混ぜる砂の量でバウンドに違いが出るという特徴もあります。

日本には、オムニコートが最も多いとされていますが、世界的には普及されておらず、世界大会にオムニコートが使用されることはないため、プロ選手はあまり使用しないテニスコートでもあります。

カーペットコート

カーペットコートは、いわゆる室内型のテニスコートです。

毛足が短いカーペットでできたコートで、足や腰への負担が少なく転んでもけがをしにくいため、テニススクールなどでも使われています。

バウンドが低く球速は上がるため、テンポの速いラリーが続くのが特徴です。思いのほかボールが伸びることがあるため、慣れるまでは返球に難しさを感じるかもしれません。

テニスコートに合わせてシューズの履き分けが必要?

ルコックスポルティフ、テルナバウンドコ-ト

グラスコート・クレーコート・オムニコートは滑りやすく、ハードコート・カーペットコートは滑りにくいなど、テニスコートには種類によって違いがあります。

滑らないテニスコートに滑り止めの強いシューズや、滑りやすいテニスコートに滑り止めの少ないシューズを履くと足への負担が大きくけがにつながることがあります。

また、ゲームの勝敗に影響する可能性もあるため、使用するコートに合わせてテニスシューズを履き分けましょう。

テニスシューズの種類

テニスシューズはテニスコートの種類に合わせて以下のように分かれます。

  • オールコート用
  • オムニ・クレーコート用
  • オムニコート用
  • カーペットコート用
  • ハードコート用
  • クレーコート用
  • グラスコート用
  • このなかで特に日本で使用されているのは、オールコート用、クレー・オムニ用、カーペットコート用の3つです。

    オールコート用は滑り止めがそれほど強くなく、ハードコートなど滑りにくいコートに向いています。クレー・オムニ用は滑り止めが強いため、名前の通りクレーコートやオムニコートに向いています。カーペットコート用はカーペットの素材に溝が引っかかるのを防ぐため、靴裏にはほとんど溝がありません。

    グラスコート用は靴裏がボコボコしたシューズですが、日本にグラスコートはほとんどないため、使用する機会のない人がほとんどでしょう。

    テニスシューズやウェア選びにおすすめのブランド

    ルコックスポルティフ、テニスシューズ

    テニスシューズを手掛けるスポーツブランドは数多くありますが、そのなかでも特におすすめのブランドを紹介します。

    le coq sportif(ルコックスポルティフ)

    ルコックスポルティフ ロゴ

    100年以上もの歴史を持つルコックスポルティフは、これまでに数多くのテニスウェアを手掛けてきました。

    機能性はもちろん、デザイン性も高いルコックスポルティフのテニスウェアは、テニス初心者からプロテニスプレイヤーまで、幅広い層に愛用されています。

    そんなルコックスポルティフからは、日本人向けのテニスシューズも登場しています。

    さまざまなテニスウェアに合わせやすいカラーリングのテニスシューズが多く、お気に入りの1足に出会える可能性も高いでしょう。

    テニスウェアとテニスシューズをセットでそろえたいという人は、ルコックスポルティフがおすすめです。

    テニスをするならコートの種類や特徴を知っておこう!

    テニスをするならコートの種類や特徴を知っておこう!

    現在、日本国内で利用することのあるテニスコートは、クレーコート・ハードコート・オムニコート・カーペットコートの4種類でしょう。この4つのコートだけでも、それぞれ適したシューズには違いがあります。

    足への負担を軽減し、パフォーマンスを向上させるためにも、テニスコートに合ったシューズを履いてプレーを楽しみましょう。

    テニスについて詳しくはこちら

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