アサヒビール株式会社と共同開発!
“ビールサーバーキャスト”の負担を軽減する
新型背負い式樽生サーバー用バッグ開発について

株式会社デサント(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:石本 雅敏)とアサヒビール株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:小路 明善)は、医療法人ダイナミックスポーツ医学研究所(所在地:大阪府大阪市、所長:大久保 衞)監修のもと、人間工学に基づき設計した新型背負い式樽生サーバー「楽しょうサーバー」のバッグ部分(樽生ビール容器を含まない)を共同開発いたしました。
「楽しょうサーバー」は、主に野球場のスタンド、宴会場といった場所で、移動を伴いながら樽生ビールを提供する際に使用される器具で、樽生ビール容器(以下「サーバー」)と容器を背負うためのバッグ(以下「サーバーバッグ」)の2つの部分に分かれます。今回、当社が開発したのは新型の「サーバーバッグ」です。
サーバーは容量が10Lのものが主で、液量が満たされた状態では約20kgの重量になります。特に野球場での樽生ビールの提供は、女性が担うことが多いことから、負担軽減を求める声が多く寄せられていました。従来のサーバーバッグでは、?腰ベルトによってサーバーが固定しづらい、?サーバーの重心が腰より低い位置にある、という主に2つの要因から、販売スタッフは過度に前傾した姿勢で移動、販売をしているため、肩へ荷重が集中しているということが分かりました。さらに、サーバーが身体に固定されていないことから、動くとタンクが揺れて身体に当たり、痛みを感じるという声もありました。
これらの負担を軽減するために、当社が持つスポーツ用品の開発技術や健康管理に関する知識を活用した機能的なサーバーバッグを開発し、「楽しょうサーバー」への採用となりました。この「楽しょうサーバー」は、プロ野球ペナントレースが開幕する3月下旬から各球場などで生ビールの提供の際に使用されます。
 
【写真商品の概要】
 
品名:「楽しょうサーバー」
 
サーバーバッグの仕様
サイズ:底部径27 cm × 29 cm × 高さ58 cm
重 量:約2,900g
組 成:ナイロン100%
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<新型背負い式サーバー「楽しょうサーバー」用サーバーバッグの特徴>
・背負ったサーバーを身体に密着させられる仕様の腰ベルトを新たに開発
サーバーバッグの形状を保持するフレームと、サーバーの重心を腰より上の位置に
 保つためのスペーサーからなる構造の開発(図4参照)
・背負ったサーバーが移動時に揺れない様、身体への密着度を高めた設計を開発
 
上記3点の特徴を備えた「楽しょうサーバー」用サーバーバッグは、現行品に比較して肩周辺の着圧値で最大約2割の負担軽減を実現し(図1参照)、立位安静状態で、使用者に肩周りの負担を問う官能評価においても、現行のものより負荷軽減を実感できるとの回答を得られました(図2参照)。
 
図1:肩周辺の着圧値 図2:肩周りの負担官能評価
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その他、アウトドア用バックパックの開発技術を応用し、ショルダーベルト、ウエストベルトにも様々な工夫を施し(図3参照)、使用者の負担軽減並びに使いやすさに配慮した仕様を採用 しています。

図3:サーバーバッグ背面  
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・反発性のある特殊な素材を挟み込み、
 ショルダーベルトの肩へのくい込みを軽減
 
・立体カーブショルダーで身体へのフィット感を向上
 
・背面部に熱くなり過ぎない
 Outlast(アウトラスト)®(温度調節素材)を採用
 
・ショルダーストラップを装着しフィット感を向上
 
・ウエストベルトはマグネットで簡単着脱
 
・ウエストベルト調整時に弱い力でも引きやすい
 内引き仕様
 

図4:「楽しょうサーバー」用サーバーバッグの構造
【現行品】
サーバーの重心が腰上から離れ、
下部にあるため後ろに引っ張られる。
【楽しょうサーバー用サーバーバッグ】
スペーサーを厚くすることで重心を高くし、
バッグの形状を保持するフレームを採用。
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お問い合わせ

デサントジャパン株式会社 お客様相談室

フリーダイヤル:0120-46-0310

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