株式会社デサント

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社長メッセージ

社長メッセージ社長メッセージ

国内外ともに分社化の効果を感じられる好スタートを切ることができました。
引き続きグループ一体となって企業価値の向上に取り組んでまいります。

2018年3月期の業績について

2018年3月期の業績は、売上高141,124百万円(前年同期比7.3%増)、営業利益9, 596百万円(同14.0%増)、経常利益9,698百万円(同12.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益5,771百万円(同2.1%増)の、増収増益となりました。

エリア別に見ると、国内事業においては、分社化の大きな目的のひとつである収益性を着実に向上させ、国内需要をしっかりと捉えての増収という結果を出すことができました。

韓国は好調な『デサント』が牽引し、『アンブロ』は売上が倍増したことに加え、苦戦していた『ルコックスポルティフ』にも復調の兆しが見られるなど、好転の機運を感じています。

また、日本、韓国に続き第3の柱にするべく注力している中国においては、2016年に設立した現地法人が本格稼働し、『デサント』で58店、『アリーナ』で50店を新規オープンさせるなど、ビジネスを軌道にのせることができました。結果として中国で売上を日本円換算で約140億円、前年対比150%(現地通貨ベース)に増やし、重要な柱のひとつとなりつつあります。

国内外とも、分社化の効果を感じられる良いスタートを切ることができました。

2018年3月期の特徴的な取り組みについて

トップ選手との関わりや、技術力の評価など、当社らしさを発揮できた1年だったと思います。

まずは、世界最大規模のスポーツ用品の見本市I S P Oにおいて『デサント』ブランドが7つ目となるISPOアワード金賞を受賞した点です。加えて、長年ISPOに出展している『デサント』のスキーカテゴリーにおいても、アワードの受賞を目指してきましたが、今年はついにスキーの2商品でも、アワードを受賞することができました。現中期経営計画で掲げている「モノを創る力の向上」という目標を着実に達成できていると感じています。

二つ目には、この冬、韓国・平昌の直営店「ピョンチャン デサントブランドステーション」において、商品の販売だけでなく様々な情報発信の場として、当社がサプライしたウィンター競技のワールドカップモデルの展示や、選手のウエアの修理や調整を受け付けるブースを設け対応したことです。これまでも大きなスポーツの国際大会において、修理対応はしているのですが、今回はあえてお客様の目に触れるところにブースを設け、様々な国からいらっしゃった一般のお客様に当社のモノ創りの姿勢や技術力を間近に感じていただけたと思います。

また、ブランドのアンバサダーとして大切な役割を担っていただくトップ選手とのサプライ契約にも、引き続き注力していきます。日本から米国に活躍の場を移した大谷翔平選手も『デサント』『スキンズ』ブランドを引き続き着用していただくことになりましたし、今後を見据え、これから活躍が期待される若手選手との契約も進めています。これら当社のブランドの商品を着用した選手の活躍により、当社の製品の素晴らしさを世界中のユーザーに伝えていきたいと思っています。

分社化後の社内での変化について

社内のプロジェクトとして企業アイデンティティの再浸透に取り組んでいます。私たちグループの「良いモノを創り、お客様に届ける」という使命はどの会社、どの部署にいても同じであるべきです。それを分社化した今だからこそ、再度社員一人ひとりが心に刻む必要があると考えています。まずは、企業理念や創業の精神の再浸透のきっかけになるよう、20年ぶりに社員参加の運動会を開催しました。チーム名を創業の精神である「創造」「挑戦」「誠実」「調和」にするなど随所に工夫を凝らし、スポーツカンパニーであることを存分に楽しみながら社員が企業アイデンティティを意識する機会となりました。

また、各ブランドのデザイナーを6つのグループに分け、創業の精神のキーワードをパソコンのデスクトップの画像にデザインする取り組み「D-TOPアワード」も開催しました。完成したデザインを数週間ごとに国内社員のパソコンのデスクトップに表示されるよう設定し、さらに投票でNo.1デザインを決めました。このようなイベントを通して、所属や職種の垣根を越え、全員でアイデンティティを共有することができたので、次のステップでは社員一人ひとりが企業アイデンティティを意識し、実践していける施策を計画しています。

2019年3月期に向けた施策について

「Compass 2018」は初年度の2017年3月期から韓国の市況停滞に見舞われ、最終年2019年3月期の定量目標の達成は困難と考え下方修正をいたしました。一方「Compass 2018」で重点戦略に据えた定性目標は着実に取り組み、成果がでてきています。例えば「モノを創る力」の後押しとなる、アパレル、シューズの2つのR&Dセンターは2019年3月期中に本格稼働します。デサントアパレル吉野工場は移転・建て替えが完了し、水沢工場は設備の増強を終えるなど、ハード面は揃います。今後は生産能力の拡充と設計開発能力の強化に向け具体的な活動を開始していきます。

さらに『イノヴェイト』ブランドが、ノーベル物理学賞受賞対象素材である「グラフェン」を使用したシューズをマンチェスター大学と共同開発し、商品化に成功しました。ナノレベルの薄さでありながら高い強度を持ち、しなやかな素材である「グラフェン」を、高いグリップ力が求められるスポーツシューズに活用することで、アスリートの高い要望に応えることができると思います。今後「グラフェン」を利用したシューズ技術を、当社の他のブランドにも展開していくことで、シューズ開発力の向上につながると期待しています。

また「経営インフラ整備」の部分では、PLM(Product Lifecycle Management)システムを導入することで、各ブランドの仕入れから販売業務に関わる手間の大幅な効率化を進めることができるでしょう。今後ERP(基幹系情報システム)も導入する予定です。今後もグローバル企業としてさらなる成長のために様々なシステムのデジタル化に注力していきます。

2020年に向けて

今後、日本では注目の世界大会が次々に開催され、スポーツへの関心が高まっています。以前から当社のファンでいてくださっている方、新しくファンになっていただいた方、双方から愛され続けるよう、このスポーツが盛り上がる時期においても、当社らしく行動し、挑戦を続けていきたいと思っておりますので、今後とも当社への応援をお願いいたします。

2018年6月
代表取締役社長 石本 雅敏