マーモット 水沢ダウン
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【GetNaviの語らせて!】アウトドアブランド「マーモット」を理解する10の用語とヒストリー。そして注目の「ホライズンジャケット」レビュー

  • 2020/12/22 (火)
  • 2021/09/15 (水)
  • GetNavi

マーモットはアメリカ生まれのアウトドアブランドです。1974年にスタートしたマーモットは、「生還するためのプロダクト」をメッセージとして掲げていたときもあり、極限の環境でも耐えられる高い性能を誇る製品を世に送り出してきました。

というと、「アウトドアブランドにありがちなストーリーとフィロソフィーじゃない?」と思うかもしれませんが、GetNaviチームは、ほかとは一線を画す先進性を感じています。

本記事では、マーモットの持つ先進性と先見の明をキーワードで解説しながら、マーモットで注目のアイテムをレビュー。「ホライズンジャケット」はバッグを持たなくても街やオフィスに出かけることができる、新しいスタイルを実現するジャケットで、マーモットのなかでは日常に取り入れやすいプロダクトの1つです。

デイリーのアウターとして取り入れることで、先行き不透明な世の中でも「生還するためのスペック」を持ち併せていると、GetNaviは考えています。

マーモットをまず理解する5つのテクノロジー

まずはマーモットを知るための技術について解説。いずれもマーモット製品ではよく見かけるワードなので知っておくともちろん役立ちますし、「あの技術って、なんだったっけ?」と振り返るときの参考にしてみてください。

ゴアテックス(GORE-TEX)

ゴアテックスは、アメリカのWLゴア&アソシエイツ社が製造販売する防水透湿性素材の商品名で、水滴より小さく水蒸気は通す大きさの微細孔を無数に持つ防水・透湿フィルム。

アウトドア好きには防水機能の代名詞として知られ、さまざまなアウトドア用品で使われているゴアテックスですが、雨天時に雨を防ぎ、衣服内部の湿気を放出することで快適に過ごすことができるこの素材にいち早く注目し、アウトドアアイテムで初めて商品化させたのがマーモットです。

製品のデザインや仕様には厳しい品質基準が設けられ、多くのテストをクリアしたものだけが生産を許されています。

ダーミザクス(Dermizax)

東レが開発した、高機能膜により最高レベルの防水性、低結露性を達成した親水性ポリウレタン無孔膜をベースとしたラミネート素材。

特殊無孔質メンブレンは、高いレベルでの耐水圧性と伸縮性に優れ、雨天時に雨を防ぐうえ、衣服内部の湿気を放出することで快適に過ごすことができ、ソフトでしなやかな風合いを維持することができます。

マーモット・ダウンディフェンダー

ダウンの繊毛1本1本にナノレベルではっ水加工を施すことにより、ロフト(かさ高)の低下を最小限に抑え、保温の維持をサポートする独自のディフェンダー加工。

洗濯耐久性にも優れています。またダウン着用時に、雨、体から出る汗などからの湿気により、ダウンが結露する場合の保温性能の低下を軽減します。

1000フィルパワーダウン(1000 Fill Power Down)

最高レベルの基準をクリアした、軽量かつ高い保温性の良質なマザーグースダウン。

ゼロパターン

マーモットが独自開発した構造。切り替えや、縫い合わせによるウェイトの増加を防ぐため、細かくパーツを裁断することなく、できる限りワンパーツの構造にすることによる軽量性、縫い目を少なくすることによる耐久性・防水性を向上させたパターン構造です。

マーモットが持つ先見性が理解できるヒストリー

マーモットのウェアに採用されている機能性に触れてもらったところで、同社の歴史について紐解いていきましょう。

ハイライトは「テクノロジー」のパートでも触れた、アウトドア界で初めて「ゴアテックス」を採用した点ですが、創業時に起こった、映画のようなダイナミックなエピソードも注目。このパートもキーワードを取り上げながら解説していきます。

マーモット

「エリック・レイノルズ」と「デイヴ・ハントリー」

1971年、カリフォルニア大学の学生だったエリック・レイノルズとデイヴ・ハントリーは、アラスカの氷河を研究するプロジェクトで出会いました。そこで2人はアラスカの氷上で受ける授業を快適にするための防寒ウェアを考案。

寄宿舎を工房代わりにして、ダウンを使用した3つのウェアと、マイナス45度まで使用可能なスリーピングバッグを製作しました。そして1974年、友人のトム・ボイスを招いてコロラド州グランドジャンクションで「マーモット」が誕生したのです。

108着のダウンジャケット

1974年秋、ある男との出会いにより「マーモット」は一気に前進を始めました。その男の名前はマイク・フーバー。トムがペルーで映画製作者と名乗るマイクと出会います。

コロラド州に戻ったトムに、マイクから緊急コールが入りました。
「108着のダウンジャケットを製作してくれ。納期は1週間後だ。」
「イエス。」即答したトムはさらに続けます。
「マイク、君からこの電話をもらう前から、僕らは用意を始めていたよ。」と。

1週間後、「ゴールデンマントル(Golden Mantle)」と名付けられたダウンジャケットが、クリント・イーストウッド主演の山岳アクション映画「アイガー・サンクション」の撮影スタッフへ届けられたのです。

ゴアテックス

1976年、マーモットは画期的なマテリアルと出会いました。早速そのマテリアルを使用したスリーピングバッグを製作し、防寒・防水テストを開始します。

防寒テストは食肉用冷凍庫への7連泊、防水テストは消防用スプリンクラーを使用するなど過酷な環境条件を想定したものでした。テスト結果に満足した彼らは、そのマテリアルを100フィート(約30メートル)購入し、ウェアやスリーピングバッグの採用を開始しました。

そのマテリアルこそが、現在ハイパフォーマンス・マテリアルとして名高い防水アイテム「ゴアテックス(GORE-TEX)」。実は、マーモットこそがゴアテックスのアウトドア界での最初の顧客だったのです。

現在のマーモット

最後に、最新のマーモットについて触れておきましょう。

本社の所在地は、ワイナリーが有名なアメリカ・カリフォルニア州のナパバレー。アメリカはもちろん、ニュージーランド、中国、日本、韓国、カナダ、イギリス、オーストラリア、イタリア、スイス、フランスなど、現在では40ヶ国以上で販売される、グローバルブランドに成長しています。

日本では、デサントがブランドの取り扱いを行っており、2003年からスタート。大阪府にあるデサントの研究開発拠点DISC(DESCENTE INNOVATION STUDIO COMPLEX)OSAKAなどを活用し製品開発を行っています。

現時点では、DISC OSAKAで開発されたアイテムはまだありませんが、冬の日本は世界有数の豪雪地帯。厳しい自然環境から生まれた、日本発のプロダクトにも期待したいですね。

【今季の注目】アウトドアでの画期的な発想がタウンユースでも本領発揮

では、そんなマーモットのプロダクトはどんなものがあるのでしょう、というのが本パート。今回メインで紹介するのは「ホライズンジャケット」。これまで述べたマーモットの高機能をアウトドアフィールドだけでなく、タウンユースでも堪能できる逸品になっています。注目は、驚くべき収納力。

日々の生活では、持ち歩くものが多くなっています。スマホや財布、カギはもちろん、今年すっかり定着した完全ワイヤレスイヤホンや充電切れ防止のためのモバイルバッテリー、バッテリーを接続するためのLightningケーブルやUSBタイプCケーブルを持ち歩く人も多いかもしれません。

サコッシュやボディバッグ、メッセンジャーバッグがどうしても必要になってきますが、このジャケットがあればそんな制限からも解放されます。

マーモット ホライズンジャケット

何かと小物が多いアウトドアでのキャンプ。そこで大活躍する大容量の多機能ポケットですが、場所を変えればタウンユースでも真価を発揮します。

例えば、タブレットやスマホなど、バッグに入れるような小物も多機能ポケットに収納が可能。さらにポケットは前身頃の内側にあるので、見た目には分からず、スタイリッシュなフォルムはそのまま。できるビジネスマンを演出します。

もちろんマーモットならではの高機能素材を使用しているので、突然の雨でも最高レベルの防水性で雨を防ぎ、衣服内部の快適性を損いません。

マーモット ホライズンジャケット

フロントファスナーの両サイドにある止水ファスナーを開けると、隠れていた多機能ポケットが現れます。

マーモット ホライズンジャケット

最高レベルの防水性、低結露性を達成したラミネート素材ダーミザクスは伸縮性に優れ、雨天時でもソフトでしなやかな風合いを維持することができます。

マーモット ホライズンジャケット

両サイドのファスナーを開けて現れた多機能ポケット。大・中・小3つのメッシュポケットがあるので細かく分けて収納することができ、ペンなどの小物もばらつくことなく収まります。

マーモット ホライズンジャケット

ミニ財布はマジックテープで取り外しが可能。遊び心も忘れていません。

マーモット ホライズンジャケット

中に着た1000イーズダウンジャケット:23,100円(税込)
トレックコンフォパンツ:14,300円(税込)
他、スタイリスト私物

この収納力は、日帰り旅行や旅行先の散歩などでも重宝することでしょう。手ぶらでやって来たかと思えば、ジャケットにはiPad miniやモバイルバッテリー、パスポートを収納している。バッグなどを持ちたくない、手ぶら派のユーザーにはおすすめ。

マーモットだけに、どのアイテムも機能性が高く、あらゆる環境にも対応します。アウトドアシーンはもちろん、タウンユースでも機能性を存分に発揮してくれます。

【こちらも注目!】マーモットの豊富なアイテム

マーモット・【GORE-TEX PACLITE】 Comodo Jacket / コモドジャケット
pickup item

Marmot (マーモット)

【GORE-TEX PACLITE】 Comodo Jacket / コモドジャケット

¥27,500(税込)

ゴアテックスパックライトを使用したレインウェア。しなやかで軽量なパックライトを採用することで、重ね着が想定される悪天候下においてもストレスを軽減。シンプルなデザインは汎用性が高く、タウンでのアウターとしてもコーディネートできます。

マーモット・【四角友里コラボレーション】 W's Soft Shell Jacket / ウィメンズソフトシェルジャケット
pickup item

Marmot (マーモット)

【四角友里コラボレーション】 W's Soft Shell Jacket / ウィメンズソフトシェルジャケット

¥30,030(税込)

アウトドアスタイル・クリエイター四角友里コラボレーションのストレッチ性の高いソフトシェルジャケット。耐水性・透湿性・防風性ともに高いスペックで、止水ジッパーとシームシーリング処理を施しているので防水性も優れているため、レインギアとしても使用可能です。

文/マイヒーロー
撮影/木村心保
スタイリング/宮崎 司
モデル/中園健太(HEADS)

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GetNavi web編集部副編集長・尾島信一

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