白馬大池1泊2日の女子登山|北アルプスの絶景を求めて旅をする(前編)

  • 2020/10/28 (水)
  • 2022/03/10 (木)

7月7日。朝だというのにどんより暗い空の下、わたしたちは長野県白馬岳の麓、栂池高原スキー場でゴンドラの始発を待っていた。長引く梅雨。二転三転する天気予報に翻弄されながら、なんとか晴れ間を期待してエイヤッと出発した。

女性2名の後ろ姿

ゴンドラリフトの乗り換え時には、もしかしたら晴れるかも?なんて期待したのに、ロープウェイから栂池ヒュッテに下りるとすでに大雨!慌ててレインウェアを上下に着込み、ザックカバーを付ける。天候が荒れることを想定して、レインウェアは2種持ってきている。マーモットのレインウェアはGORE-TEX©Pac-lite採用の2層のジャケット&パンツ。レインウェアなのに、しなやかな素材で着心地が良い。

リュックにオレンジのレインカバーを付けている様子

Rain Cover / レインカバー(※着用は旧モデル)>>詳細はこちら

ロープウェイを降りた別の乗客達は次々と栂池自然公園の建物に吸い込まれていく。それは、そうだろう、こんな天気だもの。白馬岳を目指そうという人なんてほとんどいない。雨に濡れた水芭蕉の花がわたしたちを見送ってくれた。

登山道入り口から登山スタート

【GORE-TEX】W's Comodo Pant / ウィメンズコモドパンツ(※着用は旧モデル)>>詳細はこちら

白い花

しっとりとした森もたまには良い。キャップとフードで視界は狭く、うつむきがちになるものの、逆に足元の花の美しさにハッとすることもある。花の名前というのは、なかなか覚えられないものだけれど、それでも愛でる心とは関係ないものだ。あちらこちらで色とりどりの花がわたしたちを楽しませてくれた。

ピンクの花

登山をする様子

Rain Cover / レインカバー(※着用は旧モデル)>>詳細はこちら

トレッキングポール

Trekking Pole SET / トレッキングポールセット

天狗原を越えたあたりで雪渓に出会った。これがなかなか手強い急登で、残雪期特有の“腐れ雪”と呼ばれる緩くて滑る雪質に足を取られる。ストックをしっかり掴み、蹴り込みながら一歩一歩じっくりと登る。

険しい道を進む女性2名

岩の道を進む女性2名

そこから乗鞍岳を経て大池に至るまでは、もはやカメラを出すこともはばかられるくらい雨足が強くなり、とにかく黙々と小屋を目指して突き進んだ。

「こんにちは!」

「こんにちは、大変でしたねぇ」

白馬大池山荘に着くと小屋のスタッフの方が笑顔でねぎらってくれた。はぁ、よかった。ふたりでほっと胸をなで下ろす。白馬岳方面は真っ白で、そこに山があるかどうかもわからないような状態だ。

「もう今日はここで終わりにしましょうか」

小屋の方に相談をして、白馬山荘の予定を白馬大池山荘に変更した。そうと決まれば、レインウェアや汗をかいたTシャツなど、上から下まですっかり着替えて急いで冷えを防ぐ。温かいフリースにダウンジャケットに身を包み、ランチタイム。

小屋でランチのラーメンを食べる様子

ランチのラーメン

ラーメンに手作りの煮卵を添える。なんでこうも山で食べるラーメンは美味しいんだろう!冷えたからだに染みわたる。やっと笑顔がこぼれた。

「山小屋でゆっくり過ごす時間も、山登りの醍醐味だよねぇ!」

昼前には着いたものだから、そこから夕食まで山雑誌や漫画を読みふける。温かいストーブの前で“行動食”をポリポリかじりながらくだらない話をする。たまに窓の外を覗いてみたけれど、やっぱり今日は厚い雲の中にすっぽり入ってしまったようだ。

ゆっくり休憩をする様子

マーモット靴下コレクション

スナック菓子・チョコ菓子
外の天気の様子を見る女性2名

とにかく連日の雨で荷揚げのへリがもう何日も上がっていないらしい。

「カレーなんですけど、いいですか?」

どんなカレーが出てくるのかと思ったら、これがまたものすごく美味しい。カレーに合う絶妙な硬さに炊かれた白米に、ゴロッとした具の入ったたっぷりのルゥ。おかわりもできますよ、と言われて歓喜したものの、ふと今日は全然歩いていないことを思い出し、最初の一杯をきれいにたいらげて夕食を終えた。

夕食のカレーを食べる様子

夕食のカレー

山好き同士なら、どこに行ったとか、どこに行きたいとか、とにかく話が尽きないものだけれど、それが山小屋の夜となれば尚更だ。暴風雨から守られた屋根の下、消灯前までお気に入りのギアや山の計画などの話に花が咲いた。

天気図が書かれた黒板

明日はどうですかねぇ、と小屋の方に尋ねても表情は曇り顔。黒板の天気図では低気圧が日本の上にどんと居座っている。「まぁ、とりあえず、起きてみます?」と確認し合って朝4時に目覚ましをセットする。明日も朝からガスで真っ白なら下山するのみ。あぁ、景色見たかったなぁ。また来るしかないなぁ。全員が諦めモードで布団に潜る。朝4時のアラームで跳び起きることになるなど思いもせずに深い眠りについた。
後編へ続く・・・

TEXT&PHOTO|中島英摩

関連記事

「ピピッ、ピピピッ・・・・・・」目を閉じたまま枕元を探ってスマートフォンを手に取る。一瞬ぼーっとして、ここはどこだっけ?という浮遊感に浸る。ハッとして身体を起こし、窓に駆け寄って曇ったガラスを袖で拭く。そして慌てて小屋の玄関まで飛んで行っ[…]

関連記事
実は危険な「汗冷え」のメカニズムを知ろう!登山で準備しておきたい、インナーでできる簡単な対策って?

長時間、重い荷物を背負った状態で、足場の悪い坂道を登り続けるため、いつも以上に汗をたっぷりかく登山シーン。汗で濡れたスポーツウェアが肌に張り付き、時間が経つにつれ、身体が冷えてくるのを感じた経験はありませんか? 身体を動かしている最中は汗[…]

実は危険な「汗冷え」のメカニズムを知ろう登山で準備しておきたい、インナーでできる簡単な対策って?

関連記事
四角友里氏×Marmot 10年間女性たちに愛され続けるコラボを振り返る

Marmotと四角友里氏との出逢いから10年。今日までたくさんの商品を作ってきました。超ロングセラーとなった山スカート「W’S TREK COMFO SKIRT」から始まり、今では毎シーズン幅広いアイテムをそろえたコレクション[…]

WRITER
この記事を書いた人
ABOUT ULLR MAG.
ULLR MAG.とは?

ULLR MAG.は、「カラダから心をデザインする、ライフスタイルマガジン」です。
身体を動かすと気分が良い、夢中になれる趣味やスポーツがある、おしゃれをすると心が弾む。
暮らしの中で大切にしたい瞬間は誰にでもあります。

私たちはそんな日々のちょっとした喜びを、
一人でも多くの人へ届けたいと考えています。