モノづくり

2023/12/22

愛知県豊田市立中金小学校にてICTを活用した遠隔授業「新しい体育着を考えよう」を実施

当社は2018年度より、静岡大学及び一般社団法人「プロフェッショナルをすべての学校に」と協力し、スポーツ人口の拡大と地方・離島の学校における教育格差の解消を目的としてICT(Information and Communication Technology)を活用した遠隔授業に取り組んでいます。

12月15日(金)、今年度の第5回目として「新しい体育着を考えよう」をテーマに愛知県豊田市立中金小学校の5・6年生 12人を対象に授業を行いました。

子どもたちは3班に分かれ、自分たちが着ている体育着の課題や困っていること、それに対する解決案などを発表。当社のデザイナーが講師として素材やデザイン面など、様々な角度でアドバイスを行いました。

以下、小学生のアイデアと講師のコメントを紹介いたします。

(小学生)「テレビで首元を冷やすと熱中症になりにくいと聞いた。首元にポケットを付け夏は保冷剤、冬はカイロを入れられるようにしたい。」
(講師)「体操服で夏用と冬用が分けられていることは中々なく、一着で着まわさなくてはならないので、カイロや保冷剤で温度調節が出来るのは良いアイデア。また、生地によって温かくなったり冷たくなる素材もある。是非お店でデサントの商品を見つけたら、下げ札に機能が書いてあるので注目してほしい。」

(小学生)「今の体操服は襟とファスナーが付いているが、運動するときに邪魔なので無くしたい。ファスナーを無くすと前後がわからくなり低学年は前と後ろを逆に着てしまうかもしれないので、わかりやすいように前後でロゴマークを変え、背中には筆記体で学校名のnakaganeを入れたい。」
(講師)「着る人の着やすさ、前後を間違えないようにという配慮は、ユニバーサルデザインにもつながる非常に良いアイデア。筆記体の学校名も他ではなかなか無い提案なのでかっこいいと思う。」

(小学生)「運動するときにファスナが当たると痛いので、金属からゴムに変えたい。デザインはトップスが白、パンツが青の無地にしたい。校外学習で無地の洋服はリユースがしやすいと習った。」
(講師)「ファスナーの引き手をゴムにするのは安全性に配慮できている。引き手を学校のイメージカラーで採用したりするとワンポイントのデザインにもなる。校外学習で勉強したことをアイデアに生かせており素晴らしいと思う。」

また、講師からは
「小学生のみんなの意見を聞いてファスナーの人気が無いことがよくわかった。自分の商品作りの仕事にも生かしていきたいと思う。私たちデサントもかっこいいデザインを作れるように頑張るので、みんなも中学・高校でもスポーツを頑張ってほしい。」
とのコメントもありました。

授業後には生徒の皆さんから、
「僕たちが考えていたことよりもすごいことを教えてもらい、いろんな観点からの意見を取り入れて考えないとお客さまに買ってもらえる服は作れないことがわかりました。」
といった感想を頂きました。

今回をもって今年度の計5回の授業が終了しました。
当社は引き続き、子どもたちにモノづくりを学び身近に感じていただける機会の提供を続けてまいります。