モノづくり

2023/12/05

石川県河北郡津幡町立刈安小学校にてICTを活用した遠隔授業「新しい体育着を考えよう」を実施

当社は2018年度より、静岡大学及び一般社団法人「プロフェッショナルをすべての学校に」と協力し、スポーツ人口の拡大と地方・離島の学校における教育格差の解消を目的としてICT(Information and Communication Technology)を活用した遠隔授業に取り組んでいます。

11月30日(木)、今年度の第4回目として「新しい体育着を考えよう」をテーマに石川県河北郡津幡町立刈安小学校の5・6年生 5人を対象に授業を行いました。

子どもたちは3班に分かれ、自分たちが着ている体育着の課題や困っていること、それに対する解決案などを発表。当社のデザイナーが講師として素材やデザイン面など、様々な角度でアドバイスを行いました。

以下、小学生のアイデアと講師のコメントを紹介いたします。

(小学生)「体操着が透けることと、触り心地を改善したい。黒と白のトラ柄にして、デコボコしていない生地を使ったらどうか。」
(講師)「トラ柄が個性的でかっこいいデザイン。イニシャルが入っているのも自分のウェアだと分かりやすく愛着をもって大事に使えそうでよいと思う。」

(小学生)「困っていることは、着ると暑苦しいことと、においが残ること。チャックをつけて空気を通したり、首に取り外しがのできる冷たい輪っかをつけたら良いと思う。」
(講師)「今ある体操服には全くないことをアイディアに盛り込めている。チャックをつける場所もよく考えてある。首の輪っかのように身体に直接つけるものをウエアに取り込むのは工夫が必要。」

(小学生)「今の体操服は透けてしまったり、速乾性がよくないことが課題。透けが気にならないように色を変えたり、速乾性の良い生地を使う。」
(講師)「色やロゴを選べて楽しいウェア。透けを厚さでカバーしたり 大きなロゴで気にならないようにしているのも良いアイデア。」

小学生のアイデアをベースに講師がデザインしたイラストを見せると歓声があがっていました。

また、その後の質疑応答では、

(小学生)デザインを考えるときに難しいことは?
(講師)お客様が一目で着てみたい思うようなものを作りたいが、そこに新しい提案をどうやっていれていくかが難しい。また、デザインも大事だが、スポーツウェアなので実際に着用した感じや触り心地を確かめたり、何回も洗濯しても大丈夫か、などさまざまなテストで確認して進めている。

(小学生)アイデアはどうやって出しているのか?
(講師)どういう人にどういう場面で来てほしいか、をみんなで話して決めている女性か男性か、何歳でどんな好みなのか。その人に提案したいことをアイデアとしてを出している。

また、小学生からは気になる年収や講師の社歴などへの質問も出ていました。

授業後には生徒の皆さんから、
「自分たちで服を考えるという機会があまりなかったので、すごく新鮮で楽しかったです。実際に採用されたらいいなと思いました。」
「デサントさんの話を聞いて、自分たちが提案したことが実現できるかもと言われたのでうれし
かったです。汗を乾かす機能や透けるのを防ぐ機能があると知っておどろきました。」
「とても緊張したけれどアイデアを伝えられたし、考えるのが楽しかったので良かったです。」
などの嬉しい感想を頂きました。

今年度はあと1回のICT授業の開催を予定しています。