モノづくり

2023/11/27

広島県広島市立山田小学校にてICTを活用した遠隔授業「新しい体育着を考えよう」を実施

当社は2018年度より、静岡大学及び一般社団法人「プロフェッショナルをすべての学校に」と協力し、
スポーツ人口の拡大と地方・離島の学校における教育格差の解消を目的としてICT(Information and Communication Technology)を活用した遠隔授業に取り組んでいます。

11月20日(月)、今年度の第3回目として「新しい体育着を考えよう」をテーマに広島県広島市立山田小学校の6年生23人を対象に授業を行いました。

子どもたちは6班に分かれ、事前に考えた体育着のアイデアを元気よく分かりやすく発表。当社からは、商品企画を担当するマーチャンダイザーとデザイナーが素材やデザイン面など、様々な角度でアドバイスを行いました。

以下、小学生のアイデアと講師のコメント(抜粋)を紹介いたします。
(小学生)「温度調節のできるダイヤル付きのファンウェアーだったら暑くても寒くても快適に過ごせる」
(講師)「一枚のウェアで一年間過ごせるのはサステナブルな視点。ただ、ファンやバッテリーの重みで運動をしにくいかもしれないので、小型のファンにするなど軽さを実現できるともっと良いと思う。」

(小学生)「デザインも変えたいと思ったので、学年ごとに色を違うものにした。」
(講師)「遠くからでもどの学年なのか分かりやすい。ウェアを着るためのもの、という目的だけでなく、目で見て情報を得られる道具としても機能していて面白い。」

(小学生)「3つの困っていること「におい・安全性・温度」を解決するような体育着にして、頭文字をとって「に・あ・お 体操服」という名前をつける」
(講師)「商品を作って終わり、ではなく、お客さんに買ってもらうためには宣伝が必要。お客さんに伝わりやすい名前やキーワードをつけるのはとても大切なこと」

また、その後の質疑応答では、

(小学生)「スポーツウェアづくりで一番大変なことは何ですか?」
(講師)「みんなも考えてくれたような暑さや寒さへの対策もひとつ。私たちの会社は昔からスキーウェアを作っているので寒さへの対策は得意ですが、暑さに関しては、最近の異常気象もありなかなか今の技術では解決しきれていません。」

(小学生)「スポーツウェアづくりで楽しいことは何ですか?」
(講師)「プロ野球などスポーツ観戦時に、スポーツの楽しさと、自分たちの会社のウェアを選手が着ている嬉しさと二倍の楽しみ方ができること。また、自分たちが作った服を街で見かけたときは、やりがいを感じる瞬間です。」

(小学生)「動きやすいウェアをつくるのにどんな工夫をしていますか」
(講師)「まずは素材選びです。動きやすく伸びる生地か、汗を吸って乾きやすいか、重くないか、さまざまな視点で選びます。また、サッカー、野球、それぞれ動きが違うので、競技の動きにあった型紙を作るのも動きやすさにつながります」

など、自分たちが取り組んだ課題に関連した質問が多く出ました。

授業後には生徒の皆さんから、
「アイデアを考える仕事をしている人などと直接話すのはこれが初めてで、知りたいことを全部知れたし、よりデザインのことに興味を持てたのでとても楽しかったです。」
「私も結構洋服が好きでデザインや着心地などを考えるのが好きだから、これから洋服のこととかをもっと知って、そういう系の仕事をしてみたいなと思いました。」
などの嬉しい感想を頂きました。

今年度は残り2回のICT授業の開催を予定しています。