モノづくり

2023/07/18

岡山県矢掛町美川小学校にてICTを活用した遠隔授業「新しい体育着を考えよう」を実施

当社は2018年度より、静岡大学及び一般社団法人「プロフェッショナルをすべての学校に」と協力し、
スポーツ人口の拡大と地方・離島の学校における教育格差の解消を目的としてICT(Information and Communication Technology)を活用した遠隔授業に取り組んでいます。

今年度も引き続きこの取り組みに参画し、計5校での授業を予定しています。
第1回目として「新しい体育着を考えよう」をテーマに7月4日(火)に岡山県矢掛町美川小学校の5,6年生10人を対象に授業を行いました。

当社の商品企画担当とデザイナーが講師となり、小学生が事前に考えた体育着のアイデアに対して、様々な角度からアドバイスをしました。

以下、小学生のアイデアと講師のコメント(抜粋)を紹介いたします。
1班
(小学生)「暑さも寒さもしのげるように脇部に夏は冷水、冬はお湯を入れられる袋を付けたいです。デザインは白だと日光が当たってまぶしいのでグレーにしたいと思います。」
(講師)「脇は身体の中で温度を感じやすい部分なので袋を付けるアイデアは面白いと思う。ただ、袋が割れてケガをしてしまう可能性があるので、安全性を考慮できるともっと良かったね。デザインはアシンメトリーでかっこいいし、白は透けやすい色でもあるからグレーは良い提案だと思う。」

2班
(小学生)「通気性が悪く困っているので素材はメッシュにしたいです。デザインは近くを流れている美山川のイメージして波の模様を入れたいです。」
(講師)「脇をメッシュにすると、空気の循環が出来て汗が乾きやすくなるので良い提案だと思う。みんなで考えたテーマや自然を活かしたコンセプトがデザインに反映されていて素晴らしい。」

また、その後の質疑応答では、
(小学生)「スポーツウェアは考え始めてから完成までにどのくらいの期間がかかりますか?」
(講師)「1年以上かかります。企画を考える人や生産に携わる人など、たくさんの人が関わってウェアが完成します。」

(小学生)「メッシュより汗を吸って乾きやすい素材はあるんですか?」
(講師)「ポリエステルという素材は、スポンジみたいに汗を吸って、乾くスピードも速いです。」
など実際のウェアの企画に関する質問が多く出ました。

授業後には生徒の皆さんから、
「滅多にない授業でとても楽しかった。提案するのにみんなで楽しく話し合うことができた。」
「デサントの⼈から話を聞いて、デザインを考えるのは難しいと思いました。もっと詳しく聞きたいなと思いました。」
などの嬉しい感想を頂きました。

今年度は残り4回のICT授業の開催を予定しています。