モノづくり
2025/08/05
静岡県島田市立川根小学校にて ICTを活用した遠隔授業「新しいスポーツウェアを考えよう」を実施
当社は2018年度より、静岡大学及び一般社団法人「プロフェッショナルをすべての学校に」と協力し、スポーツ人口の拡大と地方・離島の学校における教育格差の解消を目的としてICT(Information and Communication Technology)を活用した遠隔授業に取り組んでいます。
今年度は「新しいスポーツウェアを考えよう」をテーマに、第一回目として、7月8日(火)に静岡県島田市立川根小学校の5,6年生51人を対象に授業を行いました。
それぞれの学校の子どもたちが、自分たちが着ている体操服の課題や、困っていること、それに対する解決案などの発表を行い、当社の社員が講師として素材やデザイン面など、様々な角度でアドバイスをしました。

静岡県島田市立川根小学校の子どもたちがグループ発表する様子

以下、小学生のアイデアと講師のコメントを紹介いたします。
(小学生)「体操服はいつも汗の吸収が遅いので、生地を薄く、通気性が良いものにしたい。また、学校の周りには多くの山があるため、体操服の色を緑にした。」
(講師)「通気性のいい素材、コットンやリネンなどを使うと、水分を素早く蒸発させるため、夏でも快適に着用することができる。色は小学校の環境に合わせて緑にした点も、自然を感じられる良いアイデアだと思う。」

また、その後の質疑応答では、
(小学生)「服を作るときにデザインや工夫のポイントはどのような点ですか?」
(講師)「お客さんの好みや良いデザインに、正解はない点です。その中でもデサントらしさを考えながらデザインしていくことが大事だと考えてデザインをしています。」
(小学生)「今までで一番作るのが難しかったのは、どんな服やどんなデザインでしたか?」
(講師)「想像通りの色やデザインの商品が出来ないことです。絵やイラストにすることはできても、実際に工場で作るとなると糸や繊維の問題があったり、ロゴがきれいに見えなかったりとさまざまな課題が生まれてきます。また、デザインを一度決めたら完成になるのではなく、試作品を作り、試作品を確認しながら改善点を見つけてまた試作品を作るなど、何度も何度も試行錯誤をして完成を目指します。」
など、モノづくりに関連した質問が多く出ました。

授業後には子どもたちから、
「みんなとたくさん話し合って決めることができたし、自分も話に参加できて楽しかったし、難しかったです。」
「服を作るのにたくさんの時間がかかるのが分かり、デサントさんは、とてもすごい仕事をしているのだなと思いました。」
などの嬉しい感想を頂きました。
今年度はあと4回のICT授業を開催予定です。