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デサントの品質と安全の取り組み

2009年9月14日

企画開発室長、加藤吉幸に対するインタビュー形式にて、デサントの「品質と安全の取り組み」を紹介いたします。

まず企画開発室の担当業務についてお聞かせください。

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加藤  企画開発室は、デサントグループ全体の商品開発力強化を目的として設置され、「R&Dセンター」、「品質管理課」、「お客様相談センター」の3つの部署を分掌しています。

「R&Dセンター」は、身体情報の測定と解析による運動機能の研究、それを基にした新素材や新製品の開発及び商品化を行っています。「品質管理課」は、素材、製品の品質確定業務並びに製品安全や法的規制遵守をサポートしています。そして「お客様相談センター」は、お客様からの問い合わせ対応とお客様の要望の企画部門へのフィードバックを行っています。

企画開発室は、「R&Dセンター」、「品質管理課」、「お客様相談センター」の3つの部署を分掌しています。
「R&Dセンター」は、身体情報の測定と解析による運動機能の研究、それを基にした新素材や新製品の開発及び商品化を行っています。「品質管理課」は、素材、製品の品質確定業務並びに製品安全や法的規制遵守をサポートしています。そして「お客様相談センター」は、お客様からの問い合わせ対応と消費者要望を企画部門へフィードバックしています。
 

本日は、その担当業務の内、特に品質、安全に関してお伺いします。デサントの商品の品質、安全に対する考え方をお聞かせください。

当社の商品の品質・安全を考えるときに忘れてはならないのは、スポーツウェアは各フィールドでの過酷な環境下のもとで、性能の限界ギリギリまで使われることが前提となっているということです。不良や不具合が怪我や事故に直結する場合が多い。これを踏まえて物作りをしていくのが当社の使命と考えています。

加藤  当社の商品の品質・安全を考えるときに忘れてはならないのは、スポーツウェアは各フィールドでの過酷な環境のもとで、性能の限界ギリギリまで使われることが前提となっているということです。不良や不具合が怪我や事故に直結する可能性がある。これを踏まえて物作りをしていくことのが当社の使命と考えています。

具体的にはどのような方針をお持ちですか?

加藤  1.消費生活用製品に関する法律、規制、協定の遵守、2.製品の品質に関する目的・目標の設定と継続的な改善向上、3.基準、マニュアル、手順書の整備と定期的な見直し、4.安全性の確保に関する監査の実施、5.全社員への品質に関する情報公開と認識促進という5項目を中心に日々業務を進めています。

社内でTESの資格の取得を促進するプロジェクトが動いていますが、そもそもTESとは何ですか?

加藤  TESというのは"Textiles Evaluation Specialist"の略称で、日本語では「繊維製品品質管理士」と呼ばれます。これは、昭和56年度に当時の通産省告示に基づいて生まれたもので、顧客満足(CS)の実現を目指してお客様に提供する繊維製品の品質、品位、性能の向上を図るとともに、品質についてお客様からクレームが出ないように、製品製造や販売を行う企業のなかで活躍するスペシャリストを指します。

何故TES資格取得プロジェクトを始めたのですか?

加藤  当社は現在20のブランドを有していますが、各ブランドでの企画・設計・材料選択はMD(マーチャンダイザー)とデザイナーに任されています。社内には「デサント品質基準」があり、それに準拠して材料をピックアップしていますが、さまざまなトラブルを無くすにはMDとデザイナーが商品知識を深め適切に判断する必要があります。

この判断能力を身に付けるのがTES資格取得プロジェクトの目的です。平成19年をスタートとした3年計画です。ちなみにこのプロジェクトは品質管理課のメンバーからの提案を実現したものです。

TESの資格取得のプロジェクトでは、社員にどのような教育をされていますか?

加藤  試験の約5ヶ月前から1回90分の社内研修を19回実施する他、日本繊維技術士センター(JTCC)主催の社外研修に東京大阪それぞれで7回参加させています。社内外の研修費用、教材費用、受験費用、認証のための一切の経費は会社が負担しています。

デサント社内でのTESの資格取得者の推移を教えてください。

加藤  平成18年以前が9名、平成19年が4名、平成20年が14名。本年がプロジェクトの最終年度でしたが、目標としていた合計40名を達成しました。この資格取得者の規模は、スポーツ関連商品を取り扱う企業の中でトップ、アパレルの中でもトップクラスです。

このプロジェクト終了後はTESの資格取得をどのように進める予定ですか?

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加藤  まだアイディア段階ですが、各セクションの資格取得者が社員の年代別に分かるようなマップを作成し、将来的にも年代間、部署間で偏りが起きないかを検証し、必要とあれば新たに資格を取得させたりするようにしていきたいと考えています。

企画開発室のご責任者として、今後のデサントの品質、安全に関する展望、目標をお聞かせください。

加藤  ひとつだけ上げるとすれば「グローバル化への対応」です。

繊維製品の物作りの拠点は益々海外へシフトしています。今までは、素材メーカーや縫製工場側にも、当社のようなアパレルメーカー側にも、不良や危険の小さな種火を察知する暗黙知が備わっていて、距離的にも思考的にも互いが近いところにいて適宜情報交換がされていました。今後この能力に期待するのは難しくなります。今後は、ITの進歩等によりコミュニケーションの方法を工夫するにしても、今までのような阿吽の呼吸でのコミュニケーションがしにくくなる事も前提としなくてはならない。そうなると検品や検査によって品質・安全性を管理するやり方から、工程やプロセスによって管理するやり方へのシフトが必要になると考えています。これが生産の側面です。

消費の側面では、海外販売の強化にともない、各国での品質基準等の整備・運用が重要になっています。それぞれの国ごとにお客様の要求があり、法令が備わっています。一方でブランドアイデンティティーとしての品質価値があります。例えお客様の要求が低い国があったとしても、ブランドの持つ品質価値をぶらせるわけにはいきません。デサントスタンダードをベースにしながら各国事情と擦り合わせた新しい指標を作り込んでいくことが重要です。

本日はありがとうございました。

 

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