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「ゴルフスイングの良さを決めるのは振り方じゃない」石渡俊彦に教わる柔軟ボディの作り方

長年ゴルフをやっているのに、スイングがなかなか改善しない、思うように飛ばせない……。そうお悩みの方も少なくないのでは。「柔軟性を上げ、関節の可動域を広げ、筋力を上げる。そうやって“体”を変えれば、スイングは見違えるほど変わります」と話すのは、スポーツコンディショニング研究所・ゴルフスタジオf代表で、プロゴルファーの石渡俊彦さん。ボディコンディショニングに重点を置いて独自開発したメソッド「ファンクショナルゴルフシステム」を提唱する石渡さんに、スイングを一新させる体づくりについて、お話を伺いました。

スイングの良さを決めるのは振り方じゃない。関節の可動域の広さが重要だった

――良いスイングをするためには、どのように体を動かせばよいのでしょうか?

首や背骨、肩、肩甲骨、腕、股関節など、特定の可動域が広くなっていることが大事です。思うようにスイングができない人は、特定の可動域が狭くなっています。とくに「首は動くのに、股関節は動かない」というように、パーツごとの可動域に差があると、スイングのバランスは崩れやすくなります。体の可動域を改善すれば、技術を変えるよりも断然短期間で、スイングを直せるようになります。

自分の体の仕組みがわかると、体を思いのままに操れるようになる。結果、ボールも自在に操れる。今でもゴルフ界では、スイングがうまくいかない原因は「クラブの振り方が悪い」とされていますが、そうじゃないんです。スイングの動きを決めるのは自分の体。だから体のクセを知ることで、自分のスイングの傾向を理解して、改善していけます。

――関節の可動域を広げ、体を変えていくにあたり、どんな指導を行っているのでしょうか?

ゴルフの動きはシンプルで、「腕の動き」と「体の回転」しかありません。指導する際は、それぞれの動きでキモとなる関節の可動域をひとつひとつチェックします。そのときに見えてくる課題は主に柔軟性と筋力ですが、その2つのトレーニングにも然るべき順序があります。ぼくのところでは、柔軟性を高める→正しい動きを覚える→正しい動きを維持した状態で筋力をつける→再現性を高めるために筋持久力をつける、という順で指導しています。

柔軟性の高い人は疲れにくく、持久力や筋力も高めやすい

――体が柔軟でないと、正しい動きもできない、ということですね。体の動きがすべての資本になっている、と。

そうですね、中でも、ぼくが着目しているのは柔軟性と持久力、筋力です。同じ動作をするのでも、柔軟性の低い人は高い人と比べて、多くのエネルギーを使ってしまうんです。

だから柔軟性の低い人は疲れやすい。そうなると持久力も低くなりますから、筋力が高くてもあまり意味がないですよね。一方、柔軟性を高めるだけで、他の能力も高くなります。だからストレッチが重要になるわけです。ストレッチを多めにするのが、ゴルファーのスキルアップには欠かせません。

――ストレッチ、筋トレともに上半身と下半身、どちらに重点を置くと良いのでしょうか?

ストレッチは上半身と下半身バランス良く、筋トレはゴルフ初心者の方であれば、とくに下半身に集中してください。日常生活の中で上半身は常に使われていますが、下半身は意外とほとんど使っていないんです。とくに長時間会議をしていたり、PCを使ったりしていると、脚を動かさないんですよね。

一流のプロゴルファーは、ふくらはぎと足首が固くならない

――ゴルフは歩くスポーツでもありますから、脚力を意識的に鍛える必要がありますね。

ゴルフは歩力(ふりょく)がとても大事です。そもそも歩くときは「つま先を上げて、かかとで着地して蹴る」という動きをします。このとき、ふくらはぎやすねの筋肉が使われています。18ホールを回ると1万歩以上歩くので、ラウンドを終える頃にはふくらはぎがカチカチになる人が大半です。

でも、一流といわれるプロたちは、そこが固くならないんですよ。ぼくはボディコンディショニングで、彼らの脚に触れることが多いですが、ふくらはぎの質が普通の人とはまったく違います。筋肉がやわらかいですし、足首周りもとても柔軟。彼らはどれだけ動いても筋肉が疲れにくい、筋持久力の高い体をキープしています。

――石渡さん含め、そういった一流のプロたちは脚、とりわけ酷使しがちなふくらはぎ周りを、どのようにケアしているんでしょうか?

ぼく自身はスキンズの「コンプレッション エッセンシャル カーフタイツ」を活用しています。体力に自信があることもあり、使用前はその手の商品に懐疑的ではあったんですが(笑)。でも、カーフタイツを着用してラウンドすると、ラウンド後半と翌朝の脚の負担がいつもよりも少なく感じられたんです。その後、ラウンドに出るときは必ず使うようになりました。

とくにプロの場合、ラスト3ホールが勝負どころ。男子プロだと4日間勝負し、最終日のラスト数ホールなんて、体が追い込まれて非常にしんどい状況です。カーフタイツを着けていると、疲れを軽減し、最後に思いきりアクセルを踏むための余力を蓄えるサポートをしてくれているな、と感じますね。自分の体で試して気に入ったので、生徒さんにも勧めていて、皆さんからも「脚がつらなくなった!」と好評ですよ。

――最後に、年に何度かラウンドに出るサラリーマンゴルファーに、コンディションを良くし、スイングを改善するためのアドバイスをお願いします。

ストレッチは朝晩両方やるのをおすすめします。朝にすると出社前から頭がスッキリしますし、就寝前にすると睡眠が深くなります。とくにスポーツビギナーだと静的なストレッチを中心にやると良いでしょう。ゴルフは体をひねる動きが多いので、深層部のインナーマッスルに働きかけるストレッチもやってください。

ふくらはぎと足首周りをやわらかくすることも大事です。大股で歩くとストレッチ効果と筋トレ効果の2つが同時に手に入りますよ。余裕があればエレベーターやエスカレーターではなく階段を使い、一段飛ばしで上るのも良いですね。また、自宅で掃除機をかけるときに、股を前後に開いた状態で腰を低くして、下半身を鍛えるのも効果的です。

忙しい人も多いでしょうから、時間をとってあれこれ取り入れようとするより、日常生活の中で体を動かすことを意識するだけで、体は変わっていくと思いますよ。

プロゴルファー&フィジカルトレーナー
石渡俊彦(いしわたとしひこ)

スポーツコンディショニング研究所及びゴルフスタジオf代表。
1965年千葉県生まれ。
95年プロテスト合格。
男子・女子ツアーにおいて、復活優勝を果たした有名プロのコーチとして高く評価され、そのノウハウを活かし、若手の育成やアマチュアのレッスンにも力を注いでいます。
2004年「レッスン・オブ・ザ・イヤー」を受賞。
2005年 千葉市にてGolf Studio"f"を開設。

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